ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

ソ連の武器設計者の感慨

2007年07月07日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月07日13時19分
カラシニコフ銃誕生60年、設計者が会見
 ロシアのカラシニコフ自動小銃(AK)が誕生して60年を迎え、設計者のミハイル・カラシニコフ氏(87)が6日、モスクワで記者会見した。世界中の紛争に使われて膨大な犠牲者を生んでいるAKだが、「和平で合意できず、暴力で問題の解決を図る政治家たちの責任だ」と強調した。
 第2次大戦でソ連軍の戦車兵としてドイツ軍の自動銃の威力に衝撃を受け、1947年にAKを開発した。会見した軍中央博物館にはその第1号が飾られ、「もとは、つらい農作業を楽にする機械をつくりたかった。ドイツ軍のために銃の設計者となり、一生で150種類も開発した」と感慨深げだった。
 「西側にいたら大富豪になったのでは」との質問には、「人生にはドルとは別の価値がある。故郷には私の銅像が立ち、新婚のカップルが幸せを祈りにくる。西側の武器設計者には、ないことだろう」と表情を崩した。

「人生にはドルとは別の価値がある」 なんていい言葉なんだろう

弁護士とは危ない仕事 マネーゲームの演出役

2007年07月07日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月07日06時14分
OHT株巡り、弁護士が名義借り取引 株価急落し、失跡
 新興IT企業や外資系金融機関が集まる六本木ヒルズ森タワー(東京都港区)にあった「椿総合法律事務所」が突然、解散した。代表の弁護士は連絡を絶ち失跡した。国際企業法務を主に手がける華やかなイメージの事務所に勤めていた若手弁護士たちは職場を失い、再就職先探しに追われる前代未聞の事態になった。代表には、5月に急落して巨額の損失を投資家側にもたらした株を巡り、知人の名義を借りて取引していた疑いが浮上している。
 同事務所は、グッドウィル・グループ(GWG)などと同じ森タワー34階にある。タワー竣工(しゅんこう)間もない03年夏に入居。04年以降は毎年、新人弁護士を複数採用した。ほかに森タワーに法律事務所を置くのは、実質的には、約140人の弁護士を擁する「TMI総合法律事務所」だけだった。
 不明の原因の一つとみられているのが、5月中旬に株価が急落した株を巡る取引だ。急落したのは、東京証券取引所の新興企業向け市場「マザーズ」に上場する検査装置メーカー、オー・エイチ・ティー(OHT、広島県福山市)の株。顧客の損失を肩代わりせざるを得なくなった証券会社が数十億円規模の損害を被るおそれが出ている。
 関係者によると、OHTは05年6月に21億円の第三者割当増資を実施。行方不明になっている代表は、その引受先の選定にかかわったという。その後、知人の投資家=別の証券取引法違反罪で起訴=と協力してOHT株を購入し始め、知人など十数人から証券会社の口座名義を借りたという。
 外観上は大量の注文を分散して発注する形をとっており、取引が活発かのように装って株価を不正につり上げた疑いが指摘されている。
 株価は05年夏には20万円前後だったが急騰し、07年1月には上場来最高値の150万円をつけた。しかし、5月中旬に暴落。現在は20万円前後で推移している。


派遣会社のピンはねを許すな

2007年07月07日 | 時事問題
asahi.com 2007年07月07日03時03分
日雇い派遣の不透明天引き、業界を一斉指導へ 厚労省
 日雇い派遣での不透明な天引き問題で、厚生労働省は業界の一斉指導に乗り出す。全国の労働基準監督署を通じて派遣会社を調査し、返還に応じないなどの悪質事例には司法処分を含め厳正に対処する。返還対象者は業界全体で150万人を超え、金額も100億円を上回るとみられる。一方、大手のフルキャスト(東京都渋谷区)は6日、天引き分の全額を返還する方針を表明した。
 日雇い派遣業界の実態は厚労省も把握できていないが、グッドウィルとフルキャストの大手2社だけで登録スタッフ総数は400万人を超えており、返還の対象者は2社で150万人弱、80億円以上と予想される。大手の幹部は「ほとんどの会社が天引きしていた」と話しており、テイケイワークス(東京都新宿区、登録スタッフ20万人)など準大手も含めれば、業界全体の返還対象者はさらに膨らみそうだ。

労働派遣業法の規制強化を
派遣会社は何で儲けるかといえば、給料ピンはねで儲けるのである。昔はこの給料ピンはねは労働法では禁止されていた。ところが労働の多様化(何といううそ臭い言葉 安い労働力の確保といえばいい)という名目で派遣業法が出来て特殊技能職業に限って派遣が許された、それが知らぬ間に規制緩和によって一般職でも何でも派遣業法が適用できるようになって、今日のような労働の大安売りが可能となった。ひどいことにドヤ街の労働者みたいに日雇い労働者(アルバイトよりひどい)も可能となった。このような状況を放置してはいけない。派遣法を廃止すること要求したい。