ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




霞が関合同庁舎第二号館。千代田区霞が関2-1。1986(昭和61年)7月27日(3枚とも)

写真の大通りは桜田通り(国道1号線)で写真右の高層ビルは江戸城桜田門前の警視庁・・・と説明の用はないだろう。合同庁舎二号館の旧庁舎を撮ったのはいいが、肝心の霞ヶ関一丁目交差点の角の丸くなっている部分が入っていない。
内務省の庁舎として1933(昭和8)年に完成したビル。設計は大蔵省営繕管財局、施工は清水組で、鉄骨鉄筋コンクリート造5階建。中庭が二つある「日」の字形の平面で、1階は石張り(伊豆の横根沢石)、2階から上はスクラッチタイル貼り。外観は同年に建った文部省のビルと同じ感じで、とにかく地味である。
内務省とは、本当のところは知らないのだが、地方行政を牛耳り、警察権を握って国民を監視し、国土計画から労働・衛生まで所管していた巨大組織だから庁舎も巨大だ。戦後、GHQによって廃止された。撮影時では自治省・警察庁・消防庁・人事院・国家公安員会などが入っていた。一般には「人事院ビル」の名称が広く使われたようである。



人事院ビルの南側の道路は「霞が関坂」でもある。その坂道沿いの面。



霞が関坂のほうの玄関上部。

――参考サイト: 『廃景録>合同庁舎第2号館』

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