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『 いつも 』 の一歩先へ。

 時まさに梅雨の中休み。
ライダーの端くれであるところの私と致しましては、
1ヶ月もオートバイで遠出をしないというのは物悲しく、
『今こそ行くしかないでしょう!』と一人秘かに盛り上がっておりました。

 そんな折、NSR氏が氏の同僚発案のツーリングがあるとのことで、
元々走ろうとしていたところに誘ってくれたものですから、
二つ返事で参加させて頂くことに。翌日も仕事だというのにねえ。


 誘っていただいたツーリングですから
自分側からの要望などは極力控えておりますが
実は一つだけお願いをしました。
「可能な限り朝早く出たいです」と。マスツーは余裕が肝要ですから♪

 そしてこうなりました。

01_start

 【 現在 AM3:37 】

 遠足前の子供さながらに目覚まし時計が鳴る5分前に起床し、
寝ぼけ眼を擦りながらシャワーを使って
自宅近くの大通りまでCBRを押して出たところです。

02_em

 時まさに夏至の直後ではありますが、
流石にまだまだ暗く、来るツーリングの気分を盛り上げてくれます。

 薄暗い中走り出し、
日常の光景から知らないどこかへの切り替わりとともに朝日が昇り、
世界が優しく鮮やかな色を帯びてゆく、あの感覚は旅の大切な一段階です。



 アクアラインを超え、川崎は浮島から産業道路で大田区へ。
NSR氏のガレージに着いたのは約束の20分少々前でした。
定刻までリッターSSのエンジンの熱を感じながらシートの上で待ちます。
そして約束の5時の少し前にNSR氏が登場、支度をして出発です。


 環七を通り、個人的に馴染み深い若林交差点を過ぎて更に北上。
甲州街道を東に向かい永福ICから首都高に入り府中方面へ。

 次の集合地点での待ち合わせ時間はAM7:00ゆえに余裕がありますが、
中央道の大渋滞は侮れませんので、先手先手で西へ距離を稼ぎます。
八王子jctから圏央道、日の出ICから滝山街道へとのんびりと進みました。

 6:30頃。
目論見どおり「30分前行動」にて無事に到着。

03_oume

 そういえば青梅駅に来たのは初めてです。
駅に至る途中、商店街のそこかしこにレトロな映画看板があり、
かの有名な赤塚不二夫さんのミュージアムもあるとのことで、
街中はとっても不思議な昭和風の世界になっていました。
・・・好きですこういう雰囲気♪♪

 そんなわけで早めに到着したものですから、
本日の主催者ライダーさんが到着されるのを待つ間
NSR氏と駅前のコンビニで軽食などを頂きます。

04_chiken

 なんで鶏皮なんて買ったかなあ。でもこれが無性に美味かったのです。
果たして旅がそうさせるのか、おっさんのDNAがそうさせるのか(笑


 そうこうしている内に今回の主催者FAZEさんが到着。
過去3度ほどご一緒させて頂いておりますが、
今年に入ってからお会いするのは初めてだったような気がいたします。

 このFAZEさんについては、誤解を恐れずに申し上げるならば、
「スクーター乗りらしからぬとてもアグレッシブな人」でして、
少なくとも私なんかよりかなりアクティブにバイクで遠出をされますし、
走行に於いても、最近になって二輪免許を取得されたとはとても思えないほど
安定感がある上にキレがある印象です。

 それもその筈、以前お会いしたときにもお聞きしましたが、
”山岳””自転車”などの本格的な活動経験がおありだそうで、
それならば納得というものです。


 そんなFAZEさんとも朝の挨拶を済ませ、
先般触れた4人同時通話対応インカムの様子を見ながら、
いよいよお楽しみツーリングの開始です!♪

 危なげないFAZEさんの先導に加え、
3人共有の会話を楽しみながら奥多摩へ北側ルートでアクセスします。

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 あっという間に 【 大麦代 駐車場 】に到着しました。

 時間はまだ8時前でしたが、いるわいるわ多数のオートバイが(笑
結局『あんたも好きねぇ』という所でしょうが、
実際この日は絶好のツーリング日和でしたので仕方がないのです♪

 まだ売店も開いていない駐車場で軽く休憩を取りながら、
横の道路を周遊道路方面に向かう白バイなどを眺めつつそろそろ出発です。



 更に暫く走り次の目的地へ。
道中そこまで悪くないペース+必要な法定範囲内で走る我々を、
大胆にイエローカットしながら抜いてゆく大型バイクの皆様を横目に見ながら、
『こちらはこちらで楽しいから関係ないね♪』と余裕でスルー。
飛ばす連中を頭ごなしに否定する気は毛頭ありませんが、
まあ「程々にね」というところですね。

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 【 道の駅 たばやま 】に到着です。
例によって朝早すぎて施設の営業開始前ではございましたが、
とりあえず自販機の17アイスでツーリングの気分を高めつつ。


 更に走り出して次へ。
FAZEさんも私も、
基本的に ”走り出したらとまらない””飯すらいらない”といった、
走ることそのものが目的なタイプなのでリズム感が実にいい感じです。

 反面、写真が休憩ポイントしかなくなるという難点もありますが(笑

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 そして【 道の駅 まきおか 】に到着。

 この後は山奥に向かうとのことで少し長めの休憩を取ります。

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 うむ。いい青空です♪♪

 もちろん、バイクの三大要素こと
【 走る 】【 曲がる 】【 ソフトクリーム 】の作法は忘れずにです。
そういえば、元ネタの漫画単行本の最新巻が発売されましたね。

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 既に少し暑かったので、ご当地ものではなく抹茶ソフトにしました。
ほろ苦いソフトクリームは気分のリフレッシュに最適です。

 施設内にジブリの曲が流れる中、
少しだけ長く居すぎた気も致しますが、これもまた余裕のあるツーリングゆえ。

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 「ギャリック砲って何?」
 「かめはめ派みたいなアレだよ。”俺のギャリック砲にそっくりだ!”的な?」
などと、同世代ゆえの意味不明な会話も交えつつ。



 よしっ。
満足したので再びFAZEさんの先導で出発です。

 道の駅まきおか から、
【 雁坂みち 】経由で 【 クリスタルライン 】に向かいます。

 雁坂みち辺りまでは何度か来たことがありますが、
実は【 クリスタルライン 】は初の走行ですので楽しみです。
名前的にも素敵な感じですし(笑

 因みにクリスタルラインとは、
山梨県北部の4市に跨る全長68.1kmほどのルートであり、
その多くは(舗装)林道をつないだタイトな峠道です。

 一般的にライダーならば ”峠” と聞くだけでテンションが上がるものですが、
一つだけ注意点。
このクリスタルラインは飛ばして回るような峠ではなさそうです。
どちらかと言うと、オフ車で自然を楽しみながら走るルートです。


 ですが、私とCBRの前に林道も砂浜も関係ありませんので(笑
スポーツバイク乗りによってはトラウマになりかねないような道でも、
愉快に走りまわってやろうと思います♪

 まずはクリスタルライン起点?に近い 、
【 琴川ダム 】なる場所にお勧めポイントがあるとのことで、
FAZEさんに連れられるまま進みます。

 暫くして私たちの目の前に現れたのは・・・。

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 眼下に広がる山々とダム湖、
集落へと続く道と空のコントラストが鮮烈な景色でした。

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 通りから大きく外れたこの展望台は
通常はあまり観光客が入ってくる場所ではないらしく、
人が来ないのをいいことに、少しだけ展望デッキにお邪魔して記念撮影です。

 本来、写真の場所は駐輪場ではありませんので、
この後他の観光客が入ってくるのを見るや、
『邪魔してはいかん』と大慌てで駐車場に戻ることになりました(笑

 尚、NSR氏のバイクが無いのは仕様です( ̄ー ̄)
荷物入れが無いと支度に時間がかかりますゆえ、
どうしてもワンテンポ対応が遅れてしまうのは致し方ないですね~。

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 ふむふむ。ここは【 乙女湖 】という名前なのですね。
これまたなんともロマンチックな感じです。



 思いがけず連れて来て頂いた素敵な景色に心奪われながら、
ここから更に山道に分け入り【クリスタルライン】を奥地に進みます。

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 お約束な感じで記念撮影をしたり。
ライダー2人の後姿がなんとも楽しそうです(笑

 山間を縦横に走るクリスタルラインのいくつかの分岐のひとつ、
のg・・・(謎)もとい、【 木賊峠(とくさとうげ)】でもひと休憩。

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 梅雨時の山間ゆえに時折雲もかかったりしますが、
それでも多くの時間が、よく晴れたとても清々しい空間でした。

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 盛りが過ぎたのか、
草むらの中で寂しげに咲く草臥れた菖蒲らしいものに目を奪われてみたり。



 もう「気持ちいい」としか表現しようのない空気の中、
更に北西方面にクリスタルラインをひた進みます。
道中、荒れ果てた路面も比較的頻繁に出てまいりますが、
そこはCBRですからなんともないというものです♪
FAZEさんの危なげないナビゲートに続きながら鼻歌交じりで進みます。


 途中で ”みずがき” などとどこかで聞いた名前を横目にしながら、
楽しく走っているとあっという間に到着したのがこちら。

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 【 塩川ダム 】です。
これまた文句のつけようのない青空。最高ですね~♪


 この時点で時間は昼過ぎ。
” オートバイで走っている間 ”は空腹といった感情は二の次だったりしますが、
休憩の段階でそろそろ頃合でしたのでここで昼食にします。

 駐車場から店舗施設に向かってゆくと妙な看板が目に入りました。

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 【 みずがき湖のアイドル ラジウム星人 】さんだそうです。
当初は『なんで星人?』と思ったものですが、
この後行った施設内でなんとなく理由がわかった気がいたします。


 ともあれ飯!

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 湖畔を望める窓際に陣取り、
開け放たれた窓から吹き込む風を感じながら、
気になったメニューの調理完了を待ちます。

 先述の”星人”については、
窓の右側にもある反射望遠鏡などからも想像できるように、
このダム周辺が恐らく絶好の星空観察スポットなのだからだと思います。
望遠鏡についてはこのほかに沢山置いてあり、天体観測用の施設もありました。


 暫く待ち、店員さんから調理完了の声がかかりましたので受け取りに。

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 最初に出来たのは山菜そばでした。
近年、無性に山菜蕎麦好きになったのでどうしても食べたかったのですが、
この後に控えたメインと比べて悩み当初は諦めるつもりだったのが、
NSR氏が「半分出すから二人で食べようよ」と申し出てくれたので注文。

 もちろん”自分達だけ”というつもりは最初からありませんので、
FAZEさんと仲良く3人で分けて頂きました♪
味は・・・まあ普通の食堂ですね(笑


 そしていよいよメイン。

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 【 ベーコンカレー 1000円 】

 うーむ。『食べている間は絶対言うまい』と抑えていたのですが、
食堂を出て駐車場に向かうときについ。
「まあ、カレーは・・・アレでしたね(苦笑」
これは市営プールのフードコートで出される感じでした^^;


 それでもハラは膨れたので、
ここからが本当の真打ち登場でございます!!

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 【 アンドロメダフロート 500円 】
おおおっ?
ちょっと所じゃないレベルでメニューのイメージ写真と違うのが気になりますが、
ご覧の通り、なんとも素敵で綺麗な飲み物です。

 出来上がって店員さんが渡してれるとき、
「ごめんなさい、やけに泡立っちゃって・・・いいかな?」
悪意が感じられないので文句を言わずにOKしたのですが、
出来上がりは”完全に失敗したクリームソーダ”的な感じでございました(笑

 上層から(多分)、
アイスクリーム、カルピスソーダ、何かの香料入りのピンクのゼリー、
ブルーハワイ的な液体、そこに浮かぶ”星”を模したアラザン的な粒。

 想定どおりに完成していれば、かなり素敵なドリンクの筈です♪
これは今度こそあらためて正常なものを頂きに行きたいですね。


 ともあれ、テラスに備えられたチェアに座り、
湖畔を眺めながら素敵な飲み物を頂きすっかり落ち着きました。



 この時点で14:30。
何故かこのあとすっぽりと写真が無かったりするのですが、
そろそろ帰りのことも意識しなくてはならない時間になりましたので、
相談をして帰路のルートを決めることになりました。

 候補としては2つ。
・往路をそのまま戻る。
・南下して別のルートを取る。

 結局、悪路に若干の拒否反応を示したNSR氏の意見を尊重して後者に。
広域農道を経由しながらひとまず、
中央道の【 双葉スマートIC 】へ向かいました。

 敢えて高速にしたのは、
大幅にルート変更をした関係で不足が見込まれる時間を節約するため。
それにしても、ETC利用者限定のスマートICは本当に便利ですね~。
3台ともETC搭載だったのですんなりと話が進み助かりました。


 
 双葉スマートIC (双葉SA)からは、
次の経由地である富士五湖の山中湖まで進み、
「富士山が世界遺産になっちゃったからもう来られないね」などと話しながら、
山中湖畔を道志みちへ。


 そうそう。
道中の中央道河口湖線にて恐ろしい出来事がありました。
3台で走行車線を車の流れに乗って走ったあと、
あるとき追い越し車線に入り、走行車線に戻るのを手間取っていると・・・
800mぐらい後ろに、【 明らかに挙動のおかしい四輪 】が見えました。

 直感的に『あー、これは覆面関連だな』と思いましたので、
即座にインカム越しに2車へ可及的速やかに走行車線に戻るように伝達。
そこから何事もなく5分ほど大人しく走った後、
追い越し車線を脳ミソの容積が少なそうなベンツが法定速度+70km/hほどで通過。

 更に少々・・・
案の定、覆面パトカーが凄い勢いで追いかけてゆきました。
そして例のベンツは次のバス停で強制停止。
3人で「バカねえ」と呆れつつも、安全運転でよかったと安堵した次第。

 原則として違反をする事自体が本来は問題外ですが、
ライダーをある程度長くやっていると、
こんな嗅覚が見に着いたりもするものですね( ̄ー ̄)。。。


 そんなこんなで山中湖を経由して道志みちへ。
これまた何故か写真がないのですが、
【 道の駅 どうし 】で渋滞情報などを確認しながら休憩し、
軽く飲み物を飲んで土産を買ってから一路【 宮ヶ瀬湖 】へ。

 既に閉まった【 ふれあいの館 】の駐車場に迷い込んで追い出され(苦笑
仕方が無いので夜間ライダーの溜まり場である【 ビジセン 】へ。

23_visitor

 『ふう、そろそろツーリングも終わりだなあ』
などと、これからの帰路を相談して再出発。


 ここで私が、
「とりあえず16号まで抜けましょうよ」などと、
脳内では半原ルートで橋本経由(ローカルですみません)のつもりで提案。
意気揚々と進んだものの、あろうことか愛川の途中で道を間違えました(笑

 すかさず「すいません、南側に1本逸れたかも」とごめんなさいをしつつ、
頭を国道246号の無難なルートへ切り替えて進むことに致しました。
本当はそのまま淵野辺の辺りに出る予定だったのですが、
皆さんにも「7年ぶりなので間違えるかも」などと言い訳をしていたものが、
皮肉にもその通りになってしまいました。実に情けないです^^;



 ともあれ246ルートならば、
間違えなく都心在住の皆様の住まいには帰宅できますので、
そのまま進み「飯と休憩どうしましょう」などと悩んでいる間に、
既に町田を過ぎた辺りになっていました。

 『もうファミレスだな』などと思っていたところ、
丁度給油予定のガソリンスタンドの直前でサイゼリヤが見えてきたので、
FAZEさんが機転を利かせて「ここでいいです」とコールしてくれた所で、
「じゃあそうしましょう!」と即座に駐車場へ入りました。

 そろそろ肉体的にも精神的にも疲労が蓄積してきた頃で、
丁度良い休憩にと、安価なサイゼリヤメニューとドリンクバーを頼み。
よせばいいのに(笑 ドリンクバーで5杯も飲みながら、
裂けそうなハラで本格的に帰宅の途へと着きました。



 そして更に246から渋谷方面へ。
横浜青葉ICから東名に入り、
昔からよく間違える ”港北PAが町田寄り” だった事実に愕然としながら、
解散の挨拶は結局、年末年始の渋滞中継でも御馴染みの【 東京IC 】になりました。

 互いに本日のお礼と労いを伝え合い、
3台で首都高に入ると、途中で私とNSR氏は”環八”に降ります。
高架の首都高上のFAZEさんと環八の我ら2台で、
通信が途切れるまでインカムで別れを惜しみながら少し寂しい気分になりつつ。

 そのまま第二京浜あたりで分岐するNSR氏とも流れで別れ、
私は再びアクアラインで東京湾を渡り、無事に帰宅致しました。

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 本日の走行距離 【 533.9km 】
自宅を出てから20時間強の程よいロングツーリングとなりました。

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 途中ルートが逸れたりということはありましたが、
私一人ではなかなか行かない場所へ連れて行ってくれたFAZEさん、
誘ってくれたNSR氏には感謝ですね♪

 実に3週間ぶりのリハビリツーリングとして大変充実した一日でした。
流石に翌日の月曜の仕事はキツかったですが、
まあこんな無茶が効くのも、ギリギリの年齢のいまのうちということでヽ(´▽`)ノ。

 以上で今回のツーリングレポートは終了です。
この週末、皆様もどこかに走りにゆかれましたか?
来週以降も安全に楽しく走り回りましょう♪♪

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月曜朝になりました

 出発報告をいたしましたので、
とりあえず帰宅報告などもさせて頂こうかしらん。

 今回はお出かけ時間が20時間を超えました。
のんびりしたのもあって距離がのびたわけではありませんが、
”いつも行かないその先” まで走ることが出来て楽しかったなーと♪

 さーて仕事仕事。
あ。声が出ないんだった・・・どうしたものかしらん(笑

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