福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

Nuと小説すばる

2015年08月18日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


無事にお盆休みから帰還しました。


はあ~。


毎日毎日お子達と過ごすのは中々体力が入りますね。

その様子はまた次回。





お仕事のご報告です。


「Nu」(ニュー)というNU SKINというお化粧用品などを取り扱う会社の冊子です。
2015 Summer vol.4の中の1ページです。



こんな冊子です。




ちょっと初の試みですが、
照りつける真夏の無機質なビル群を表現しました。


お化粧品が保湿効果をうたっているものですので、
バックは対照的なうだるような夏と都会の渇いたビル群です。


しかしそこは、製作がアシェット婦人画報社さんですのでさすがのおしゃれ感です。

紙を3層に立たせて撮影してくださったのですが
ライティングも素晴らしく、素敵なページになりました。




こちらも発売になりました。

集英社さんの「小説すばる」





直木賞作家の木内昇さんの小説「呑龍(どんりゅう)」の挿絵を担当させていただきました。




こちらは数年前に3編ほど担当させていただいた
木内さんの幕末短編シリーズの続編になります。


前回ご一緒させていただいた後に、木内さんんが直木賞を受賞され御多忙につき
しばし中断されていましたが、さすがの復活!!!


木内さんの小説にかける情熱はすごいですね。



木内さんは幕末の名もなき市井の人々を描くのが得意な印象でしたが
今回はあの新撰組の沖田総司が主人公です。


私、あまり幕末とか新撰組とか詳しくないのですが、
今回その周辺を調べまくるうちに、危うく新撰組にどっぷり浸かりそうでした(笑)。

沖田総司を始め近藤勇など主要人物が東京のご出身で
本家とか墓がこちらにもあるというではないですか。


娘の保育園の遠足で行った三鷹の野川公園の近くだよ!ちょっと見に行こうかな、とか
一人で興奮しまくりましたが、
今回は木内さんのお話を表現するわけで、そんなとこに足を突っ込むべきではなく
冷静にならなければと自分を諭しながら制作しました(笑)。


木内さんの描かれる沖田総司もおもしろいですよ~!


是非是非ご拝読ください~。


そしてついでにもう1点告知です。




こちらの児童絵画展の審査員をさせていただきます。

世田谷にお住いの小学生ならだれでも応募できます。


作品は世田谷にあるイサホームズさんの住宅展示場のなかにある
ギャラリーに展示され、
会期中に私はワークショップを行う予定です。

審査員はこちらの方々です。


坂口寛敏(東京藝術大学美術学部油画科 教授)
橋本善八(世田谷美術館 学芸部長)
川口淳二(長谷川町子美術館 館長)
望月照彦(多摩大学教授 都市プロデューサー)
皆川明(ミナ デザイナー)
福井利佐(切り絵作家)
伊佐裕(伊佐ホームズ 代表取締役 社長)
顧問 矢野弾(カレント主宰)




恐れ多いです・・・。

詳しくはこちらへ


http://www.isahomes.co.jp/news/?p=993



多くの方のご参加をお待ちしておりまーす。






鯉と怪獣

2015年08月07日 | 日記


今回の静岡出張は、土日でお泊りだったので

弟の方だけを連れて実家でみてもらいました。


主人がさすがに2人見るのは難しいのですが、
娘の方はもう5歳ですので
1泊2日くらいは何とか2人ですごせます。


そして、以前このブログで紹介した
ひびのこずえさんの「ちいさないきもの研究所」のワークショップに
また娘が参加したいとの事で
月一のこの会が、ちょうど私の不在中。

ということで主人と参加してもらうことになりました。


主人は裁縫はやりませんが、
美術大学の油画科立体クラスということで
(立体クラスはほぼ現代アートを学ぶようです)
立体に対する素養は私よりあるはずなので、
お任せしました。


道具を揃え、娘には針の通りやすい布を選ぶように見てあげてほしい
など一連の注意事項を伝え、行ってもらいました。




まずは下絵から。

娘は今回は鯉にしたそうです。



かわいい。

メスとオスの間の緑の物体は卵らしいです。


最近絵も細かいのですが、絵自体の大きさが小さいのが気になります。
(上記の絵も紙の真ん中に小さく描かれていた。)



そして、主人・・・。




・・・・。

ハニカム構造を抱えた怪獣らしいです。


やはり非凡具合が滲み出てしまっているので

これを見たひびのさんも
「・・・何か(アート関係を)やられてますよね・・・。」
とおっしゃったそうです。



まあ、普通のお父さんがこんなの描きませんよね。



というわけで
完成したのがこちら。





娘は相変わらずのピンク。

卵はあきらめましたが、大満足だったようです。

ほとんど親が縫うことになるのですが
(途中投げやりにあきらめかけたり)
本人は全部作った気になる物なんですね~。



主人はこちら





制作するいきものの立体感を出すために1人1つハニカム素材の布を
渡されるのですが、
それをメインに持ってきて考えたそうです。
(通常はいきものの膨らみ用に中に入れたりします。)

青い舌と、左右違う目など細かいです。

下絵はだいぶグロかったのですが
できあがりは今井君らしいポップさがでていていいお仕事されていました。
(仕事じゃないけど)



そして、これを家で見せた時、
グラムの目が光ったのを見逃しません。


グラムのおもちゃの綱人形(噛んで綱がほどけている状態)と同等の物と認識したようで、
噛んで持って行きそうになったので、
主人も慌てました(笑)。


即行ズタズタにされてしまうので。



そして、主人も参加されたみなさまのスキルに感心されていました。

私が参加した時もそうでしたが
本当にみなさん上手です。


そして、楽しそうです。


主人も参加して楽しかったようでよかったです。


以前も3組くらいお父さんと子どもで参加されていて
お父さんが
「縫うのは小学校のぞうきん縫い以来くらいです」
といいながら
素敵なものを作られていたのですよ~。

最近ってお父さんの子育て参加が当たり前になっていていいですね~。

絶対参加した方が楽しいですもんね。




私は行きの新幹線の中で、静岡到着間際に
息子に大量に吐かれてしまい、
講座前に大変な感じになったりしましたが、
無事に講座も終え、帰りは吐かれる事無く無事に帰ってきました。

息子との2人の新幹線もかなり憂鬱だったのですが、
とっても大人しくて助かるけど変だな~、と思ったらそんなことに!


何が起こるかわかりませんね。



そんなこんなで、1泊2日を無事に主人と過ごした娘と

平日をお休みにしてすごしました。



娘は保育園の2泊3日のお泊り合宿も無事に終え
どんどんお姉さんになっちゃってます。





梅雨明けの梅干しを干す作業もやっとでき、

暑い夏をすごしております。







静岡SBS学苑切り絵講座

2015年08月06日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)


先週末に行われた静岡市のSBS学苑駅前パルシェ校での切り絵講座の様子です。


1日目は大人向けの講座。



みなさんが来校する前の教室の様子です。





今日は夏らしく「うちわ」を作ります。


あおぐとひらひらするので、アイテムは金魚です。

(出品している横浜のうちわ展からひらめいています(笑)。)





説明が終わったら早々に作業です。


今回は日本色研さんの和紙シリーズを使わさせて頂きました。



続々とできてきて、出揃いました。





ひとりずつ発表と講評をして終了です。


下絵は私が用意した物を使った方がほとんどでしたが
色を駆使したり、バランスを考えたりして素敵にできました!

全員がほぼ完成系で終わらせる事ができてよかったです。




そして、翌日は小学生プログラム。




こちらもうちわですが、模様の入った和紙を使い、
それを貝の模様に見立ててうちわに貼って行きます。




花模様に染められた和紙を使いました。

(空調で舞うので棒磁石で重しをしています。)




4人のお子様が参加して下さいました。

いつもここのパルシェ校はこどもが少ないそうです。



4人はほぼリピーターの方々で、嬉しいですね~。



色和紙を選んで、私の用意した貝の型紙で模様をはめて切り取って行きます。





最初は私の型紙を使いましたが、

慣れてきた子は自分のオリジナルの貝を作る子もいました。


(本当は最初からオリジナルにチャレンジしてほしいのですが
時間が足りないのでまずは私の型紙で切ってもらっています。)





貼る台であるうちわに置きつつ、貝のバランスを見て行きます。



みんな完成したのでそれぞれ発表!



4人だったので、じっくりゆっくりできました。

みんな素敵なうちわを完成させました~!!!

















和紙から模様を切り取るのが楽しいので夢中になっているのですが、

うちわに貼る事を思い出し、

うちわに貝達を置いてバランスをみてみると

意外ともう貝を切る必要がなかったり、

色が沈んで見えたり、みんながそれぞれバランスを考えてデザインしました!!!



今回こうした手染めで模様を染めた和紙が、以前より手に入りにくいことを知りました。


すごく高かったり。



手染め模様の和紙の需要がなくなって、作る工場がなくなったりなんですかね。

自分でも作れるけど、こうしたものが無ければ
手染めでこういう模様ができるということも知らなくなってしまうでしょうね。


なかなか現代の子には貴重な体験だったかもしれないです。



切り絵を通じていろいろなことを伝えて行けたらなあと思います。




次回は12月に大人のみを予定しています~。

おたのしみに。
















スカイツリーに行ってきました

2015年08月04日 | お知らせ(個展・ワークショップ他)



東京スカイツリーに行ってきました!



といっても、作品の確認ですので上へは昇らず~。


5階の到着ロビーに観光PRブースがあるとのことで、
「到着」ってことはのぼらないとそこに行けないのかも?
と若干の不安を感じつつ、スカイツリー駅に降り立ってみました。


インフォメーションを見て、のぼらなくても行けることを確認し
ほっと一安心(笑)。


しかし、スカイツリー駅に降り立つともうスカイツリーの中なわけで
まったくタワーの様子が見えず、本当にスカイツリーに来ているのかがわからないので
不思議な感じ。


いざ5階へ。






ありました、ありました。


タワーを昇った方が降りて来るフロアーからソラマチへ続く廊下の入り口にありました。


この日は平日の午前中でしたが
すでに展望を済ませた方が続々と
エレベーターから降りてきていました。


夏休みだわ~。







こんな感じで、1週間ごとに全国各地から観光PRができるブースなのです。

今回は静岡市の徳川家康公四百年祭のPRです。





徳川家康公四百年祭にちなみ
静岡の地場産業である雛人形の技術で家康公。




幻の城、駿府城の紙の模型が作れるキット。

小判のカードや、家康公になれる顔はめカードなどなど。




私の作品も出張。
切り絵原画の展示の確認に来ましたが、
肝心のポスターが無かったのは?


ポスター無いと、これなんのことかわからないような・・・(笑)。






しばらくしたら、甲冑の方がお見えになられました。





家康公の甲冑らしいです。
一緒に記念撮影させていただきました。




そんなこんなで4日(今日ですね)までPRやってまーす。


静岡市役所や商工会議所のみなさま
おつかれさまです!





タワーの中にいるので、まったくスカイツリーを感じなかったのですが



太い支柱をみて、ちょっと実感。




来たついでに、ちょっと他のフロアーも探索。


4階のすみだ水族館のペンギンがみたいので今度こどもたちと来てみようかと思い

いろいろチェック。



温泉仕立ての子供用のボールプールがありました。
お湯ではなく、すべてボールのやつです。


まあ楽しいだろうな~。



地域の紹介コーナーもあり、下町ってことで和物の紹介があり
そのなかに気になる物を発見。



元武蔵丸を体感できるコーナー。


実物大の着物や靴があります。





この樹脂加工された中に自分の手を入れて大きさを体感できます。


お相撲さんって大きいですね。


靴は30cmでした。


でも私は十数年前にNBAのシャキール・オニールの足形の展示を見に行ったことがあり
(渋谷でオニールの足のサイズを型取り、わらじを作って神社として祀る企画があったのです。)
足のサイズが41cmで、
30とんで40ですか!とおったまげた憶えがあるので
30cmには驚かなかったのでした(笑)。



この後、もう1本納品の仕事があったので
次なる場所へ移動~。



外に出たら、スカイツリーをやっと感じれたのでした(笑)。