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リッチでチョコなあれ。

 えー。本日はクリスマスですね。
クリスマスを狙ったかのように週末を控えた金曜の夜、
皆様はさぞ有意義にお過ごしの事かと想うにつけ
世の幸せな方々の、更なる幸せを願うところで御座います。
  
 
 ・・・というのが、一方の本音ですが、
他方には違ったホンネってヤツが存在するのが人間というもの。
この、ミルフィーユのように積み重なった、【どす黒い感情】を消費するのに、
聖なるクリスマスに私が取った行動は…
 
 非常にチョコレートな、ビターでいて甘く、黒~いケーキを作る事でした。
色々な風味でチョコが味わえるように、ふわふわで層をなすものにします。
 
 
 
 我ながら動機が不純な気もしますが…(笑
それでは早速買いだしに行ってみましょー。

01_procure

 近隣のスーパー的な場所やデパート的な場所を
赤と白のサンタカラーなバイクで巡って材料を調達です。
東京近郊に住んでいた頃は、材料の調達などなんという事もなかったのですが
流石に千葉県は田舎。ケーキの材料を集めるだけで一苦労です(苦笑
4店舗ほどのスーパーを回る事になりました。
結局、一番欲しかった”調理用金箔”は手に入りませんでしたが…。
最初の店で玉子を買ってしまった為、割れないかと不安でしたがなんとか無事。

02_material

 材料はこの辺。どんなものに化けるのかは最後のお楽しみです。 
 
  

 自宅に戻ると早速、積層用のスポンジを焼きます。
スポンジは焼いてから冷ます必要もあるので一番最初です。

03_spongemix

 小麦粉、全卵、グラニュー糖、ココア(砂糖なし)から
スポンジ用の生地を作ります。
ふんわり焼き上げるには泡立て具合と、それを潰さない混ぜが肝要です。
 

04_cocoasponge

 オーブンで15分ほど焼き上げ、型を外して冷ましておきます。
スポンジから湯気と共にココアの風味が立ち昇ります。
 

● 
 続いて、チョコレートムースを作ります。
ムースはとっても柔らかく仕上げたいので泡立てを気を付けて調整します。

05_source

 左から、グラニュー糖を混ぜたメレンゲ、生クリーム、溶かしたチョコです。
あまり泡を潰さないように気を付けながら混ぜ合わせ…
 

06_moose

 チョコレートムースの出来上がり。
ヘラについたチョコを、ちょっぴり盗み食い出来るのは作り手の特権です(笑
シリコンヘラではなく、木べらというか…木杓文字なのが私らしい所でしょうか。
 
 

 程良く冷めたスポンジを、3枚にスライスしておきます。

07_slice

 我が家にはパン用のナイフがあった筈が行方不明…どこだったかなぁ。
見つからないので、ステーキナイフで周囲を切り、中は包丁で切り落としました。

 スポンジを焼くのに使用したケーキ型に
スライスしたスポンジと、クリームを層状に重ねてゆきます。
スポンジは、薄めにスライスしてあるのと、
チョコレートムースが主役なケーキなので敢えてシロップや酒は塗り込みませんでした。

08_case

 型に入れた後は、シリコン製のスクレーパーで均します。
ムースの形を整えるため、微量のゼラチンを入れてあるので冷蔵庫へ。
 
 

 数時間冷やした後、程良く固まったのを確認してから型を外します。

09_layer

 ここで思い出したのですが…。
このケーキ型、写真の型に付いているレバーを動かすと周囲の枠を緩める事が出来ます。
ロックされていた底もそのまま外れるようになり、とても便利なものです。
そういえば、これが気に入って10年ぐらい前に買った気もします。
最初に焼き上がったスポンジを外す時はすっかり忘れていまして、
グーで殴って外したような…(汗
 後ほどコーティングするチョコの流れを良くするため、
ブレーキパッドよろしく、面取りを行うことも忘れずにです。
 
 

 続いて、ケーキをコーティングするための生チョコ風ソースを作ります。
平たく言うと、”グラッサージュ ショコラ”ってやつですね。

10_coatsource

 チョコレート、グラニュー糖、生クリーム、ブランデー等が入っています。
生なチョコレート感を出すために、コーティングが出来る範囲で柔らかめに作ります。
  
 
● 
 ここで秘密兵器。

11_threw

 なんとも中華な感じの絵皿に、干物か何かの網を乗せてあります(笑
本当は”ケーキクーラー”的な網状の台が存在しますが、引っ越しで捨てたような…。
即席で手元にあったものを利用してみました。

12_coating

 先ほど作ったグラッサージュショコラが、適温まで冷えたので早速コーティング。
多めのチョコレートソースを回しかけてゆきます。
写真のように余分なチョコは下に落ちるようになっています。
ソースが滑らかなうちに、満遍なく均一に塗り込んだあとは冷蔵庫へ。
 
 

 1時間程冷やしている間、飾り付け用のチョコプレートを作ります。

13_plate

 これまた適当な醤油皿(笑 に、湯煎したミルクチョコを流し円形に。
冷やしたところで取り出すと、小皿に触れた面がツルツルになります。
成型した後、白と黄色のデコレーションペンでクリスマスらしいメッセージを書きます。
…が。デコレーションペンの調子が悪く、文字の判別がつかない有様に(汗
 
 その他、細かい飾りも用意します。シルバースプレーも準備。
 
 
 

 そうこうしているうちに、ケーキが冷える頃合いに。
冷蔵庫から取り出し、飾り付けをして完成です。
 
 

14_chocolateritch

 

 こんな感じに完成しました!
飾りプレートの完成度の低さが些か気になりますが、そこは雰囲気で(笑

15_cutcae

 カットしてみると、しっかりチョコレートムースとココアスポンジが層状に。
発見したパン用のナイフで切ったらガタガタになりましたが気にしない事に。

 早速ワクワクしながら口に放り込んでみました!
生チョコ風ソースも程良く、狙い通りのチョコレート感満点のケーキでした♪
甘くなりすぎないように留意しながら調整したバランスもバッチリです。
ついつい2片も食べてしまうも、後にもたれない甘さで満足です^^
 
 

 そんなこんなで、今年のクリスマス。
なにやってるんだか…という気がしないでもないですが、
こういうのも楽しいものですよね~♪

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