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小宇宙は燃えているか

 いやはやエイトセンシズに目覚めるかと思いましたね。


 最近、私が子供の頃に見ていた聖闘士星矢がリメイク放映されているのですが、
当初は聖衣なのに”全身タイツ”みたいな気持ちわr・・・
もとい、タイトなスーツと化してたものが流石に評判が悪かったらしく、
テコ入れなのか、昔ながらの「ガシャーン!」みたいな感じになりました。

 すると単純なもので、全身タイツに見向きもしなかった私も、
土曜の朝は録画したりなんかしちゃったりして( ̄ー ̄)♪
俗に言う”おっさんホイホイ”というやつですね。
こりがまた天秤座の玄武なる黄金聖闘士がかっこいいのです(笑

 実は私自身もてんびん座ですが、
子供の頃は”童虎”やら”紫龍”なんていう、
恵まれた容姿(笑 の聖闘士が天秤座担当でしたので憧れたものです。


 そんな黄金聖闘士とはあまり関係ないのですが(笑
日曜は、CBR1000RRのプラグ交換をしておりました。
ユーザーの皆様は御馴染みやもしれませんが、
やたらと面倒臭い ”あの作業” でございます。

 面倒くさい理由は明快でして、大きく2つあります。
一つは、
近年のSSはマスの集中化の影響でやたらと部品が集積されていること。
もう一つは、
”ラムエアエアインテークダクト”に相当する機能部品が、
シリンダヘッド真上の一等地を盛大に通過していることですね。

 ともあれ、プラグが健全でないと話になりませんので、
面倒くさがらずにちゃんと交換してあげることが肝要かと存じます。
・・・実は27,000kmも放置していたなんて言えませんね(*゜ー゜) ♪


 それでは作業開始です!

01_naked

 前日、ステアリングステム周りのメンテを行った関係で、
テールカウル以外の外装は取り外しておりましたが、
HESDのテストの為にアッパーカウル(=メインハーネスの通り道)を
取り付けた状態で時間切れとなっていました。

 さてと、よっこいしょ。

02_tankup

 ”ひょうたん型”とも言える、
RC211Vを象徴する機構のひとつ”シート下まで入るガソリンタンク”を
”バールのようなもの” で持ち上げて保持しておきます。


 そこから、次のような手順で進みます。

・エアクリーナ蓋の上にあるECUの接続を外す
・エアクリーナ蓋を外す
・エアフィルタを2つ外す
・エアクリーナ中層のセカンダリインジェクタを外す
・中層のカバーを外し、露になったファンネルを外す

 と来まして、ここでスロットルボディの状態確認です。

03_thlottle

 クリーナ用の添加剤なんて3回ぐらいしか投入しておりませんが、
びっくりするぐらい綺麗であり、カーボンの体積などは皆無でした。
一頃は ”洗浄剤” で評判のいい出光のハイオク贔屓だったりしましたが、
途中からは、怪しい業者を避ける以外は無頓着でしたっけ。

 そういえばSUZUKIのSSは、
ここにカーボンが溜まってバルブが作動不良になるとかでリコール出てましたね。


 続いて作業を進めます。上周りの処理はもう少し。

・スロットルボディに異物落下防止の詰め物をする(屑の出ない布状のもの)
・スロットルケーブルを、引き・戻し共に外す
・エアクリ基部を外し、ベントチューブ類を外す
・ここで見えてきた ”インテークダクト”のエアクリ接続部を外す



 と、やっとここで上周りが完了ですが、まだ下側の作業があります。
目的は【 エアインテークダクトをフロント方向にずらすため 】の作業です。

 因みにですが、
公式には上周りの作業はやらなくてもプラグ交換が出来るとされています。
が、はっきり申し上げてそんな状態ではロクな作業ができませんので、
私は面倒でも上周りの機能部品を全て除去してから行っています。

 それでは下側。

・ラジエータ下部のステーを外す(コア破損防止の為)
・ラジエータマウントボルトを外す
・クーラントリザーバタンクを外す(SC57前期はサーモの部分も)
・クーラーファンのカプラを外しフリーにする
・ラジエータを前方下部にずらす


 
 作業開始は昼頃でしたので、そろそろ暑くなってまいりました(笑
ラジエータが下がり、エアインテークダクトの周囲が空いたところで次へ。

04_grill

 フォークの奥、ラジエータ上のこの辺りがエアインテークです。

・エアインテークグリルを外す
・エアインテークダクト固定ボルトを外す


 ふー。ここまで来てやっとシリンダ真上に鎮座するダクトが動かせます。
フロント側にあけた空間に、
固定を解いたインテークダクトを”10cm程”ずらします。

05_head

 やっとシリンダヘッドとご対面です♪
奥の白いカプラで繋がっている黒いゴム部品が、
” ダイレクトイグニッションコイル ”ですね。
カプラを外してから、ここは上にぐいっと持ち上げれば抜けます。

06_direct

 NSRの頃は、イグニッションコイルはプラグキャップと別体でしたが、
最近のバイクは電気的な効率化の為なのか一体型になっているようです。
もっとも、カムシャフト類のない2stと違い”プラグ座面が深い”ので、
上方向に空間的余裕があるというのもあります。


 ここで、車載工具内に含まれている ”プラグレンチ”を取り出します。

07_sst

 この工具は非常に重要でして、
専用設計だけあって最高に相性が良く使い易いツールです。

 続いて、イグニッションコイルを外した”穴”に、
ブロアでホール内の埃を飛ばしたあとにレンチを差込みます。

08_remove_2

 メガネでもソケットでもよいのでとりあえず回します。
状態が普通ならば、すぐに手でも回せるような固さになる筈です。



 それでは購入した新プラグと交換してしまいましょう。

09_imr9c_9hes

 専用指定の【 IMR9C-9HES 】が4本です。
交換頻度を考えれば安いものですが、それでも高いですね。1万円ほど。

 外したプラグとの新旧比較です。

10_compare

 ふむふむ。
流石に27,000kmも使うとイリジウム電極が結構損耗していますね。

11_burn

 焼け色についてはなかなか良好でしょうか。
2stの頃は、ここに一喜一憂していたものですが、今時のバイクはラクです。


 それではプラグの取り付けに進みます。

12_rad

 トルク管理が出来ない状況であれば、
(2stで出先のプラグ交換や、トルクレンチが使えない場所など)
ご覧の通り、ガスケット形状毎に指定された回転角で取り付け管理をします。

 が、今回はヘッド周りをフリーにしてありますので、
HONDA指定トルクの”16N・m”で管理をすることにしましょう。
むしろ ”そのためにヘッド周りをフリーにした” といっても過言ではありません。

13_16

 デジラチェは本当に便利ですね。
これほど買ってよかったと思える工具はありません♪


 そんな作業を4気筒分繰り返し、
シール部にグリスを塗りながらイグニッションコイルを綺麗に組み付けて、
配線をもどせばとりあえずOK。

14_change

 たったこれだけの作業ですが、4箇所はなかなか手間です。
それでも、綺麗になったヘッド周りを見ていると気分がよいですね。



 ここまで来ればあとは戻すだけ。
先述の ”下回り” 及び ” 上周り ”の作業を逆に行いつつ、
エアクリーナーボックスの接続部などはクリーニングしながら、
エンジンオイルを隙間に塗りつつ組み上げてゆけば終了です。

15_assy

 うーむ、暑いです。
夏に屋外でやる作業ではありませんね~(笑


 組み上がったところで、保安部品だけつけて試運転です。
前回の記事で触れた ” ネイキッド Ver. ”でのテスト走行へ。

16_test

 こういうときにつくづく思うのが、
『 SC59のウィンカーミラーつけてよかったなあ 』です( ̄ー ̄)
サイドカウルに埋まっているウィンカーだとこうはゆきませんから。

 道中、プラグ交換直後のフィーリングの好変化に嬉しくなりながら、
更に前日に作業したステム周りのトルク管理が、
自分の好みどおりに行っている事を感じて更にいい気分にヽ(´▽`)ノ。

 ホームセンターの駐輪場でで隣に停まっていた居たCB400SBの少年と、
更に3台向こうにいたCB1300SFの方の視線が気になりましたが、
ある意味、SSが中身だけで走っているのはレアですよね(笑



 動作確認が無事完了したところで、昼食を購入して帰宅。
この頃にはかなりの猛暑でしたので、
エンジンの余熱が燻る真横で作業をする気にはなれず、
熱が冷めるまで休憩をすることに致しました。

 ・・・気づくとぼちぼち夕方。
毎度のことながら、カウル留めのトリムクリップに一番悩まされながら、
夕方にはばっちり組み上がり元通りに。

17_comp

 なにやらカウルがついていると安心しますね~。


 そんなこんなで日曜も終わり。
バイク整備と休憩、あとは少しの用事しかしていなかった気も致しますが、
気になっていた部分の改修が終わったので満足ですヽ(´▽`)ノ♪

 最後にしっかり手を洗って。

18_clean

 最近切らしていたお気に入りのシトラスクリーンを、
先ほどのホームセンターで買って参りました。
これがあれば、髪の毛を洗うついでに指の汚れを取らずにすみます(笑


 肝心のプラグ交換の効果ですが、
上述の”フィーリングの好転”についてもさることながら、
”エンジンのかかりが劇的によくなった”ことも大きな収穫でした。

 今まで3秒弱程度セルスターターを回していたところ、
1秒弱ですんなりとかかるようになったのは気持ちいいですね♪
まるで小宇宙が高まったかのような燃える闘志が湧き上がる気分です(強引

 そんなわけで、エンジンの命ともいえるプラグ交換が完了です!
私のように面倒くさがって27,000kmも放置してはなりませんよ~( ̄ー ̄)

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
僕もてんびん座なのですが、ちょっと前に見た「星... (無為徒食)
2013-06-11 08:20:29
まあ、かに座よりはマシみたいですけど……。
 
 
 
>徒食先生 ()
2013-06-13 06:43:27
コメントありがとうございます~^^
毎度ながらレスポンスが遅れて申し訳ありません。

 星座カースト制なんてあるんですね・・・
何をもって優劣をつけるのか解りませんが、
そのあたりは神話基準なのかしらん。

 ただし、かに座が不遇だったのは確かです。
作者はきっとかに座の人に恨みでもあるのだろうと、
原作を読んで強く感じました^^;
あるいみ”オイシイ”のでしょうが、
子供たちにはそんなこと関係ありませんしめ(笑
 
 
 
こちらも遅れてすみません。 (無為徒食)
2013-06-16 13:13:32
(コメントしたことを忘れていました)

「星座カースト」は、車田先生の扱いによって序列が決まるみたいです。てんびん座は終盤まで「おじいちゃん」でしたからね。僕はけっこう好きだったのですが。
 
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