山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

春の女神の遊びし山

2019-04-07 23:20:36 | 山歩き.散歩
今年は倉岳山を初山に選んだため石砂山はこの季節になってしまった。
今日は快晴無風温暖で春の女神の乱舞には絶好のコンディションになった。
小学校に入る前から歩きなれたこの道で道草しているとなぜかほっとする。




今年は暖冬であったのに山の花は少々遅くて咲いているのはほんの数えるほどである。

 
 
 
上の小さなピンクの花は僕のふるさとではゴリョウゲと呼んでいた。
初夏には透明感のある真っ赤な実をつけて僕たちの甘いおヤツになったものである。


この穏やかな尾根道は秋になるとナラの黄葉のトンネルになる。




後半はこんな急登を何度か詰める、鈍った体にはエラクきつい。
この辺りから加入道山の奥に富士が見えるのだけれど今日は霞んでいて眺望がまったく効かない。




午前9時、コ-スタイムより20分遅れで辿り着いた。
頂上にいたのは8人、舞姫目当ての登山者でごった返していると思っていたのに拍子抜けである。




早々にお出ましになった舞姫を写真に収めて




いつものダイニングに下りて一人になる。
ここにはいつも舞姫が舞い降りるのに今年は花がないので下りてもらえない。




コンビニのコロッケでビールを飲りながら朝飯を作る。

 


兵庫の釣り師さんから柔らかい鮭を使ったチャーハンが美味しかったと聞いたので
今日はセブンイレブンの惣菜のしっとりした焼き鮭を使ってみたら成るほど確かに一味違う鮭チャーハンになった。




朝飯を済ませて頂上周辺の雑木林に踏み入ってみると地面に山桜がたくさん落ちている。
不思議に思ってじっくり眺めて見るとナント倒れた山桜の木が健気にも地面に満開の花を咲かせていた。




ミツバツツジも、この2~3株だけが花をつけていた。




今日は舞姫の乱舞にも出逢えずシャッタ-チャンスにも恵まれず諦めて山を下りた。




あと5分歩けば登山道が終わる、ここで未練がましく苔むした石に腰を下ろして休んでいると




舞姫が目の前に舞い降りてタチツボスミレの密を吸い始めた、いやぁこんなことがあるんですねえ!




この辺りには卵を産み付けるカンアオイが生育していない。



おそらく舞姫はここに迷い込んだのであろうが
僕にとっては思いがけない春の女神の降臨を楽しませてもらえた、感謝!





コメント (30)
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