明日がある社長ブログ(モール前不動産)

2006年9月からブログを書き始めて17年が経過しました。<不動産のこと、趣味のことなど話題が盛りだくさん>

トップシェア

2016年10月13日 | 不動産の憩い
韓国のサムスン電子はスマホで世界シェアの首位を守ってきた。
サムスンは、ライバルのアメリカ・アップルと世界シェア争いを続
けてきたが、中国メーカーの伸長にもシェアを奪われていた。

サムスンは、アップルの新商品「アイフォーン7」が9月に販売
される1ヶ月前に「ギャラクシーノート7」を投入することで、
シェア回復の切り札とする狙いがあった。ところが8月の「ギャ
ラクシー7」発売以降、バッテリーから発火が相次いだ。
9月2日に10カ国で出荷した約250万台のリコールを行うと
発表した。リコールはしばしば起こるものだが、その後アメリカや
台湾など世界各地で、リコールで交換した新品からも発火した事例
が次々報じられたから大変だ。消費者に使用中止を求めたが、その
問題解決の糸口もつかめていない。

多額の開発費をかけて開発するスマートフォンが、発売からわずか
2ヶ月で生産、販売とも打ち切られるのは極めて異例のこと。
世界のスマホ市場が鈍化しつつあるなか、サムスンにとって大きな
痛手だ。サムスン製品全体の信頼性にも疑問符がつきかねない。
ある経済アナリストは、「サムスンは部品のディスプレイや半導体
なども自社グループ生産している。スマホ以外の製品にも影響が
広がる懸念がある」と話す。

生産力、販売力、技術力の三要素の力があってはじめて世界トップ
シェアを維持できるはずだが、サムスンはそれを維持するために技
術力をおろそかにしてきたのかもしれない。屋台骨が揺らぐ今回の
トラブルを乗り越えてこそ本当のトップシェアといえるだろう。



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