鬼グモに一撃

先日アパート探しをしているお客さんの家に行ってきました。
このお客さんは、年齢が６０才前半男の方ですが、病気をしたのでやせ
細っていました。目の病気も患っていて、今は自動車にも乗れなくなり
ミニバイクにスロースピードで乗るのがやっとです。一月前に買い物に
行った帰りに、ミニバイクで転倒して腕には痛々しい傷がありました。
玄関ドアを開けると、土間タイルに大きさが７～８センチの一匹の鬼グ
モがいました。小さなものならそうでもないですが、大きい鬼クモは薄
気味がわるくなりますね。クモは、逃げようとして玄関床に上がろうと
しています。家の中に入らしたらまずいと思いましたが、クモは素早く
床にあがり、置いてあったティシュ箱の下に隠れてしまいました。
私は近くにあった広告紙を手に取り、それを使って玄関の外へ掃き出そ
うとしましたが、失敗をしました。鬼グモは私の意に反して、家の中に
どんどん入っていこうとします。鬼グモとドタバタ劇をしている間に、
いつの間にか、お客さんは玄関に出てきていました。まずいところを見
られたなと思いましたが、容赦なく鬼グモはお客さんの横を通り過ぎて
、さらに中に入っていこうとしています。
お客さんはびっくりして腰を抜かすかなと思いましたが、なんと足でそ
のクモを踏んづけようとしました。足もとを見ると素足なんです。最初
は空振りに終わりましたが、２回目の踏んづけが、見事に鬼グモに命中
してグシャ。私は目を覆いたくなりましたが、そのお客さんはどうだ言
わんばかりにニヤッと笑って勝ち誇っていました。人は見かけで判断を
したらいけません。それ以来そのお客さんの見方が少し変わりました。

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