アクロバット運転

３～４日ほど震える寒さが続いてセーターを着込んだ。
日本各地にこの冬１番の寒気を吹き込んだ寒気団もようやく東
に抜け、変わって西から前線を伴った低気圧がやってくる。
そのため九州は昼頃から、山口県も夕方から雨が降ってくる。
この雨の後、どうやらふたたび暖かくなって冬がいなくなる。
先週、夏・秋・冬を１週間のあいだに体験したが、ふたたび同
じ経験を繰り返すと体が変化について行けないから注意だ。
・
寒い中、自転車でお客さん回りをしていると私の横を男子高校
生が１台の自転車に乗って通り過ぎていった。高校生は右手を
ズボンのポケットに突っ込み左手一本で自転車に乗っている。
交差点をまっすぐ入ると、歩道から車道にかけては１０センチ
の段差があったが、左側の自動車道には段差がない。
高校生は片手運転のまま、ひょいと左にハンドルを切って車道
に入った。当然車道なので対向車がやってきた。すると今度は
、車道から歩道の段差のない部分にひょいとハンドルを切って
歩道を何もなかったように走って行った。
・
この間５～６秒の出来事だっただろうか、何と運動神経のよい
高校生だろうと感心した。私にはとうてい今のようなアクロバ
ット運転はできないと思ったが、それを打ち消す過去が思い
出された。私もかっては、部活で鍛え上げた筋肉と運動神経の
固まりだった。クラス対抗のバスケットの試合などでは、クラ
スを代表して選手になりコートの中を縦横無尽に走り回り、勢
い余って体育館の壁を３～４歩駆け上がったりしたものだ。
私も高校生時代なら、あのアクロバット運転はできたかな。

 

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