ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




左:久月。中央区月島3-6。2000(平成12)年1月5日
右:杉山米店。月島3-7。2008(平成20)年10月7日

西仲通商店街の久月(そば)のある四つ角は、あづまや履物店がビルになっているほかは、周りは木造建築なので昔の建物が残っているのだと思う。
下に同じ場所の中央区立図書館の資料を拝借して掲載したので見比べてみよう。
1957年の写真は8月に行われる「住吉神社大祭」の提灯が架かっているから7月の撮影だろうか? 1958年の写真は門松の竹が立ててあって、歳末の風景とみて12月。2枚の写真は1年半の間隔がある。その間に、久月の隣の御天気堂薬局が3階建ての店舗に替わっている。また、久月の向かいの杉山米店が出桁造りの家を改修して看板建築に替わっている。1958年にはすずらん灯は変わらないが、「西仲通商店街」のネオン付の看板が新たに設置された。なお、西仲通りに歩道とアーケードを設置するのは1960(昭和35)年のことである。
1957年の写真の右端にあずまや履物店の旧店舗が見られる。この店はビルに替わった今も、下駄を店頭に置いている。あずまやの手前には「外食券食堂・吉原屋」の看板が見える。外食券制度は1969(昭和44)年まであったそうだが、撮影時には名前だけのものだったと思う。ぼくの疑問は実際に外食券を使って食事をした場合、料金を払ったのかどうかだ。


左:月島西仲通り-西仲通四丁目付近-(芝浦モートル、そば久月、米店杉山、青果大幡、川島屋)撮影=1957(昭和32)年〔002265718〕
右:月島西仲通商店街(高橋電機工業、久月そば店、御天気堂薬局)。撮影=1958(昭和33)年〔002265718〕
中央区立図書館>地域資料』より。キャプションのタイトルは写真に付けられたもの、( )内は建物の検索用キーワード、〔 〕は書誌番号。撮影者は京橋図書館。

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