とぎれとぎれの物語

瀬本あきらのHP「風の言葉」をここで復活させました。小説・エッセイをとぎれとぎれに連載します。

あちこち「SYOWA」 3 Sylvie Vartan・アイドルを探せ (1964)

2016-02-15 23:33:03 | 日記
Sylvie Vartan: La Plus Belle Pour Aller Danser (1964)


 一気に大学時代に・・・。
 Aはこの唄を小倉の間借りの部屋で聞きました。もちろんラジオです。ラジオをつけると「voice of Okinawa」というアナウンスとともにアメリカの国歌が流れていたころです。当時、Aはラジオから流れてくる洋楽のメロディーに憑りつかれていました。1960年代には名曲が目白押しで、映画の場面とも重ねて聴き入っていました。何と甘美な歌声か !! Aは初めて聴いたとき、歌詞の意味は全く分からなかったものの、聞いたことのないメロディーにうっとりしていました。後に映画も見に行く訳ですが、その時は先ず声質に心奪われました。
 「なにっ、シルヴィ・ヴァルタン ?! 誰だ。何者だ。フレンチ・ポップス ? なんという歌だ ?! 」
大学で講義を聞いていても、意味の全く分からない歌詞とそのメロディーが耳の中で木霊していました。そうだ、あの小倉出身の中尾ミエの「かわいいベイビーはいはい」という甘ったるい歌声、特に「はいはい」の部分もそういう感じで心に響いていましたが、その唄はもっと奥底に響いていました。・・・声に恋したということでしょうか。
ごく最近、その歌詞の中に「とかした髪もあなたの愛撫でくしゃくしゃに乱れるの」という言葉があるのを知りえて、うわーっと思わず心の中で叫びました。そんな歌詞だったのか !! アダモ、プレスリー、ビートルズ、コニー・フランシスなどとは違う衝撃を感じました。

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