3.11の日は
今年で3回目となる中学生最後の美術の授業にてお話をさせていただきました。
もともと静岡大学付属島田中学校の修学旅行が沖縄などで
「命」について学ぶ授業を美術の時間に行っていたため、
高校から選択科目になり、美術から離れる子もいるので
美術の大切さを中学3年生最後の授業でお話してほしいという
美術専任の加茂先生たってのお願いで実現した授業です。
今年は加茂先生が付属での勤務を終え、公立の中学校に戻られましたが、
この企画は校長先生をはじめ
多くの学校関係者のご理解を得て加茂先生の授業として
継続して行われることになりました。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございます。
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静岡県のJR西焼津駅にて。
今年も3.11は天候が悪く、
空も哀悼の意を示しているのかなと思う日でした。
(過去2回も雨ではないどんよりと薄暗く寒い日でした。)
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毎回体育館の寒さが身にしみるのですが、
被災地の方々はこの寒さで体育館で幾夜も過ごしたかと思うと
絶句です。
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加茂先生からのご紹介。
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アーティストたるや負のイメージを持たれてはなるまいと思い、
明るい服装で臨みました。
(それが極寒を味わう原因になるのですが・・・笑)
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最初は過去のVTRで私についてご紹介。
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その後作品を交えて、制作についてのお話。
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お次は事前の生徒たちへのアンケートからのご質問にお答えします。
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今回、撮影をお願いした先生が
記録写真として模範的な
近影、全体などあらゆる視点からの撮影を網羅していただき
とても素晴らしいです!
ありがとございます!
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その場からの生徒さんからのご質問をたくさんいただき
ありがとうございます!
手を挙げて言うことは恥ずかしかったようですが
マイクを向けると、みなさんちゃんと聞きたかったことを話してくれて嬉しかったです。
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私から、美術の義務教育を終える皆様への言葉。
寒さのせいでなんだか足元からガクガクしてしまい
うまく喋れなかった気がしたのですが(笑)
伝わりましたかね~?
言葉巧みに喋ると返って嘘っぽく聞こえることもあり、
(もともとそんな喋れないのですが・・・)
芸術のことを作家として伝えるのは中々難しいのですが
私の見てきたこと、感じてきたこと、体験したことを踏まえて
その時浮かんだ言葉で精一杯お伝えしようと思っています。
わからない部分も多かったかもしれませんが
アートとは言葉で表現できないことを形にしている部分もあるので
そこは本人たちの受け止め方次第だと思っています。
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最後に生徒さんからのお言葉もいただき、無事に終了しました。
お寒い中、生徒さん以外にも多くの方に拝聴していただき恐縮です。
今まで付属中学の生徒さんを対象にお話してきましたが、
今回の公立の学生さんと何が違う?というと
何も変わらない、という印象でした。
中学生は中学生です。
強いて言えば
アットホーム感が漂っていた気がします。
みんな地元だからか、どこかつながっているような感じです。
また加茂先生をはじめ校長先生や先生方がアートに関してご理解があり
驚きました。
やはりスポーツ選手などの活躍と違い
なかなか日本において認知度の低い職種だと思いますので。
5年前の3.11の出来事は
多くのアーティストに自分の無力さを感じさせました。
即戦力として何もできないという無力さ。
しかし、怪我も治って、お腹も満たされて
その先の人間としての営みにおいて、心において
アートが役立つことができるというのは大きな喜びでした。
これは震災5年目にして知ったことで
多くのアーティストが私が感じたような無力感の衝撃、
その後のアーティストとしてのやるべきことの模索、
という心の変動をたどっていたということです。
この頃、私が羨ましいなと思っていたのは
「歌える人」です。
楽器もいらないし、アートのワークショップのように何も用意するものがなくても
身一つさえあれば歌えるし、
その場の人たちと一緒に歌うことで一緒になれるし
感動とか、元気や勇気を与えることができるのだろうな~と思っていました。
でもそれは無い物ねだりで
私ができることといえば「アート」に関すること。
これを頑張らないでどうする!
アートだって人を感動させることができる。
そのためには私自身が日々邁進することのみ!
と自分に言い聞かせることになる。
毎年そんなことをグルグルと考えさせられます・・・。
被災地の状況が5年経ってもあまり変わらないという現実に
モヤモヤする気持ち、
また、
東日本大震災のもたらした被害の大きさを感じずに入られません。
私などがそのことについて軽々しく述べるのは憚られます。
ただただ、被災者の方々の1日も早い復興、
亡くなられた方々のご冥福をお祈りさせていただきます。