主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
輪番停電中止だそうですが
昼過ぎ、前日から東京駅に閉じこめられていた我が母が、
なんとか自宅から20kmほどの距離の駅に辿り着きました。
そこから先、公共交通機関は完全に使用できない状況だったので、
”一人乗りの四輪”ではなく、原付2種のカブで迎えに行って参りました。
当然、オートバイの後ろなどは激しく怖がるのは確かですが
人間を輸送するのに必要充分な能力を確保した上で、
渋滞(=無駄なエネルギー消費・事故の誘発)の原因を作らない最善の選択です。
ともあれ母も無事に帰宅させたので、
取り敢えずPCの電源を落として、
部屋の電気も可能な限り暗くした上で読書でもします。
ただ、気がかりなのは被災者の方々と、
原発周辺の今後の被害及び対策の方向性ですね。
実際の被災者の方々に対しては、
安穏とインターネットなんてしていられる状況は大変心苦しいのですが、
幸運にも災害の被害が軽微だった方々は、
是非とも恐怖に飲まれないように気を付けて頂きたいです。
根拠のない情報、自らの頭で考えて得たのではない解に躍らされないで下さい。
不安とそれから生じる疑心暗鬼は人を、社会を殺します。
そして出来る事ならば、
電気使用量の減少でも、募金でもなんでもよいですから
各々が少しでも力になれる事を模索したいところです。
それでは引き続き被災地の方々には、
一縷の望みでもあらん事をお祈り申し上げます。
地震の状況報告と確認
深夜1:30現在、日記を書けています。
つまり私は無事で御座いますのでそちらは後ほど記述致しますが…
blogの読者様をはじめ、友人・知人諸氏の安否がとても心配です。
中にはコメントで知り得た範囲の情報で東北地方在住であったり、
何かしらの縁がお有りだったりという方も数人記憶しておりますが、
なんとか被害が軽微であることを心よりお祈り申し上げます。
さて、或いはご心配頂いているかもしれない読者様へ。
地震発生時、私は東京に最寄りの千葉の海沿いで労働をしておりました。
会社は物流の大きな拠点に併設された事務所のような場所で、
5階建てのセンターの3階での勤務です。
報道によると、
私の職場の地域は【震度5強】が正確な観測なようです。
まず最初の微弱な揺れが襲ってきたとき、
隣席の仕事の出来ない男が過剰反応をして「○○さん地震ですよ」などと申すので
「仕事中ですよ、酷くなったら対応しましょう。そのまま続けて。」
そういう指示を出し、内心『仕事には関係ないね』と浮き足立つ事なく続けました。
その数分後大きな揺れが襲ってきた時、
即座に事務所を囲うように配置されている物品の棚を目にし、
壁際のメンバーに「そこから離れたほうがいいですよ」と指示をだし
私自身は倒壊の危険エリアから身を引いた状態で仁王立ちして状況確認。
地震前提で子供時代の教育や訓練を受けて育った静岡出身の為か、
全く混乱する事無く皆様の安全を優先に考えて動いておりました。
即座に机の下に潜るなどでもなく、
天井から吊られているエアコンや蛍光灯の位置なども把握し、
被害が最小限に留められるように備品を押さえたり、ストーブを消したりしていました。
激しい揺れが続く中(起震車の震度6よりは僅かに弱い程度)、
皆が一様に混乱する状況下で一時の集束を待ち、
荷物などに拘らずに即座に上司と状況確認。
可及的速やかに階段から避難となりました。
センタービルから出ると、東京湾の埋め立て地だけあって
駐車場には大規模な地割れや隆起が多数見られます。
液状化現象による地形の変化も著しく、
車両がまともに通行できる状態ではありませんでした。
ともあれ、屋外での集合と点呼、余震時の退避行動に協力しつつ
一時的な安全が確認されたあとの荷物回収などにも配慮しながら処理を終え、
会社から解放されたのが15:00過ぎでした。
当然チャーターバスや公共交通機関は全滅なので、
同僚と駅までの数kmを歩くことにしました。
途中では
そこら中が、都市生活的な意味で壊滅状態です。
道路の信号は悉く消え、交通自体も大混乱。
対岸を見遣ると、
化学系コンビナートやプラントが大規模な火災を起こしていました。
対比物が御座いませんが軽く100m級の火柱になります。
他にも会社前での避難中、爆発音が何度も聞こえました。
携帯で列車の状況を調べると、当然JRや各種私鉄も全滅。
このままでは帰ることも叶わないので同僚と可能な限り徒歩で進む事に。
自宅まで40kmという所ですが、2時間程歩き全体の1/3程の行程を消化。
その後同僚の住まいの辺りで別れ駅に向かうも、
やはり電車は完全停止。
最初のバスを待つにも1時間以上掛かり、
自宅まで4本のバスを都合6時間以上かけてなんとか帰宅致しました。
もはやJRは駅構内も進入不可。
一番心配だったのは
『自宅が火災などを起こし周囲に被害を出していないか』であり、
無理を押して深夜に帰宅したのはまさにそれが理由でした。
天災の場合は自分の家が潰れようが、
悲しい事が起きようが仕方のないことですが他人様への迷惑は別です。
不幸中の幸いにして職場ほどの被害はこの地域には無かったようで、
CBRも転倒していなかったので一安心でした。
(オートバイは揺れや風で転倒しやすいので指標としての掲載です)
簡潔では御座いますが、この辺りが地震による私の近況です。
重ね重ねになりますが、読者の皆様のご無事を祈るばかりです。
大変不幸にも被災された方には、心よりお見舞い申し上げます。