Nonsection Radical

撮影と本の空間

だってJR西日本だもん

2012年04月03日 | Weblog
台風並みの低気圧の通過に伴って、各地で風雨による被害が出ている。
こちら関西でも午後3時前から猛烈な風と雨で交通機関に乱れが出た。
それでもどうにか午後5時には夕日も拝め、今週ずっと風邪気味なので早く帰ろうとした。
念のためJR西日本のサイトで電車の運行状況を確かめた。
利用している東海道線の遅延情報はなかった。
10分後、駅に着くと全線ストップしているという。
改札規制をしてコンコースに人があふれている。
仕方なしに駅前のショッピングセンターで時間をつぶし、再び駅に戻ると、改札内には入れるのだが、東海道線は動いていないという。
放送では、大阪駅に行くには、東西線で北新地駅で降り、”徒歩”で大阪駅まで行けと言う。
まあ、知らないところへ行くのも楽しいものだと北新地へ。
駅を出る際、改札の案内おねいさんにここへ来たわけを話すとスルーで通してくれた。
地下街徒歩10分で大阪駅へ。
改札の案内表示を見ると、京都方面東海道線は動いていないという。
振替輸送で、私鉄阪急電車で行けと言う。
阪急梅田駅へ地下をトボトボ歩いていると、途中で人の流れが止まり、地下道は阪急電車に乗ろうとする人であふれていた。
阪急電車は15分間隔ぐらいなので、これはダメだと思い、人ごみの流れに逆らい元来た道へ。
ヨドバシカメラで時間をつぶそうとブラブラするが、さすがに疲れが出たので再び大阪駅へ。
相変わらず発車案内表示は「調整中」で、先ほど見た案内板には相変わらず阪急電車の振替輸送へと表示。
しかし、時々地図が出て赤い線で運休区間を表示しているのだが、東海道線は黄色表示になっていて、遅延となっている。
そこで駅員に訊こうとしたのだが、普段あれほどデカい音量で無駄な放送をしている駅員も、ただボッとしているだけの駅員も肝心な時には姿が見えない。
ようやく頼りなさそうな駅員を見つけ、京都行きの東海道線は動いているのか?と訊くと、動いているという。
どうして放送や表示をしないのかは謎だ。訊かない限りわからないようなシステムにしているらしい。
そこで、ここまで来た道順と経緯を話し、自動改札にイコカ定期をタッチして入るべきなのか、スルーで入るべきなのかを訊いたのだが、ボンヤリ君は要領を得ない。
どうやら北新地駅へ迂回して、徒歩で大阪駅へ向かうようにというJR駅の指示は、大阪駅には伝わっていないようだ。
何度も、駅でどのような指示があったかを懇切丁寧に説明し、乗車駅でしか入場記録されていないIC定期で、再び別駅から入場記録して問題がないのかと誰でも危惧する事を訊いた。
結局ボンヤリ君は要領を得ず、仕方ないので刑事ドラマでするように、イコカ定期券をサッと掲げて改札をスルーした。
京都方面のホームに上がるが、ホーム両側に人は並んでいるが電車はなく、電光掲示板にも何の表示もない。
いつもはガナリ立てる無駄な放送も何もなく、どちらのホームにどこ行きの何の電車が来るのかもわからない。
ようやく電車が入ってきた時に「普通、高槻行き」との放送があった。
高槻とは大阪京都間のほぼ中間の駅で、なぜかここで終わる電車があるのだ。
これに乗ろうかと思ったが、次の放送で別ホームに京都行き快速が来るという。
つまり、京都行き快速と途中止まりの普通しか運行していないのだ。
高槻駅から始発で京都行きという普通電車はない。
だから高槻で降りると、快速電車を待ってそれに乗り、高槻から各駅停車になる”なんちゃって”快速に乗り換える事になるはずだと考えた。
それで快速に乗った。
車内は激混みで、痴漢に間違えられないように両手を高く掲げて踏ん張ったのは言うまでもない。
案の定、高槻駅ではホームに人があふれ、京都行きである快速に人がなだれ込んできた。
そして這々の体で、下車駅にたどり着いたのだ。

まったく素敵な体験であった。
東日本大震災では関東にいなかったので、東京周辺の駅での乱雑ぶりを経験しなかったが、今度の事でいかに采配を振るうのが才能のいる事であるかを実感出来た。
JR西日本は、いつも言うようにまったくなす術がなく、ただただ時間がすぎるのを待つだけであった。
これはボンヤリ君のような、個人的資質も少しはあるのだけれど、組織的不全であるので個々の駅員や司令室では何もしようがない。
そして想像出来た事に、電車を途中で運行停止には出来るが、行き先を変える事は出来ないと言う事がある。
途中高槻駅止まりになる普通電車を京都駅まで行かせ、折り返し運転すれば混雑は緩和されるはずだ。
それが出来ない理由は多々あるのだろうが、それをやろうとする努力も線引きも思考もなかったのだろう。
それがJR西日本の”実力”なのだ。
そんなことは、こちらに来てからすぐにわかったので、今回もなんの腹も立たなかった。
ボンヤリ君を覗いてはだが・・・
唯一良かったのは、ガナリ立てる無駄な駅放送がなかった事と、あまりにアナウンスしすぎて疲れきったためか、いつもはバリュームを一杯に上げてやはりガナリ立てる車内放送がなかったことである。
JR西日本の社員は疲れている方が、静かで良い。

ちなみに、家に着くまで4時間かかった。



大阪市生野区 生野本通商店街
コメント
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