豪栄道８連勝

大相撲秋場所半ばで、大関豪栄道が破竹の８連勝になった。
大関になってからは、一場所負け越しても二場所連続で負け越さな
ければ大関を陥落しないという特権をいかす、角番大関の常連さん
だったのが今場所はうそのようだ。
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昨日の対戦相手は、対戦成績では負け越している嘉風。
立ち会いは、両者頭から当たって互角だったが、やや嘉風の馬力の
方がうわまりつつあった。いつもだとこんな時、辛抱仕切れずに
バタバタして引いたり、はたいたりして墓穴を掘っていた。
ところが、昨日の相撲を見る限りでは、辛抱して何とか押し返して
活路を見いだそうとした。そうとすると、不利になりつつあった体
勢がまた互角になった。両者押し合い突き合いを続けていると、豪
栄道の下手がうまく入り、嘉風の体が宙に浮き、一気に土俵際まで
持っていき寄り切って豪栄道が８連勝をあげた。
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たまたま場所前、稽古をいつもより多めにして体がよく動くから調
子がいいのだろうか。それとも自分の相撲に開眼したのだろうか。
力士としたら体は小さめなのだから、他の力士と同じ稽古量で、同
じ内容の相撲をしていたのでは大関を陥落するときはやがてくる。
せっかく大関になったのだから出来たら上を目指してもらいたい。
・
大関特権の先場所勝ち越したから、今場所は負け越してもいいと稽
古もまともにせず、ぶっつけ本番を迎えるなんてことは言語道断。
言葉には出さなくても、今までの軌道を見れば言われてもしょうが
ない。稽古量と稽古の質、そして上を目指そうと思う気持ちを持ち
続ければ、いつの日か横綱になる日がかならずやってくる。
せめてここまできたのだから、初優勝を目指してもらいたい。



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