医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

心臓カテーテル手術件数にノルマ、奈良・大和郡山の診療報酬詐取

2009年07月02日 | 循環器
奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」の診療報酬詐取事件で、同病院が月約20件の心臓カテーテル手術のノルマを掲げていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。

詐欺の疑いで逮捕された理事長山本文夫容疑者(51)と事務長大杉龍太郎容疑者(57)は、同手術を装って診療報酬をだまし取った疑いが持たれており、郡山署捜査本部はノルマを設定した理由や架空手術とノルマとの関連を調べる。捜査本部は2日、両容疑者を送検する。

近畿厚生局奈良事務所によると、山本病院が同事務所に届けた心臓カテーテル手術の実施件数は05年が275件、06年が196件。

病院の元勤務医によると、手術は主に医師でもある山本容疑者が実施し、患者の症状を十分に確認しないで行うケースもあった。

元勤務医は「診療報酬の点数が比較的高いので、症状がまったく関係ない患者にも手術したのではないか」と指摘している。
(日本経済新聞より引用)


これを聞いて、ドキッとしている医者も多いと思います。こういうことは氷山の一角です。
↓昔こんな記事を書きましたが、やっと捜査のメスが入ってきました。
ミサワホーム九州、売上げ前倒し計上

急性心筋梗塞でつまったままの血管に後から風船療法をしても内服治療と効果は同じ


患者の予後に全く影響しない心臓の動脈の枝に手術をしている医者もいます。

子どもの時、「神様が見てるよ」と言って諭された経験は誰にでもあると思います。こういうことをしているという証明は難しいので、摘発されることはほとんどありません。だからこそ、皆が「神様が見ている」という気持ちで正しいことをしなければいけないのではないでしょうか。



生活保護受給者を利用した医療法人雄山会「山本病院」(奈良県大和郡山市)の診療報酬詐取事件で、法人理事長の山本文夫容疑者(51)=詐欺容疑で逮捕=が心臓カテーテル検査を実施する際、手術室にカテーテル納入業者が同席し、山本容疑者と雑談したりたばこを吸ったりしていたことが3日、病院関係者らへの取材で分かった。関係者の医師は「納入業者が同室することはありえず、異様な光景だった」と証言する。

山本容疑者は月に約20件の心臓カテーテル手術の実施ノルマを設定。達成できないときは、手術をしたように装い診療報酬を架空請求していたとみられている。「業者から売れ残りのカテーテルを使うよう依頼されていた」と証言する病院関係者もおり、業者との親密な関係が浮上。県警は心臓カテーテルを使った診療報酬の不正請求の背景についても解明を急いでいる。

関係者らによると、心臓カテーテル検査の実施中、手術室に納入業者が同室。全身麻酔で眠る患者の横で、たばこを吸いながら雑談し、山本容疑者と酒を飲みに行く約束をして検査後に実際に行ったこともあったという。
(産経新聞より引用)
(注:心臓カテーテル検査は全身麻酔ではしません。これは誤報です)

業者なら必要な箇所の治療かそうでないかわかるはず。業者もグルってこと?



今は何位かな?ぽちっとクリック、お願いします






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする