るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

何歳まで歌いますか?

2016-03-06 07:01:00 | つぶやき
少子高齢化と不況により、子供が主なターゲットであった音楽教室業界は、大人にシフトしつつあるということは今更言うまでもない。
でも、音楽には「子供の頃からやっていないと無理」「上達するかしないかは才能次第」と言われているところがあるから、そうしたことを口実に「自信がなくなったから辞めます」と言われてしまうのでは、経営が成り立たない。だから、責任が問われない趣味の大人に対してはできるだけ褒めるようにする指導する方法が取られている。
他の楽器と比べても、趣味の歌の世界って、高齢化しているよね。逆にチューバとかコントラバスみたいに大きな楽器を持ち運ぶ必要があるものをする趣味の高齢者って、あまりいないんじゃないのかな。結構合唱団とか見ても、定年が過ぎてから始めたような人が多いし、独唱もアマチュアコンクールでも高齢者は多いし。中には高齢者という理由で特別賞をくれる所もある。
私は「何歳になっても、好きなことを勉強されて偉いですね」と言われるようになったら、歌は辞めようかな、と思っている。
だって、全然結果を褒めていることになっていないし、音楽で生活している人はどうなのか不明だが、好きでもないことを勉強しなくてはいけない、ということは私にとっては当然のことだし。
じゃあ、次に何の趣味を始めようかな・・・と言えば、色々思いつくことはあるけど、結局何の趣味を初めても、高齢者の趣味に対しては「何歳になっても、好きなことを勉強されて偉いですね」と言う人はいるのだろうな。

こんなことを言われないようにするには、
①病気等で寝たきりになる
②仕事が趣味というくらいバリバリ働き続ける
③他人から見て楽しそうに見えないことを勉強する
④家族や身内の世話で明け暮れる
ということだと思うが、①は自分で望んでできることではないし、②は周囲には沢山いるけど迷惑に思われている人も多く自分もその可能性は否定できないし、④はそのくらいの年齢になったら親は生きていないと思うし、夫の介護をするとも限らないし。

結論は、③が一番妥当かな。
せいぜい「今までもこれからも嫌いなことだって、勉強しますよ!」って、反論するお婆さんになろう。