医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

ステント医の次の言い訳

2011年10月01日 | 循環器
心臓の血管が狭くなった状態を治療するのにバイパス手術とカテーテル治療がありますが、カテーテル治療には次の3つの段階がありました。

第1時代、先端に風船がついたカテーテルを使用して狭いところを広げる風船治療(1980年代)
第2時代 、ステントという金属を狭いところで広げて留置しておくステント治療(1990年代)
第3時代 、再び狭くならないようにする薬剤を塗ったステントを留置する薬剤溶出性ステント治療(2000年代~)

(1)の時代には、心臓の血管3本ともに狭窄がある場合、風船治療とバイパス手術のどちらが患者の予後が良いかということに関して風船治療はバイパス治療ほど成績が良くありませんでした。しかし、そのような研究の結果が出る頃には時代は(2)に突入しており、風船治療をしている医者たちは「今やステント治療の時代なのだから、現状ではバイパス手術に負けているかどうか分からない」と主張し、相変わらずステント治療を続けていました。その後、やはりステント治療はバイパス治療ほど成績は良くないことが研究結果から分かりました。しかし、そのような研究の結果が出る頃には時代は(3)に突入しており、この時もステント治療している医者たちは「今や薬剤溶出性ステント治療の時代なのだから、現状ではバイパス手術に負けているかどうか分からない」と主張し、相変わらず薬剤溶出性ステント治療を続けていました。

さて、先日の学会でステント医が言っていた次の言い訳です。

冠動脈主幹部に対するステント治療の限界に根拠を与えているSYNTAX試験の問題点について、「薬剤溶出性ステントの種類が限られており、ステントのデザインや薬剤の進歩が取り入れられていない点のほか、病変背景のみで層別化している点、血管内超音波の併用がない点、抗血小板薬を含めた綿密な内服加療といった点である。」と・・

私のブログを長くご覧いただいている皆さんにとっては、このようなコメントがいかにバカらしいかお分かりになると思います。

心臓バイパス手術 vs ステント治療 CREDO-Kyoto


今度の言い訳はステントのデザインですか??以前に行っていた治療が間違っていたことに未だに気がつかないのですか??ステント医さん達??
これから、貴方たちを中国の王報道官と呼ばさせていただきます。

「人を殺してはいけないというのは、あなたが殺されないためにある」ということを、もう少し認識すべきである

なるほど~と思われた方、こちらもぽちっと「ブログランキング」応援よろしくお願いいたします!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 禁煙の広がりとともに肺ガン... | トップ | 心筋梗塞後につまったままの... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Jesus2 (St.Maria)
2011-10-01 08:45:50
教授の名誉のため
教授の仰る 「ジーザス」は
「あらあら なんてこったい」でも
「しまった」でもありません
「save us」くらいの 気持ちかと
念のため
返信する
Jesus (St.Maria)
2011-10-01 07:17:41
血管外科の教授が
パイパス手術のここ一番というとき
いつも「ジーザス」と仰いますけど

世には
「みれども みえず きけども きこえず」
そういう方が大勢いらっしゃいますね
まさに ジーザス

己を知ることは 困難なことだと痛感します
返信する

コメントを投稿

循環器」カテゴリの最新記事