山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

30年ぶりの北アルプス

2014-06-02 23:58:22 | 山歩き.散歩
歳月の過ぎゆくのは早いもので、訳あって山をやらなくなってから30年が過ぎようとしています。
ふる里の山や雪の丹沢は歩いてはいたものの北アルプスという固有名詞は忘却の彼方へと追いやっていたのです。
ようやく5月の仕事も一段落したので相棒のオ-ちゃんと深夜の中央高速に乗り北アで一番楽なコ-スを目指します。

雪の回廊を歩き始めると地面の雪は殆ど消えていて萌え始めた水芭蕉が出迎えてくれました。






前半は緩やかなアップダウンの道が樹間を縫うように進む、足慣らしにはちょうどいい。






時々立ち止まって笠ケ岳から弓折岳に続く雪の稜線を眺めては息を飲む。






後半の40~50分は延々と続くこんな急登が待っている。






ツボ足のままキックステップで着実に進む、さすがに帰りの下りでは12本歯を装着した。






みな小休止を入れながら息を整えないと前に進めない、ガンバレ!






樹林帯を抜けるとようやく西穂山荘が見えてほっとする。
この瞬間にエクスタシ-を感じてしまうのは山屋がみなマゾヒストである証なのかもしれませんね。






山荘前のテン場の雪は消えかかっていました。
真正面に大きく聳える霞沢岳を眺めながら10分ほど休憩を取って独標に向かいます。






丸山までの稜線上からはすでに雪が消えていて夏道になっていた。






左の尖った山が笠ケ岳、右に抜戸岳、弓折岳と続き、更にそのずっと右奥の蔭には双六、鷲羽、水晶などの黒部の山々が連なる。






更に登って行くと稜線はまた雪に覆われる。
振り返って見ると右奥の赤茶けた山が焼岳、正面が乗鞍、左が霞沢岳、谷筋が上高地、大正池が霞んで見える。





さあ、これから独標まで行ってビ-ルにしよう!
手前に見える雪のピ-クの左奥、ド-ム型のピ-クが独標2701m。
その先にピラミッドピ-ク、西穂と続くのだけれど雪が全く残っていない。

情けないことに、快調に進んでいた僕は手前のピ-ク直下で太ももが攣りはじめて独標を諦めることとなった。
筋肉の衰退が進んでいる中高年は毎日ほどほどのトレ-ニングを続けて足を鍛えていないと悔しい思いをすることになる。



一人で独標に向かったオ-ちゃんはというとピ-ク直前で引き返してきてしまった。
聞けば中高年女性のグル-プが下りを怖がって動けないことに業を煮やしたようであるが本音は空腹のイラつきかも?






帰路に乗鞍をズ-ムアップ、もっと雪が残っていたらどんなにか美しかっただろうに、、、、






可愛い山ガ-ルにシャッタ-を押してもらって思わずはしゃいでしまった。
僕の足とオ-ちゃんの手が隠したかったものはいったい何であったのでしょうか?








不覚にも足が攣ってしまって山は少々不完全燃焼に終わりましたが、下山後は完全燃焼したいものですね。
先ずは温泉でほっこりしたら、生ビ-ルをグビっとやりながらナマズのお刺身をば初めて頂きます、これはイケる!



 



そして、この地に来たら定番の飛騨牛は外せませんね、お蕎麦も頂きたいので僕にはこれが適量、もう昇天するほどに旨し!



晴天に恵まれて、いやぁ雄大な北アルプスはいいですね!
これからあと10年、初心者に戻って楽しんでみようと思います。








コメント (24)
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