石炭火力にアンモニア

東京電力と中部電力が共同出資する火力発電会社「ＪＥＲＡ」は、
３月下旬から碧南火力発電所（愛知県碧南市）で、石炭とアンモニ
アを混ぜて燃やす実証実験を始める。アンモニアは燃焼時に二酸
化炭素を排出しないため、脱炭素社会の実現につながる次世代燃
料として利用拡大が期待される。
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出力１０００万キロ・ワットの石炭火力１基で燃料２０％をアンモニア
に置き換えて使用するため、施設にはアンモニアを効率的に燃焼さ
せるために改造したバーナーやアンモニアの貯蔵タンクなどが設置
された。実験は３ヶ月間おこなう予定で、主に石炭とアンモニアを混
ぜて安定した燃焼が実現するか、有害物質の排出を抑制できるか
などを確認する。
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２０２７年度にも石炭とアンモニアの混燃の商用利用の開始を目指
している。その後はアンモニアの比率を徐々に高め、２０４０年には
石炭からアンモニアに燃料を１００％書き換える視野に入れる。
碧南発電所の所長は「世界に先駆けて燃料の２０％をアンモニアに
転換させる燃焼技術を確立し、世界の脱酸素化に貢献したい」。
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国内の電源構成の７割は火力発電が占め、国内の4割のＣＯ２排出
量は火力発電からなっているので、火力発電の脱炭素化が不可欠
な状況だ。政府は、次世代エネルギーの水素やアンモニアの供給網
構築や技術開発に１０年間で７兆円を投じる。





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