Color

今日はなにいろ?

ハリーポッターと死の秘宝

2008-11-11 11:02:32 | 読書感想文
やっとシリーズ完結。
長かったですね。最初読んだのが1999年。
あの時は一冊でしたが、それからは上下2巻。長い長いお話になって。
値段も倍に。お子様が読む本としてはずいぶん高価な本だなあと思いました。

それに次号が発売するまでの間隔が長い。7巻終了するまで9年。
小学校一年生だった子供が中学になっているんですから。
前回、あるいは、数回前に登場した人物の名前やら出来事、はっきり言って覚えてられません。

今回は特にいろんな人物が登場しました。
テレビドラマも最終回になると、かつて登場した人物が再び登場することがありますが、あんな感じで。
「これ誰だっけ?」としばし、読むのをとめること何度も。
そのまま読み続けましたが…。
時間がある時にでも、また最初から読み直したいと思ってます。

これ、文庫本サイズで(つまり低価格で)7巻一気に読めたら、それなりに面白かったと思います。
でも、私、この作者さんの文章、苦手。読み辛い。
読んでいると場面が頭の中に浮かんでくる。臨場感がある、というのでしょうか。
でも、映画やお芝居の脚本を読んでいるみたいで、文学的な面白さは、あまりなかった。文章を楽しむ、と言う本じゃないんですよね。

さて、最終巻の今回。お話はなかなか面白かったです。
途中、徹夜しかけるくらい、読む手を休むことが出来ないことがありました。
特に例の3人組で頑張っているところなどは(途中から一人脱落していったりしますが)ハラハラドキドキ。

ただ最後は肉弾戦って感じ。こんなふうなら、最初から全員で闘えば2巻くらいで終わったんじゃないかと(笑)
まあ、最後はやっぱり主人公ですが。

それにしても、今回もたくさん人が死にました。
子供が読むファンタジー、一緒に闘っていく仲間は死ぬわけはないと思っていたけど、前々回あたりからばたばた死んでいく。
それも流れとして当然、生きるものあれば死んでいく者もある、と言うことを著書は著しているのでしょうけど。

私の大好きな「ライラの冒険」シリーズも、随分人が死んでいきます。
でも、その死の重み、これが文章からにじみ出ているんですよね。
たとえば飛行船乗りが死んだ時、親友のよろいクマは彼の死体を食べるわけです。
これはなんというか、もってのほかですよ。死んだ人間を食べるなんて、冒涜です。しかも親友なのに。でも、それがなぜか、ということを著者は的確に述べているのです。だから(しぶしぶですが)納得できる。

この「ハリーポッター」は無意味な死が多すぎるような気がします。
1巻から共にしてきたヘドウィグの最後をほんの2、3行で終わらせてしまったことに納得がいきません(後に少々思い出すようですが)
ふくろうだけでなく、その他大勢の人々の死も納得いきません。
彼らはストーリーを面白くするためだけに死んでいったような気がします。

すべて終わった後、19年後と題して絵に描いたような「大団円」が描かれてます。
これ、映画になったらほんと、「絵になる」シーンでしょう。
めでたし、めでたし…ってところなんでしょうね。

それにしても、こんなに話題になる本はなかったですね。
原稿が盗まれたと言うニュース、耳にしましたし。
あと、次号では誰かが死ぬ、というのもけっこう話題になりましたね。
「ハグリッドが死ぬ?」なんてことが新聞の記事になったりして、「こんなことを記事にするなんて」とアンチハリーポッターだった人が苦々しげに言っているのを思い出しました。
そうそう、最終巻では何人か死ぬと著書が明言し、騒動になりました。なかなかうまい話題作りでした。

さて、映画のほうはどうなっているんでしょうか。
6作目「ハリーポッターと謎のプリンス」は来年7月公開。
さらに最終作は2010年と11年の2回に分けて上映されるようです。
映画のほうの終了はまだまだ先のようですね。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うわぁ・・・ (ガオ)
2008-11-15 02:24:06
1999年から読み続けていると
もう、人生の一部って感じですね。
すごいなぁ・・・
アタシ、本屋さんで見かけるたびに
挑戦してみようと思いつつ
未だに挑戦出来てない本です(汗)
うん、文庫サイズとかにしてくれたら
とっつきやすいし読みやすいかもなぁ。

というか、時間がある時に
最初から読み直したいと思っている
ヨッシーさんに脱帽です。
やはり読書の神様が舞い降りてますね(笑)
返信する
コメントありがとう (ヨッシー)
2008-11-15 12:59:51
あはは、人生の一部(笑)
確かに長いシリーズの本とか映画と一緒していると、人生の一部状態ですよね。
普通、最終巻となると、寂しく感じるのですけど、そろそろ卒業したいなと思っていたので、「ほっとした」と言うのが本音。
でも、改めて読み直したいと思うのは、確かに読書の神様が舞い降りているからかも~。
それに、この本、高価なんだよね。全作揃えたから2万以上なんだよー。一回読んだだけじゃ勿体ないってところが真相です(苦笑)
返信する