山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

早春のセレモニ-

2017-03-12 15:13:12 | 自然薯 山菜
あわただしい毎日に一区切りがつきました。
居てもたってもいられずにふるさとの野に立ちました。
向こう側に車を止めて秋山川にかかる橋をゆっくり渡ってここから歩きはじめます。




ここは僕が生まれ育った集落の二つ隣の集落で幼馴染はみな都会に出ています。
山女魚の棲む小さな沢に沿って春の野草を探しながらのんびり歩こうと思います。

 


優しい色合いの蕗の薹、アザミの若芽、やぶ甘草、雪ノ下の新芽、みな約束したようにいつもの場所で出逢えました。

  
 


集落の湧き水の前に腰を下ろして野草の下処理をします、田舎者にはこんな時間が何よりも愛おしいのです。
左から時計回りに、野蒜、クレソン、ヨメナ、やぶ甘草、アザミ、蕗の薹、そして中央がユキノシタ、早春の野草は美しいですね。




さあ場所を移して野草を味わいましょう。
塩を振っただけのクレソンをつまんでビ-ルをやりながらヨメナとやぶ甘草のお浸しを作ります。
甘みのあるシャキシャキのやぶ甘草、えぐ味の強いヨメナ、お浸しは春の味と香りを一番感じる料理です。

 


天ぷら粉が少ししかなくて殆ど素揚げの野草です。




野蒜の素揚げは香りも歯ごたえも申し分なくビ-ルにベストマッチの大ヒットです。
ちょっとだけ粉をつけて揚げた蕗の薹はさっくさく、僕の天ぷらの腕も少しは進歩したのかも?

 


〆は野蒜のパスタ50グラム、アルデンテのサラスパを多めの野蒜と一緒に軽く炒めて
塩少々と醤油ひと回し、野蒜の風味を強く感じるとても美味しいパスタに仕上がりました。




本当の〆はこれ!
おにぎりの上に鯛の切り身をたっぷり乗せて、なんちゃって鯛茶漬け。




永谷園のお茶漬け海苔を振りかけて熱湯を注げば出来上がり~!
小料理屋やお寿司屋さんで我儘言って作ってもらう胡麻ダレの本格鯛茶漬けに引けをとらない絶品の大ヒットでございます。

 


午後1時、ちょっと風が出てきました。
ほろ酔った体をシェルタ-に横たえて誰にも邪魔されずに眠りたいだけ眠ろうと思います。




さあ、早春の儀式も無事終わりました。
解禁された皆さんの後を追って少しずつ始動開始です!


コメント (32)
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