大和橋の沢の源頭部コル真下のゾンデリング
ゾンデ棒を雪面に突き刺して雪に埋もれているかもしれない斉藤さんを捜す
遠路安平町から駆け付けてくれた岳友を含め15名の捜索隊、無線中継も含めた前線本部の6名で、第2回捜索活動1日目を実施。心配した天気もときおり青空が覗くまあまあの天気だった。
7:00集合、打ち合わせを終えて移動。全員、大和橋の沢へ入って進む。二股出会いでA班7名はそこに末端のある中尾根へ取りつき、広く広がって捜しながら稜線へ。B班8名は沢をそのまま詰めて源頭部へ。A班は3/30にスキートレースを発見した尾根頭で稜線に到着。しかし、すでにトレースは消えていた。スキーで滑り降りたと思われる稜線南側の広い斜面を広がって捜したが見つからず。そのころB班は源頭部でゾンデリングを始めていた。
A班は、コルの上から源頭部へ下って、B班に合流し、一緒にゾンデリングをした。雪崩跡のデブリは堅い氷のブロックになっていて、その下に潜っていたら、ゾンデ棒も刺さらないし、掘り起こすこともできないので、柔らかいところだけのゾンデリングとなった。ゾンデ棒が刺さるところはくまなく捜したが、残念ながら手掛かりはなかった。
現時点でやれることはすべて終え、明日に賭けることにした。ただし、分厚く堅いデブリの下に埋もれている可能性は残る。明日も発見できなかったら、そのデブリが解けたころに、沢詰めをして何度も捜しに来なくてはならない。
時間的には物足りなかったが、午前中でできることはすべて終えてA・B班一緒に下山。捜索前線本部のある駐車場へ戻って解散。明日見つからなかったら、どうしよう?と思うと気が重くなる。みなさんに「明日、絶対見つかるから、がんばりましょう!」と励まされた。
今日も多くの差しれが届いた。スキー指導員仲間のTo畜産社長、室蘭の岳友なかよしさん、ライフスポーツのMi女史・・・ありがとうございました。とてもうれしいお心遣いに一同感謝して、美味しくごちそうになりました。
A班のGPSトラックログ
朝の打ち合わせ風景(乳井さん提供)
なんどか渡渉を繰り返しながら上流へ進む
中尾根に取り付くA班
沢沿いを源頭部へ進むB班
稜線南側の斜面を広がって捜すA班
デブリの多いコル下右側源頭部のゾンデリング
二股出会いでの集合写真
前線本部に詰めてくれている方々(鎌鹿さん提供)
鎌鹿さんのブログにも掲載されています
今晩は、湯の川のホテルで、斉藤さんも会員の函館スキー指導員会(会長は不肖私)の平成26年度納会・祝賀会だった。心配しているみなさんに良い知らせをしたかったが残念!会長挨拶の中でこれまでの経過等を話させていただいた。
来賓として出席いただいた函館スキー連盟副会長で今回の捜索の相談役でもある三沢氏の乾杯
実は、三沢氏は函館地区救急法赤十字奉仕団の団長で、今回の我々の捜索の相談役としてご協力いただいている。具体的には、日本赤十字無線奉仕団を派遣してくださり、捜索の際の無線機の提供や基地局の設置などでご協力いただいた。それだけに我々の捜索を見守り、このブログを印刷したものを持参して、みなさんに紹介してくれていた。