どこの国でも日常生活が制限されているが、強制的かどうかは別にしてそれが打ち出された日時と感染者数を日本とオーストラリアで比較してみよう。
①オーストラリア
まず3月18日に連邦政府から発表があり、屋外、屋内での人の集まりが制限されて、パブ、クラブ、レストラン、カフェなどはテイクアウエーを除き禁止された。また国外への渡航の自粛も始まった。この時点での感染者数は800人程度だった。
3月26日からこの制限が拡大かつ厳しくなり、ショッピングセンター内のフードコートなども禁止となる。この時点では2800人程度である。この制限への罰則は州によりまちまちで、警察に検挙されると罰金が7万円以上になる。かなり厳しい。このような厳しい制限をしても昨日現在の感染者数は6500人程度、死者は67人。
この6500人のうち、1200人あまりはクルーズ船関連である。オーストラリア政府の公表する数字はすべてを含めたオーストラリアにいる感染者であり、日本のように国内感染者、空港検疫、武漢からの帰国者、クルーズ船乗客とか細かく分けない。世界中どこでもそうだ。
②日本
正式に政府が非常事態宣言を出したのが4月7日。その時点で4500人は超えていた。オーストラリアの場合、ロックダウンしてからでも1か月で感染者の累計が8倍になっている。3週間くらいたってから小康状態になった。それでも毎日30-50人は新規の感染者が出ている。
あくまでも推測だし、日本はウイルス検査数が少ないので条件は違う。しかし今後4500人から4倍から5倍には感染者が増大するだろう。厳しいロックダウンが続くオーストラリアでもロックダウンの効果が出始めるには3-4週間かかった。日本は強制ではなく自粛である。効果が薄いのは一目瞭然である。
もっと強制的に制限をしなければ、日本の感染者数は1か月後には2万人から3万人、いやもっと増えるかも知れない。レストラン、居酒屋、飲み屋、パチンコ屋などは営業禁止にする必要がある。それに対する補償をどうするかは政府の問題である。今からでも法律を再改正して最低6か月の休業補償をつけるべきだろう。
1万人を超えたこの時点で厳しい政策を打ち出さなければ、イタリア、スペイン、アメリカのような感染爆発となるだろう。10万円がどうしたこうしたと言っている場合ではないよ。
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