goo

雀じゃない。

 ありましたね~。
かなり昔、NS-1かそこらへんの原付に、
隼のカウルをつけて「雀!」っていう一発ギャグ。(ネット上の画像です)

 それぐらいに、
当時のバイク小僧の目にはGSX1300R 隼 は鮮烈に映ったのか
本当にジョークだったのかは論を俟たない気もいたしますが、
ともあれ、隼は当時の私の目にも『すごいなー!』と見えていました。

 「ストック状態で300km/hオーバー!」
 「フルスケール350km/hメーター!!」なんてのは、
バイク馬鹿どもを熱狂させるのに充分な要素だったと感じます。


  2ヶ月ほど前でしょうか、
当blogでも触れた、”週刊モノ書籍”のGSX1300Rスケールモデルが、
遂に6/18に正式発売となりました。
今までは特定地域だけの試験販売だったようですね。

 ただ・・・冷静になったら負けなんですよね。
週刊モノの常として、仮に全巻揃えたとすると凄い金額になります。
CBR1000RRで言えば、安い方のOHLINSが買える額でもありますし、
アルミ鍛造のホイールが買えます。タイヤで言えば2セットちょっと。

 そんなワケで?仕事帰り。
『とりあえず話の種に1巻だけ・・・』と本屋に立ち寄りました。

01_book

 【 創刊号 ”だけ” は890円 】常套手段です(笑
因みに2号以降は1790円/週ですね。

02_logo

 手に取るとずっしりと重く、大きなパッケージは高級感があります。
パッケージの随所にお馴染の ”隼” ロゴが輝いています。
外人さんはこういう感じが大好きですよね。


 それではワクワクしながらパッケージを開けてみましょう♪

03_package

 おおお?
なかなかどうして綺麗なタンク形状のパーツが入っていますね。

04_parts

 創刊号は【 タンク・タンクキャップ 】のセットです。


 タンクキャップを取り付けるだけですので、
流石に組み立てがどうのということはまだありませんが、
取り敢えずネジ2本でねじねじと。

05_assy

 塗装やロゴもそれなりにしっかりして、かなり綺麗です♪


 芸が細かいことに、こんなことも出来ます。

06a_cap
 CLOSE

06b_cap
 OPEN

 なんと、タンクキャップのキーホールカバーが開閉します(笑
キーホールまで塗り分けしてあるのは凄いですね。


 最後に重さを量ってみました。

07_weight

 タンク単体でなんと580gもあります。
手に持つと ”金属” の重量感があり、かなりそれっぽいです。

 シリーズガイドによると、完成品の質量は7kgということですので、
最後まで完遂すれば大変迫力のあるモデルになりそうですね~!!



 と、創刊号ながらもかなりいい感じのモデルでありますが、
肝心の『私は買うのか?』という話については・・・悩みますね。

 以前も申した気もしますが、
”週刊CBR1000RR”だったらば迷わず飛びついていたでしょう(笑

 ただ、個人的にはメガスポそのものにあまり興味がないことが一つ。
もう一つは、
公式の完成画像をフロントから写したものがあるのですが、
どうやら”フロントフォークが曲がって(歪んで)いる”ようなのです。

 ステアリングステム周りのガタか、剛性不足か。
はたまたテレスコピックフォークのスライド部の精度が甘いのか。
四輪と違い【構成部品全てが機能パーツ】であるスポーツバイクにあって、
画竜点睛を欠くとはまさにこのことです。
足回りの精度が悪いオートバイは、見ていて格好良くないのですよね・・・。


 そんなわけで今はまだ様子見です。
ただ、隼オーナーさんやSUZUKIフリークの皆様には
かなりアツい商品のようですよ~♪ 値段は気にしたら負けです!
C62シリーズを全刊買った私が言うのだから間違いないです( ̄ー ̄)♪

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4Riders Interphone-V4

 本日は標題の機器についてのお話です。

 最初にお断りしておきますが、
中華製品(日本国外の機器)ゆえに、日本国の法律関連の適合が不明瞭であり、
bluetoothの小電力無線局としては免許不要で法定範囲内ではあるものの、
実機に技術基準適合証明の記載がなく、
この素性の機器を使用することは電波法第4条に抵触する恐れがあります。

 少なくとも、法律で規制されうる詳細な技術仕様が、
商品情報にて記述されていないことは不誠実であり、
その国内販売代理店や輸入業者などを含めてグレーな印象です。
(電界強度や空中線電力などの表記はありません)
そもそも、BluetoothSIGの認証も取っていないようですし。


 また、これは技適とはまた別の話になりますが、
Bluetooth機器はその簡易さから手軽で便利ではあるものの、
正式な免許で法規内運用しているアマチュア無線などに対しては
仮に「おめーら混信すんだから切れよ」といわれたら、
Bluetoothユーザーは「すみませんッシタ!」と通信を切らなくてはなりません。
因みに無線LAN等は序列が同等なので話し合いでお願いします(笑

 ・・・というわけで、こういう卑怯な言い回しで恐縮ですが、
お約束の ” 自己責任 ” という事で宜しくお願い申し上げます。
 また、経済的に余裕のある方は、
4倍からの価格がする国内認可のBluetoothインカムを御利用くださいませ。
但し、本稿で触れるような4人通信をするには、
最低でも16万円、サーバー利用機の場合は20万円ほどの予算が必要です(苦笑



 前置きが長くなりました。それでは本文へ。
確か今年の頭頃でしたでしょうか。
【 4Riders interphone-V4 】なる商品が国内販売開始されたのを知り、
今利用しているものの後継機ということもあって、
『どうしようかなあ』などと悩んでいたものです。

 ところが先頃、当blogにもよく登場するNSR氏から
(以前ツーリングにご一緒させて頂いた)
「FAZEさんがセットを買って、1個譲ってくれたんだけど君も買おうよ。
 4人で話せるらしいし、今度のツーリングで試してみたい。」
「もし買わなくてもFAZEさんが貸してくれるって言ってたよ」
のような電話があり、いよいよ買う時かなあと思い至った次第ございます。

 基本的に、ひと様が大切にされている道具を借りるのは性に合わず、
例え快諾されたとしても、自分の責任の範囲で用意できるものは
借りずに自分の負担で準備しておくべきという意識もございました。


 そんな理由で、当初は「雨が降らなければこの週末に」と予告されていた
NSR氏主催のツーリングに参加すべく週内に手配。
なんとか間に合うように入手完了です。

01_new

 今回は納期優先で手配したので、
どこぞの輸入業者さんの平行輸入品という性格のものです。
その為、可読な日本語で記述されたマニュアルなどは付属しておりませんでした。

 以前のもののパッケージと比較してみます。

02_compare

 新型は比べるとなにやら素っ気無いパッケージですね。

 ぱかっとな。

03_open

 全体的に”ひとまわり大きくなった”印象です。



 それでは新旧実機の比較をしてみましょう。

 まず一番気になったのは、ヘッドセット周りの仕様変更。

04_headset

 上が旧型のもの、下が新型のもの。

 スピーカー/マイクともに1.5倍程度のサイズに変更されています。
また、スピーカーにはカバーが取り付けられ、
今まではスピーカーからのびていたマイクが別体になり
マイクのアームの全長も延ばされていて、マイクの指向性も上がったようです。

 利点としては ”より多種のヘルメットに取り付け易くなった”でしょうか。
大柄なジェットヘルメットなどにも問題なさそうです。
 反面、各社の最高級レース対応メットなどの効率重視の品の場合は、
大型化された各部が取り付けの邪魔になる側面もありますね。



 続いて、実際にメットに取り付けてみましょう。

05_button

 ボタン類が増えたのは好印象ですね。
少々見切れておりますが画像の左から順に書くと、
・チャンネルA/B
・FMラジオ
・ボリュームup/down
・通電及びフック
・電源off
と、全部で7つのボタンになりました。因みに最初期の旧式は5つ。

 今回、一番の改善点は”電源offボタン”でしょう。
今まではモールドの甘いリセットボタンが筐体前方にありましたが、
今度のものは、グローブ操作でも問題なく押せる形状になりました。


 新旧のサイズ比較です。

06_compare2

 左が新型ですが、ひと回り大きくなりました。
質量に関しては逆に新型の方が若干軽く感じられます。

 取り付けるとこんな感じ。

07_v4

 【 4Riders Interphone-V4 】


08_bt

 【 BT Multi-Interphone 】

 形状の差はあれど、サイズの差はあまり問題にならない感じです。
見かけ上の多きな違いは” アンテナの向き ”で、
今まで前方に向いていたアンテナが、一般的な”斜め上後方”になりました。

 また、ジャックが【 旧:後方 ⇒ 新:下方 】とされました。
雨水などの浸入防止には効果的かと思われる反面、
本体取り付け状態でヘルメットを地面などの平坦な場所におくと、
ジャックが支点として接地するため、強度的な不安があります。



 加えて、旧来あったmini-USB端子が排除され、
充電については専用品の【 USB-A⇒4極ミニプラグ 】へと変更されました。

09_charge

 防滴・防塵などについては有利になりましたが、
ケーブル部品だけに、断線などしたときの代替品の入手が心配ですね。
(極性を確認していませんが、デジカメなどものが使えるかも)


 因みにヘッドセットについては、
幸いにしてミニプラグの仕様が共通でしたので、
旧型のものに社外スピーカーを付け替えた
改造済みのヘッドセットを従来のまま使う予定です。



 ざっとですが、物理的な形状関連は以上の通りでした。
あとは動作関連。
ここは文で細々記述しても伝わり難いかと存じますので箇条書きに。

・4台のペアリングは、
 端末をα/β/γ/δとし、各端末のチャンネルをA/Bとした場合
 【 αB - βB - βA - γA - γB - δB 】のような接続パターン

・接続待機モードは、通電後各チャンネルボタンを3秒押し
 (旧来は電源off状態から都合10秒程度長押し)

・対応プロファイルはA2DP/HSP/HFPか。(マニュアル記載なし)

・用意されているA/Bチャンネルについて1機づつペアリングが出来るが、
 チャンネルに因らず、A2DP(FM)のプライオリティは下位

・USB充電端子の排除により、充電しながらの利用は不可

・FMラジオ機能は押すだけで始動、ボリュームキー短押しで選局


 概ねこんなところでした。
HSPに関しては、手持ちの旧型のバックアップ端末で確認をしたところ、
確かに3台同時通話が可能となっているようでした。
(先述の例だと αB - βB - βA - γA といった形です)



 【 4Riders Interphone-V4 】の動作確認を含めた所感は以上です。
単価は現時点で10,000円/1台程度と、
同等他社製品に比べて 1/4以下の価格は大きなアドバンテージですね。

 もちろん、他の高級機と比べるべくもない部分も多いですが、
今モデルに至って音質も改善されて聞こえますし、
まだ試しておりませんがノイズキャンセラーも搭載されたとのことで、
比較的小型で取り回しのいい形状も含めて、
お手軽なプアマンズインカムとしての地位は安泰なようです。

 私も含め、ギリギリでバイクライフを送ってはいるものの、
インカムの便利さと愉しさは代え難いという方には最適ではないでしょうか♪


 個人的には2系統化による複数ペアリングもいい感じです。
ソロツーでの携帯+ナビなど運用の範囲が広がりそうです♪
(プロファイルの関係で同時利用ではなく、切り替えになりますが)
この夏のツーリングが更に楽しみになりました!

コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

必殺技にはちがいない?

 梅雨も本格的になってきた関東地方の今日この頃。
TVではゴールデンタイムの動物バラエティを放送していますが、
こういう番組はとっても苦手なのです。
好きとか嫌いで言えば好きですが「あぁぁぁ。あ゛ーっ!!」となります。
主に悲しかったりする部分であり、時折可愛らしくもありですね(苦笑


 そんな梅雨の昼下がり。
先日ホームセンターで何故か売り切れ&非在庫で買えなかった工具を
ネットで手配してあったものを受け取り、その足でオートバイ置き場へ。
先週の作業から気になっていた部分の、念のための再確認です。

01_tools

 今回買った工具は、
写真一番下の長い棒状のものと、一つ飛んで上のソケットアダプタです。

 ”長い棒”の名前は、
【 ブレイカーバー 】又は【 スピンナハンドル 】という名前ですが、
個人的には前者が好みです。必殺技みたいでカッコいいですから( ̄ー ̄)♪♪

 この工具は特段複雑な構造でもなく、
それゆえに高価なものでもないのですが、何故か今まで持っておりませんでした。


 それでは早速使ってみましょう!

02_long

 ふむふむ、いい感じですね~♪
ハンドル長380mmほどですが、バイク整備には丁度良い長さです。

 因みに今までは、最初の画像の下から二段目に写っている
KTCのラチェットハンドルのみでずっと対応して来ました。
それこそNSRのクラッチセンタロックナットから車体全ての整備に、
CBRのフォーク、やステアリングステムナットにと大活躍でしたが、
ラチェットハンドルゆえの力のかけ難さがあったのは事実でした。

 それでも固いナットなどには、
工具の品質(強度)に任せてハンマーでぶん殴ったりしておりましたが
(無論ですが、工具のことを考えるなら絶対にやってはいけません)
先のステアリングステム整備で面倒に感じたので観念して買った次第。
今まで10年以上頑張ってくれたKTCの工具の品質には本当に感謝ですね♪


 今回の再確認は、ステアリングステムナットの締め付けトルク管理です。
手持ちのトルクレンチで対応出来ない場所だけに、
感覚的な”大体このぐらい”という所謂”手トルク”では行っていますが、
先の短めのラチェットハンドルでは流石に細かい管理が出来ない為、
今一度緩めてから、長いハンドルでの比較的弱い力で微調整を行います。

03_adapt_2

 最初に紹介したソケットアダプタはここで登場。
【 9.5mm ⇒ 12.7mm 】へと変換するもの。
使い方としてはナンセンスそのものですが、トルクレンチ流用の為にやむなし。
何万円もするトルクレンチをそんなに沢山買えませんので^^;


 とりあえずデジラチェの上限トルク近くまで締め込んだあとは、
長いハンドルに換えて満足のいくところまで締めて完了。

04_fin

 よし!画像では違いがわかりませんね!?

 満足したので外したステダンなどを戻してゆきます。

05_parts

06_assy

 ふーむ。
元々走行に危険などはない状態に組み上げてはおりましたが、
人間の感覚ほどアテにならないものはありませんので(笑
こまかな部分を再確認できたことで安心致しました。

 来たる夏に向けて、これでまた一つ安心材料が増えました♪

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっと惜しいけれども。

 全国1万人ぐらい?の
CBR1000RR【 SC59 】乗りの皆さ~ん!
もうチェック済みでしょうかヽ(´▽`)ノ♪

01_logo

 実は最近、こんな面白いシャツが売っているのです。

 全体像はこんな感じ。

02_shuit

典型的なポリエステル100%の安物メッシュTシャツなのですが、
もはや ”CBRのロゴがある” だけで特別な何かと化します(笑

 販売している場所は、
日本の一般的な男性には利用率が高いであろう、あのユニクロさん。
様々な企業やらキャラクターロゴを用いて、
変わったシャツを売りだしているイメージがありますが、
まさかこんな所のロゴまで引っ張りだしてくるとは・・・。

03_tag

 HONDAのタグまでついていました。

 因みに、私が立ち寄ったユニクロさんでは
【 VTR(250ccのロゴ)】と、【 CB1100(エンジンとロゴ) 】
が販売されているようでした。そういえば【 CRF(250cc)】もあったかしら。

 個人的に残念だったのは、ロゴが現行のCBRのものだったこと。
本当は古いCBRから連綿と続く、
もうちょっとエッジの効いたシャープなロゴが好みなのですが、
それでも、バイク関連製品として出るのは嬉しいものですね♪

・・・正直に白状すると、
私はユニクロさんすら無縁なお洒落に無頓着人間なので
買うのに若干の勇気が要りました(苦笑



 そしてもう一つのお買い物。
ユニクロさんに寄ったのは、
ホームセンターに工具を買いに行ったからなのですが、
残念ながら在庫切れで入手できず。

 ふらふらと店内を回っていると、
夏に向けてのキャンプ用品コーナーにこんなものがありました。

04_compact

 右のWindows8に意味はありませんが、サイズ比較用ということで。
使う気もないのに、優待販売で安かったんでつい買っちゃったのです。

 袋から取り出しまして。

05_base

 小ぶりなコの字型のパイプが出てきました。
これをちょちょいと組み立てますと・・・。

06_chair

 なんと可愛らしい椅子になってしまいましたヽ(´▽`)ノ


 サイズ比較用のWindwos8は所謂アルバムCDサイズですが、
ご覧の通りのコンパクトさで、ツーリングのお供にピッタリそうです♪

07_max

 一応、80kgまでは許容範囲内とのことです。

 今年はまだ行っておりませんが、
キャンプツーリング用に気の利いた折り畳みイスがずっと欲しかったので、
これならばバッグに放り込むのにも苦が無く便利そうです。


 因みに、肝心の買ったシャツとイスのお値段は、
双方共に1000円足らずと大変安価でした。
なにやらいい買い物をした気分ですね~♪

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小宇宙は燃えているか

 いやはやエイトセンシズに目覚めるかと思いましたね。


 最近、私が子供の頃に見ていた聖闘士星矢がリメイク放映されているのですが、
当初は聖衣なのに”全身タイツ”みたいな気持ちわr・・・
もとい、タイトなスーツと化してたものが流石に評判が悪かったらしく、
テコ入れなのか、昔ながらの「ガシャーン!」みたいな感じになりました。

 すると単純なもので、全身タイツに見向きもしなかった私も、
土曜の朝は録画したりなんかしちゃったりして( ̄ー ̄)♪
俗に言う”おっさんホイホイ”というやつですね。
こりがまた天秤座の玄武なる黄金聖闘士がかっこいいのです(笑

 実は私自身もてんびん座ですが、
子供の頃は”童虎”やら”紫龍”なんていう、
恵まれた容姿(笑 の聖闘士が天秤座担当でしたので憧れたものです。


 そんな黄金聖闘士とはあまり関係ないのですが(笑
日曜は、CBR1000RRのプラグ交換をしておりました。
ユーザーの皆様は御馴染みやもしれませんが、
やたらと面倒臭い ”あの作業” でございます。

 面倒くさい理由は明快でして、大きく2つあります。
一つは、
近年のSSはマスの集中化の影響でやたらと部品が集積されていること。
もう一つは、
”ラムエアエアインテークダクト”に相当する機能部品が、
シリンダヘッド真上の一等地を盛大に通過していることですね。

 ともあれ、プラグが健全でないと話になりませんので、
面倒くさがらずにちゃんと交換してあげることが肝要かと存じます。
・・・実は27,000kmも放置していたなんて言えませんね(*゜ー゜) ♪


 それでは作業開始です!

01_naked

 前日、ステアリングステム周りのメンテを行った関係で、
テールカウル以外の外装は取り外しておりましたが、
HESDのテストの為にアッパーカウル(=メインハーネスの通り道)を
取り付けた状態で時間切れとなっていました。

 さてと、よっこいしょ。

02_tankup

 ”ひょうたん型”とも言える、
RC211Vを象徴する機構のひとつ”シート下まで入るガソリンタンク”を
”バールのようなもの” で持ち上げて保持しておきます。


 そこから、次のような手順で進みます。

・エアクリーナ蓋の上にあるECUの接続を外す
・エアクリーナ蓋を外す
・エアフィルタを2つ外す
・エアクリーナ中層のセカンダリインジェクタを外す
・中層のカバーを外し、露になったファンネルを外す

 と来まして、ここでスロットルボディの状態確認です。

03_thlottle

 クリーナ用の添加剤なんて3回ぐらいしか投入しておりませんが、
びっくりするぐらい綺麗であり、カーボンの体積などは皆無でした。
一頃は ”洗浄剤” で評判のいい出光のハイオク贔屓だったりしましたが、
途中からは、怪しい業者を避ける以外は無頓着でしたっけ。

 そういえばSUZUKIのSSは、
ここにカーボンが溜まってバルブが作動不良になるとかでリコール出てましたね。


 続いて作業を進めます。上周りの処理はもう少し。

・スロットルボディに異物落下防止の詰め物をする(屑の出ない布状のもの)
・スロットルケーブルを、引き・戻し共に外す
・エアクリ基部を外し、ベントチューブ類を外す
・ここで見えてきた ”インテークダクト”のエアクリ接続部を外す



 と、やっとここで上周りが完了ですが、まだ下側の作業があります。
目的は【 エアインテークダクトをフロント方向にずらすため 】の作業です。

 因みにですが、
公式には上周りの作業はやらなくてもプラグ交換が出来るとされています。
が、はっきり申し上げてそんな状態ではロクな作業ができませんので、
私は面倒でも上周りの機能部品を全て除去してから行っています。

 それでは下側。

・ラジエータ下部のステーを外す(コア破損防止の為)
・ラジエータマウントボルトを外す
・クーラントリザーバタンクを外す(SC57前期はサーモの部分も)
・クーラーファンのカプラを外しフリーにする
・ラジエータを前方下部にずらす


 
 作業開始は昼頃でしたので、そろそろ暑くなってまいりました(笑
ラジエータが下がり、エアインテークダクトの周囲が空いたところで次へ。

04_grill

 フォークの奥、ラジエータ上のこの辺りがエアインテークです。

・エアインテークグリルを外す
・エアインテークダクト固定ボルトを外す


 ふー。ここまで来てやっとシリンダ真上に鎮座するダクトが動かせます。
フロント側にあけた空間に、
固定を解いたインテークダクトを”10cm程”ずらします。

05_head

 やっとシリンダヘッドとご対面です♪
奥の白いカプラで繋がっている黒いゴム部品が、
” ダイレクトイグニッションコイル ”ですね。
カプラを外してから、ここは上にぐいっと持ち上げれば抜けます。

06_direct

 NSRの頃は、イグニッションコイルはプラグキャップと別体でしたが、
最近のバイクは電気的な効率化の為なのか一体型になっているようです。
もっとも、カムシャフト類のない2stと違い”プラグ座面が深い”ので、
上方向に空間的余裕があるというのもあります。


 ここで、車載工具内に含まれている ”プラグレンチ”を取り出します。

07_sst

 この工具は非常に重要でして、
専用設計だけあって最高に相性が良く使い易いツールです。

 続いて、イグニッションコイルを外した”穴”に、
ブロアでホール内の埃を飛ばしたあとにレンチを差込みます。

08_remove_2

 メガネでもソケットでもよいのでとりあえず回します。
状態が普通ならば、すぐに手でも回せるような固さになる筈です。



 それでは購入した新プラグと交換してしまいましょう。

09_imr9c_9hes

 専用指定の【 IMR9C-9HES 】が4本です。
交換頻度を考えれば安いものですが、それでも高いですね。1万円ほど。

 外したプラグとの新旧比較です。

10_compare

 ふむふむ。
流石に27,000kmも使うとイリジウム電極が結構損耗していますね。

11_burn

 焼け色についてはなかなか良好でしょうか。
2stの頃は、ここに一喜一憂していたものですが、今時のバイクはラクです。


 それではプラグの取り付けに進みます。

12_rad

 トルク管理が出来ない状況であれば、
(2stで出先のプラグ交換や、トルクレンチが使えない場所など)
ご覧の通り、ガスケット形状毎に指定された回転角で取り付け管理をします。

 が、今回はヘッド周りをフリーにしてありますので、
HONDA指定トルクの”16N・m”で管理をすることにしましょう。
むしろ ”そのためにヘッド周りをフリーにした” といっても過言ではありません。

13_16

 デジラチェは本当に便利ですね。
これほど買ってよかったと思える工具はありません♪


 そんな作業を4気筒分繰り返し、
シール部にグリスを塗りながらイグニッションコイルを綺麗に組み付けて、
配線をもどせばとりあえずOK。

14_change

 たったこれだけの作業ですが、4箇所はなかなか手間です。
それでも、綺麗になったヘッド周りを見ていると気分がよいですね。



 ここまで来ればあとは戻すだけ。
先述の ”下回り” 及び ” 上周り ”の作業を逆に行いつつ、
エアクリーナーボックスの接続部などはクリーニングしながら、
エンジンオイルを隙間に塗りつつ組み上げてゆけば終了です。

15_assy

 うーむ、暑いです。
夏に屋外でやる作業ではありませんね~(笑


 組み上がったところで、保安部品だけつけて試運転です。
前回の記事で触れた ” ネイキッド Ver. ”でのテスト走行へ。

16_test

 こういうときにつくづく思うのが、
『 SC59のウィンカーミラーつけてよかったなあ 』です( ̄ー ̄)
サイドカウルに埋まっているウィンカーだとこうはゆきませんから。

 道中、プラグ交換直後のフィーリングの好変化に嬉しくなりながら、
更に前日に作業したステム周りのトルク管理が、
自分の好みどおりに行っている事を感じて更にいい気分にヽ(´▽`)ノ。

 ホームセンターの駐輪場でで隣に停まっていた居たCB400SBの少年と、
更に3台向こうにいたCB1300SFの方の視線が気になりましたが、
ある意味、SSが中身だけで走っているのはレアですよね(笑



 動作確認が無事完了したところで、昼食を購入して帰宅。
この頃にはかなりの猛暑でしたので、
エンジンの余熱が燻る真横で作業をする気にはなれず、
熱が冷めるまで休憩をすることに致しました。

 ・・・気づくとぼちぼち夕方。
毎度のことながら、カウル留めのトリムクリップに一番悩まされながら、
夕方にはばっちり組み上がり元通りに。

17_comp

 なにやらカウルがついていると安心しますね~。


 そんなこんなで日曜も終わり。
バイク整備と休憩、あとは少しの用事しかしていなかった気も致しますが、
気になっていた部分の改修が終わったので満足ですヽ(´▽`)ノ♪

 最後にしっかり手を洗って。

18_clean

 最近切らしていたお気に入りのシトラスクリーンを、
先ほどのホームセンターで買って参りました。
これがあれば、髪の毛を洗うついでに指の汚れを取らずにすみます(笑


 肝心のプラグ交換の効果ですが、
上述の”フィーリングの好転”についてもさることながら、
”エンジンのかかりが劇的によくなった”ことも大きな収穫でした。

 今まで3秒弱程度セルスターターを回していたところ、
1秒弱ですんなりとかかるようになったのは気持ちいいですね♪
まるで小宇宙が高まったかのような燃える闘志が湧き上がる気分です(強引

 そんなわけで、エンジンの命ともいえるプラグ交換が完了です!
私のように面倒くさがって27,000kmも放置してはなりませんよ~( ̄ー ̄)

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ 次ページ »