ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

参議院選 ブログ集計(20から23日)

2007年07月25日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月25日13時08分
「自民低迷」に反応、「自民」増 ブログで見る参院選3
 参院選も終盤を迎え、ブログで伸びが目立つキーワードは「自民」「安倍」。「自民低迷」を伝える世論調査・情勢調査に反応しているようだ。
 主要7政党の登場頻度を示すグラフは、再び上向き始めた。増加が目立つのは自民と公明だ。特に自民は日を追って増えている。だが、ブログに書かれた内容を確認すると、批判的な内容も多い。
 争点と思われる項目で見ると、「安倍」「年金」が他を圧倒している。少しあけて「地震」。さらに安倍首相が当初「戦後レジームからの脱却」を掲げて重視していた「憲法」「教育」が続くが、選挙戦ではあまり触れられないためか、伸びは見えない。地震は数字の上では落ち着き始めた。

キーワード検索数だけで内容は不明
ブログ書き込み記事をキーワードで検索した数の集計である。従って内容にまで及ぶものではない。自民党への書き込みは非難する記事と賛成する記事の比率はどのくらいか。話題にした記事数だけなのでどういうことなのかは分らないが、世論誘導のような新聞テレビ報道よりは公平かもしれない。何とかこのシステムを世の中の実態調査に利用できないかなー。しかしすごい件数の記事の内容をしっかり吟味できる検索ソフトが出来ないと無理かな。サーバーさんに調査機能があればいいのだが。

弱い人間に不況のしわ寄せが集中 強い人間の放漫傲慢を糾弾

2007年07月25日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月25日08時46分
知的障害者に賃金未払い 長時間労働も 岩手の会社
 岩手県花巻市内のクリーニング会社で知的障害者の従業員に長期間、賃金が支払われず、花巻労働基準監督署が労働基準法違反の疑いで調査に乗り出したことがわかった。また、岩手県は人道上問題が生じるほどの長時間労働を強いられているとして、同じ会社で働く別の知的障害者5人を保護し、社会福祉施設に移した。
 この会社は有限会社「藤原クリーニング」。91年度には障害者雇用優良事業所として大臣表彰を受けたが、近年、経営が悪化している。藤原勝治社長は朝日新聞の取材に対し、賃金未払いや長時間労働の事実を認め、「何とか改善しようと努力したが、毎日の仕事に追われていた。本人や保護者に謝りたい」と話した。昨年施行された障害者自立支援法は障害者の社会参加を促している一方、障害者の雇用をめぐる状況は厳しいことを示すケースと言えそうだ。 同社は66年設立。二十数人の従業員のうち9人が23~46歳の知的障害者で、このうち女性6人が会社の寮に入寮し、男性3人が自宅から通っていた。

1年以上の給料未払い、長時間深夜残業などを強制 物言えない障害者に許されていい事態だろうか
障害者自立支援法という法律ができたばかりというのに、実態はかけ離れていた。法と実態の乖離が一番大きいのが労働関係である。未払い残業や長時間労働を監督するはずの厚生労働省職員の長時間残業が群を抜いているという笑えない笑い話がある。生活保護を下回る最低賃金制とか年金支給年齢と連動した65歳定年制は誰も実施する会社はいない。これでは中国であった少年の強制労働事件など笑えないではないか。

日本と韓国の歴史感覚

2007年07月25日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月24日22時50分
盧泰愚政権、戒厳令時の検挙者名簿作成
韓国国防省の過去史真相究明委員会は24日、盧泰愚(ノ・テウ)政権が89年当時、国防省傘下の国軍保安司令部(当時)が戒厳令時などに検挙する政治家や反体制運動家、学者ら923人の名簿を違法に作っていたと発表した。
「清明計画」と呼ばれた。923人は戒厳令の邪魔になる度合いに沿って3等級に分けられ、住所や家族状況、逃走予想経路、連行する場所など約10項目を書き込んだ「清明カード」をつくった。同委は、保安司令部の後身の国軍機務司令部に関係資料が残っていることを確認した。金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)両大統領経験者の資料はなかったという。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の資料は90年に軍関係者が公開したことがある。

盧武鉉政権下での盧泰愚の「清明計画」の究明は政治的ならざるを得ないが、これは日本の無責任主義にはありえないこと
日本では政冶事件の真相究明を時の政権が行うことは絶対なく(政権主体に変化がないからかも)、第二次世界大戦、日中戦争などの責任追及は遂に日本人の手では行われなかった。一部の民主的歴史学者政冶学者のよって、教科書に反映されただけである。従って政権主体の中ではいまだに南京虐殺はなかったとかという話がくすぶっているのである。日本国政治家官僚の無責任無誤謬体質は天皇制の中へ吸い込まれて拡散してしまうのである。ところが韓国で政冶事件の責任の議論が行われるということは、どちらがより進んだ政治形態か反省することが多い。

公害物質、生体試料、薬物など科学関係の事件が目立ちます

2007年07月25日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月25日07時05分
排ガス「PM2.5」で、呼吸疾患の死亡増 環境省
車や工場の排ガスなどから出る微小粒子状物質「PM2.5」の大気中の濃度が高まると、呼吸器疾患で死亡するリスクが増える可能性のあることが、環境省が国内で初めて実施した大規模疫学調査で明らかになった。24日、同省の専門家検討会で発表された。ただ、増加率は欧米での報告の半分程度で、海外で同様にリスクが指摘されている循環器疾患では、関係がはっきりしなかった。

asahi.com 2007年07月25日00時44分
難病患者の血清と尿 無断で専門学校に提供 旭川医大
 旭川医科大病院(旭川市、松野丈夫病院長)は24日、患者の血清と尿を本人の承諾を得ずに、臨床検査技師養成の私立専門学校(同市)に提供していたと発表した。学生の実習用だったという。同病院は「金銭の授受はなかったが、就業規則違反に当たる」として、教授ら男女4人を文書の厳重注意処分などにした。
 同日夜の会見で明らかにした。同病院によると血清と尿は、難病指定され、抗体の数値が高い「自己免疫疾患」の患者の検査後のもの。8年ほど前から専門学校側の「抗体数値を実習に使いたい」という要請に応じていた。年間延べ約80人分を提供していたという。

asahi.com 2007年07月25日00時41分
抗うつ剤を「麻薬だ」 検査ミスで誤認逮捕 警視庁
 職務質問した男性が持っていた錠剤の検査ミスで、警視庁築地署が、この男性を誤って麻薬及び向精神薬取締法違反容疑で逮捕し、約13時間後に釈放したと、同庁が24日発表した。
 組織犯罪対策部によると、23日午前0時45分ごろ、東京都中央区銀座の路上で、無灯火の自転車に乗っている男性(24)を署員が見つけ、逃走した男性を止めて職務質問した。男性は財布の中に錠剤98錠を持っており、署に任意同行。刑事組織犯罪対策課員2人が予備検査をしたところ、合成麻薬MDMAに似た反応が出たため、同2時半すぎ現行犯逮捕した。しかし、その後、同庁科学捜査研究所で鑑定した結果、抗うつ剤と分かり男性を釈放した。

科学知識を持たないとこの世の中は分らなくなる
排ガス中微粒子が呼吸器に入って疾病の原因となることはアスベスト以来の常識になっている。しかしその化学物質の裏付けがない。小さいから健康被害を起こすという物理的問題なのか、そうではなくてその微粒子の化学物質によって健康被害が起きるのかはっきりしない。アスベストという鉱物成分の場合は物理的な刺戟が細胞ガン化を引き起こす好例であるが、排ガス中の微粒子の場合はどうも化学物質が絡んでいると思う。血清と尿を分析技術者養成校に無料で提供したことは、学界ではよくあることで、そうでなくては分析技術者の実習が出来ないのも事実である。こういう場合はよく人的ルートで融通されているのが恒である。何かしらのルールつくりは必要である。就業規則違反とはいただけない処分である。要するに罰する規則がないのである。遅刻無断欠席横領でもあるまいし、もっと科学的なルールが必要。抗うつ剤を麻薬と簡易判定した警察のレベルの曖昧さ、どちらも神経薬剤であるから似たような化学構造を持っているのかもしれない。慎重に化学分析した上で結論を出すべきだが、長時間警察に抑留された青年も気の毒だが、普通は薬は医院の袋に入れ携帯すべきで、万が一落とした場合での誤用も避けられる。青年も軽率だった。