ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




マリン商会。神奈川県横浜市中区海岸通1-1。1991(平成3)年7月28日

大桟橋埠頭への通り沿いに並ぶ平屋の小さい建物。外観から戦前の建築と判る。洋風で四角いのでコンクリート造りにも見えるが、この規模では木造だろうか。アメリカの、あるいはメキシコの田舎町のような感じだ。この写真だけからいうと、左から、マリン商会、「YHM」のマークのレリーフがある建物、「ダイビングスクール」の看板が置かれている建物、そして右端のビルが日本海員掖斉会ビル。



YHM。左:1987(昭和62)年8月9日、右:2003(平成15)年2月8日

『神奈川の近代建築探訪』によると、マリン商会は「海図などを販売していた」そうである。また、YHMは「Yokohama Harbor Market」という店の写真が掲載されている。今は「HAMA CAFE」というカフェだかレストランに替わった。上の写真では「Yokohama Harbor Market」の看板は出ていないので、その店が開店するのは2003年以降だったかもしれない。建物に刻まれているマークと「Yokohama Harbor Market」との関係は不明だ。マークを生かした店名にしたのかもしれない。
『近代建築散歩 東京・横浜編』(小学館、2007年)には「YHM」の写真で「HAMA CAFE(旧マリン商会)、1930(S5)前後」としている。マリン商会はYHMの隣の建物ではないかと思うが、あるいはYHMの建物もマリン商会が使っていたのかもしれない。

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