ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 



謝謝(シェーシェー)
神奈川県小田原市本町2-14
2010(平成22)年7月9日

かまぼこ通りとも言われる旧東海道の道筋が国道1号線にぶつかる手前。なりわい交流館の斜向かいにあった中国点心を出すスナック。関東大震災後に建てられた洋風看板建築と思われるが、レリーフの文字が読み取れないのが残念だ。写真の年季の入ったアーケードは架けなおされたが、まだ写真のままのタイプのアーケードも場所によっては使われている。謝謝の建物はまだあるようだ。
謝謝の向かいには、「宮前町(みやのまえちょう)」の旧町名石碑、「明治天皇小田原行在所跡」、「清水金左衛門本陣跡」、古清水旅館とそこの主人が設置した小田原空襲の説明版などがある。写真右の路地を入るとすぐ正面が「小田原宿総鎮守」の松原神社。小田原宿の中心地だっただけに名所には事欠かない。
ここから東北に入った辺りは、スナック・飲み屋・風俗店などが集中している。小田原の人が「宮前町」と聞くと「吉原」とか「新宿歌舞伎町」に近い語感で受け止められるらしい。




左:しまづ電機。小田原市本町2-10。2010(平成22)年7月9日
右:港月堂。小田原市本町2-13。2010(平成22)年7月9日

松原神社のある裏通りで、「宮小路」の旧町名石碑がある通り。両側にある商店には廃業してしまった店が多い。下見板の元商店は、巻き取った日除けに「港月堂」の文字が読めたがなにを商っていたのかは分らない。

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