山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

空 雨 傘

2020-04-05 17:40:14 | 独り言
空!
さあ仕事に出かけよう、ドアを開けて空を見上げると雲がかかっている(事実)

雨!
雲が薄いからいずれ晴れるだろう
いや、もしかしたら雨が降るかもしれない
空にかかる雲からはいくつものことが想定できます(推論)

傘!
雨が降るかもしれないという推論からは
傘を持って出かけようという結論が導き出されます(判断)
勿論、正しい推論を前提とした判断が一番いいのですが
経営の現場では常に最悪の事態を想定した判断(行動)を用意しておくことが大切になります

経営に携わる仕事に就いた若い頃から今に至るまで
この論理的思考(ロジカルシンキング)はいつも頭の片隅にありました

それでは新型コロナウイルスに対する日本政府の対応はどうでしょうか

第一の不幸は、武漢でコロナが蔓延している春節の最中に中国人旅行者を入国させてしまうという初動の過ち
武漢の事態を見て日本への蔓延をどう推論するのか、コロナを封殺して国民の生命を守るのが第一義なのか
はたまた国賓招待する習近平をおもんぱかるのか、観光事業を重視するのか、この判断で結果はこうも大きく変わるもの

第二の不幸は、実効性の疑わしいインフル対策特別措置法の存在でしょうか
仮に緊急事態宣言を発出しても大した強制力もない法律でどこまで効果が期待できるのか

昨日、山に向かう車のラジオで聴いた話によると
5年前に米国や中国の研究者が50メートル下の氷河から28種類の未知のウイルスを発見したとのことでした
地球の温暖化が進んで氷河や永久凍土が溶け出すことにより未知のウイルスが活動を始めたら想定外のことが頻発するだろうと

新型コロナとは繰返しこれからも長い付き合いを余儀なくされると言われていますが
いずれ永久凍土からむっくりと起き出した未知のウイルスが猛威を振るう時代が到来するかもしれません
その時までに日本や世界各国はどんな準備をし、どんな対策を手際よく打てるようになるのでしょうか?

いま、日本の産業は瀕死の状態に陥りつつあります
倒産が頻発し、失業者が町に溢れる事態に陥りかねません
いまこそ大胆な施策を講じなければ日本に未来はない
そう推論すれば、将来に向けて資金を温存するためにチマチマした救済策を採るのではなく
ありったけの資金をつぎ込んででも疲弊するであろう企業と雇用を守り抜くこと

そうでなければ政府が想定するコロナ後のV字回復など絵空事になり果ててしまう!










コメント (20)
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