るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

プリマの誇り

2017-05-30 07:38:00 | 声楽(レッスン)
ヴィオレッタに指名されて動揺してきたけど、譜読みも暗譜もほぼできてきた。
当初、「消されてたまるもんか」と思っていたアルフレード氏とも、ユニゾンで重なる所は、快感と感じるようにさえなってきた。

L先生のレッスンでは、このようなことを言われた。
「ヴィオレッタは、どのソプラノでも憧れてやりたがるものである。菩薩のような心を持ちつつも一晩数千万かけてでも買いたいと思われる女の役なのである。それに抜擢されたということは誇りに思うべき。プリマとしての誇りがあなたには足りなさすぎる。誇りのないプリマを見たいという人などいるはずがない」

こんなことを言われるの驚いた。

プリマのほこり?

そんなのあるわけないじゃない。
というか、こんなのある人って、すごく生き辛そうな気がする。
社会人になってからは、あくまでも人のサポート役として生きてきたつもりだったし。

なんだか、まるでパソコンのソフトを全部入れ替えてしまうかのよう。
容姿とか外見だけではなくて、これまでの生活習慣とか価値観とか関わった人たち、身に着けてきたことなど、中身をそのまま入れ替える必要がありそうで、クラクラしてきた。

でも、今まで「どうせアマチュア」と見ていたかのようだったL先生も、ここまで指導者としての思いがあるのか、ということについては理解できた。