るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

カルメンその後

2017-05-16 08:58:00 | オペラ(出演)
「カルメン」の事務局から、今後の団体についての方針を主宰者から説明するから来てくれ、と声がかかった。
1年間のブランクの後、事情があって主宰者が殆ど関与しなくなり、ある大御所の方が引き継いだかのように見え、脇役&合唱はその方の門下が占めるようになった。
もっとも悪いことばかりでもなく、アマチュアコンクールで受賞したり、自主企画でオペラ場面集を開いている方が合唱にいたりして、それなりに有益な情報交換ができたのだけど。
自分を活かせる場はないかもしれないが、とりあえず今後どうしたいのかくらいは聞いても良いじゃないか、と思って足を運んだ。

とりあえず、完全に大御所の方に、早急に引き継ぐ、というわけでもなさそうだった。
私も成長してそれなりに進化したので、今後考えないこともないが・・・というコメントだった。

そして、ダンカイロ嬢から「るりこんさんと一緒に合唱を歌えて、本当に幸せだった。」と言われて、じ~んと来た。


あと一か月

2017-05-15 14:32:00 | オペラ(出演)
「椿姫」まであと1か月。
もう団体の公演で役をあてがわれるのはこれが最後かもしれない。
今後は、歌曲にシフトしたい。オペラのアンサンブルなら自主企画または門下発表会でもありうるかもしれないけど。
個人名を呼ばれることもない環境で、若いプロの実習台として時間を費やすなんてイヤだ。

思えば、オペラデビューしたのはオリジナル作品である和製現代音楽の重唱だけの役だった(一応、歴史上の人物)。
その後、「魔笛」の侍女3だった。
で、いきなり「椿姫」のヴィオレッタにはハードルが高かったが、3幕だけでも人生最後の役としては十分かな、とさえ思う。

GW明けには、立ち稽古も始まったが、アルフレード氏とは直立不動なまま。そして、マエストロも何もコメントしない。
そんなに私が嫌いなのですか?と思ったが、「怖くて近寄れないと思われたのでは?」とモラレス氏から指摘を受けた(呆泣)

「魔笛」の侍女3の時は、大蛇に代わって王子を襲うギラギラしたオバサンを目指すように言われたものだけどな。

でも、これが終わったら本当に寂しくなりそう。一生の思い出として後悔しないくらい取り組みたい。


こういうオチ?

2017-05-14 15:03:00 | オペラ(出演)
今回の「カルメン」は非常に波乱万丈なオペラの現場を臨場感を持って体感させていただいた。
ところが、その後も、すごいオチが待っていた。
苦労された方の気持ちは理解できますが、映画やドラマ以上に、ものすごい経験をさせていただいて、ありがとう。

この公演については、ある方のブログを拝読させていただいたが、「よくぞ言ってくれた!」と拍手を送りたい。

やっぱり聴衆はエライ!

当事者はなかなか、権力のある人にはモノ申せぬものなのだよ。
ただ、聴衆は、裏の事情までは分からずに、批判だけするもの。これも現実。

問題は、聴衆が満足することと、演奏者が満足することに大きな隔たりがあることなんだよな・・・



「手作り」ということ

2017-05-11 14:32:00 | つぶやき
「手作り」という言葉を聞くと、「ほっこり」としたモノを連想する方が多いのではないだろうか?
しかしながら、元々IT業界にいた私のような人間からすると、「手作り」と言う言葉は「素人くさい」になってしまうのである。
「素人くさい」「稚拙だ」を、なんとかオブラードに包もうとすると「手作り」と言う言葉になる。


そのような「モノ」に対する言葉で「手作り」という言葉が出るのは不思議ではないが、オペラやコンサートにまで出て来るようになった。
それは演奏そのものに対する言葉より、運営に向けられた意味のようである。
本来は、プロに任せるべき所をお金がないから、ボランティアが見様見真似でやってみる。結局素人レベルの品質だが、そこを誤魔化すために「ほっこり」した雰囲気に仕上げようとする。
ITの活用とかノウハウ本では解決できない所もありその「手作り」という言葉は、なんとも便利な言葉である。
これは自戒するべきことである。


出てやっている、出させてやる

2017-05-10 17:01:00 | 声楽(レッスン)
地域の音楽祭、ならびに我々周辺にもよくあるのがこの「出させてやる」「出てやっている」の話なのである。
特にギャラが発生しないか、極端に低い場合、(主催者の依頼であっても)結局何のプラスになるのか当事者同士がわからない場合に生じる。

アマチュアが自ら会場を押えて演奏会を開く場合、プロが高いギャラを貰っている場合は当てはまらないのだけど。

よくあるのが
①ノーギャラ、あるいはノルマを考慮すると赤字であるが、それなりのレベルを求めている。もっとも上手・下手の判断はできないからプロフィールで選ぶんだけど。この場合、本当の一流演奏家ならそのような所はスルーして寄り付かないのだろうが、それなりのプロフィールのそれなりのレベルの方は「出てやっている」という態度に出る。
②主催者が、ギャラリーの要望を汲み取っていないケース。「出ることが決まったよ!良かったね~」って言うが、「お願い、出して」なんて頼んだことない。おそらく発表会の場を提供してあげたくらいにしか思っていないのだろうが、そのように思うのは発表会並みの環境(音響・機材・ギャラリーのマナー)が保証できるように整備してからにするべきじゃないだろうか。
主催者が「出させてやる」なのに、周辺から「うるさい」とクレームが出ることも多々ある。

何はともあれ、あまり相手には何のプラスにもならないことを恩着せがましく言う人たちというのは、私の本業も含め、水物を扱うフリーランスの世界にはたくさんいるようですね。