オリジナルオペラ 公演終了

歴史上人物を題材にしたオリジナルオペラの公演が終了した。
地方から来たメンバーのレベルの高さにびっくり。東京は公演回数が多すぎてじっくり練習に時間をかけられないことを問題と思っていたが、実は地方の方が本番の回数は多く、しかしながら短縮バージョンで、自主的にやっている、ということだった。
場所によって、周囲の反応も違うのでやむえない所もある、ということだった。東京は耳が肥えている人が多いから、プロに頼らざるを得ないしね。

夫は、いつも集客に協力してくれるのだが、その分、どんどん辛口になっていく。
この間の自主企画コンサートでは「ジャイアンのリサイタル」とまで呼んでいた。
まぁ、自分が楽しむことを重視するアマチュアは、多かれ少なかれ皆そんなものですな。
「ジャイアンで何が悪い」と思いながらも、自分自身に限界を感じて、引き際を考えなくてはならないのかもという気持ちにもなる。

今回の公演では、練習に期間をかけられない、ということで極力、最小限のことをしようと思ったのだけど、それでも貴重な時間を割いてご足労される方に対して失礼、という気持ちが離れなかった。

プロの真似をしたくないと思いつつ、自分の個性を否定してまで集団に属することに対する疑問と、自己満足のために他人の貴重な時間を奪う後ろめたさに何とも苦しいものを感じる。
一番良いのは、物好きでヒマを持て余している友人を増やすことなのだろうが、私の周辺にはそんな人あまりいないしね。

地方から来た超上手いアマチュアのバリトン君が、打ち上げで励ましてくれたのが、救いだった。

今日は仕事で、「撤退」というのは、新しい可能性を見出すための勇気の一つでもあると考えさせられた。