医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

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サプリメントでビタミンEを取りすぎると骨粗しょう症になる

2012年03月05日 | 整形外科
トコフェロールを与えられたマウスの骨(右)は、与えられていないマウス(左)と比べて黒色に染まっている骨の量が少ないです。


マウスやラットにビタミンE(トコフェロール)を過剰に摂取させる実験を行ったところ、骨が減ってもろくなる骨粗しょう症になったことが明らかになりました。

Vitamin E decreases bone mass by stimulating osteoclast fusion
Nature Medicine 2012 DOI:doi:10.1038/nm.2659
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数☆☆☆☆☆)

厚生労働省の食事摂取基準ではビタミンEの大人の上限は1日800ミリグラムのため、その量をマウスやラットの体重に合わせて換算し、毎日餌に混ぜて2カ月間与えました。その結果、骨は破壊と形成を繰り返して維持されましたが、2カ月後には骨を壊す破骨細胞が大きくなって骨量が減り、骨粗しょう症になりました。

ビタミンEはマーガリン・アーモンドなどに多く含まれますが、通常の食生活で過剰摂取になることはないです。厚生労働省の食事摂取基準では目安は1日7ミリグラム程度です。しかし、細胞レベルの抗酸化作用が知られ、美容や老化防止に役立つとして人気が高いサプリメントを多く使用している人ではどうなのか、今後、骨の量に影響がないか調べる必要があるということです。


ビタミンEの通販サイト

670ミリグラムってギリギリじゃないですか!

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