モロッコ対スペインは、前半はけっこうモロッコも鋭いカウンターで攻撃していて、拮抗していた。後半に入るとスペインのボール保持が高まり、モロッコは守りの時間が長くなった。0-0のまま延長戦に突入。
延長戦もスペインが圧倒的に攻めたが、0-0でPK戦に突入。ワールドカップで過去4回のPK戦で1勝3敗とPK戦を苦手としているスペインは、いやな雰囲気が出てきた。延長戦の途中から途中出場で起用していたニコ・ウィリアムズの代わりに、PKキッカーとしてサラビアを出してきたことがそもそも弱気の証明。
PK戦ではせっかくPKキッカーとして出てきたサラビアが一人目でしっかりとはずす失態。その後もスペインはふたりGKにセーブされて、まさかPK戦負け。3人も止められるとあまり悔しくないだろう。モロッコは初のベスト8進出。GKを胴上げして歓喜である。
1次リーグをわざかどうか知らないが2位抜けでブラジルと違う山になり、決勝まで準備万端だったはずのスペインはよもやのラウンド16での敗退。ガビ、ペドリなど若い選手を多用して星のように煌めく無敵艦隊だったはずだが、ドイツ戦、日本戦、モロッコ戦に通じて言えることは、ボールは保持できても守られると点が取れないこと。
モラタ以外にストライカータイプのFWを召集しなかったツケか。究極のポゼッションスタイルをきわめて欲しいが、最後のピースはしょせんFWの個人技ということになるのだろうか。
茫然とするサラビアとペドリたち。
ポルトガル対スイスは接戦を期待したが、前半で2-0となった時点でスイスがおかしくなった。後半から前掛かりになるのは当然としても守備が崩壊して6-1で大敗するという大恥をさらした。ポルトガルの攻撃力ってこれほどの破壊力があるほどではなく、すべてはスイスの自滅のおかげ。
ベスト8ではポルトガル対モロッコだが、モロッコはあまりメンバーをローテーションしていないので、5試合目となるので選手の疲労度がキー。今日の試合でハットトリックを決めたラモスのキレを見れば、モロッコ戦でCR7を先発させる気にはなれないだろう。
ラモスとCR7はタイプの違うFWだが、俊敏な動きとゴールへの嗅覚でなんとかしれくれるラモスと、いいパスが来なければ何もできなくなったCR7ではラモスのほうに分がある。ベンチスタートになるとCR7はまたすねるだろうから監督にとっては使いにくい男になってしまった。
歓喜の輪に入らずにまた一人で早退したCR7。
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