Aリーグの降格、昇格制度

Aリーグは１０クラブのみのリーグで２部がないために最下位になっても降格はない。この点についてSBSテレビの元サッカーコメンテーターだったレス・マリーが面白い記事を投稿している。

２００８年にFIFAからFFA（オーストラリア協会）はAリーグの昇降格制度の導入について勧告を受けている。それにたいしてFFAは検討すると表明していた。

その後FFAは制度導入について真剣に対応してこなかった。理由としては他国と違いオーストラリアのマーケットは小さく、クラブの数を拡大することは既存のAリーグのクラブの経営基盤を脅かす、トップクラブに参入して商業的に運営できるクラブが少ないということだ。

たしかに経営基盤が弱いクラブを増やしても意味がない。この理屈は日本だろうとドイツだろうと同じである。

しかしとマリーは反論する。弱いクラブが２部に落ちないようなゆるいリーグでは進歩がないし、新規に創設されたクラブが１部リーグ入りを目指すというモチベーションもかかがられないと。

何かのレポートで読んだことがあるが、日本のサッカークラブの適正な人口規模は１００万人に１クラブだそうだ。だから人口１千万の東京では１０クラブあってもいいことになるが、さすがにそれでは経営が成り立たない。

しかし人口２４００万人のオーストラリアにはせめて２０クラブは欲しいし、１部１６クラブ、２部１０クラブぐらいの規模が欲しい。