アフリカ・サバンナのライオンのように

先日いつものように早朝散歩をしていたら、「ギャァー」と言う
大きな声がして二つの陰が、私のななめ横を駆け抜けました。
そして、ある家の門まで行った後、一つの陰は門の隙間をくぐり抜けて
消えていきました。もう一つの陰は隙間に入りきれずに右往左往してい
ました。よく見ると、散歩の時よく見かける、やさしそうな顔をした野
犬の母親でした。そして、一匹の子犬が母親に近寄ってきました。
子犬は母親にいいました。「お母さん、惜しかったね」
すると母親犬は「惜しいことをしたよ、もう一歩の所まで追いつめたの
に残念だったね」と言って２匹の親子の犬は私の前を駆け抜けていきま
した。
今、母親犬が追いかけていたのは、「ギャァー」という鳴き声から判断
して猫だったのです。母親犬が猫を追いかける様は、まるでアフリカ・
サバンナのライオンが獲物を追いかけるような迫力満点の凄さでした。
と言うことは、単なる犬と猫の喧嘩ではなく、食うか食われるかの死闘
の一瞬だったのです。母親犬は我が子に餌を与えるために猫を仕留めて
餌にしようとしたのでした。
日本でも、私達人間の目の届かない所では、アフリカ・サバンナ同様の
弱肉強食のきびしい世界があるもんなんですね。

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