久々にTシャツを作らさせていただきました。
以前もブログでチラッとご紹介しましたが、「口琴」という楽器にまつわるものです。
10月12日と13日に「第一回国際口琴フェスティバル in 東京 月」なるものが
開催されます。こちらの関連グッズで、オフィシャルTシャツともいうべきものでしょうか?
日本口琴協会の会長、直川(ただがわ)さんと以前から顔見知りだったため、
絵柄を切り絵で作らさせていただきました。こちらのイベントは渋谷O-nestで開催され、
主宰は高円寺のライブハウス「円盤」さんです。
日本口琴協会の定例会コンサートが毎月行われている
「円盤」さんの5周年企画でもあります。おめでとうございます。
Tシャツは当日現地にて発売されますが、事前予約をすると少しお安いようです。
2種類あります。白地に紺の絵柄と赤地に黒の絵柄です。
こちらが私が制作した現物写真。
伊勢和紙を使用していて、アイヌの着衣や日本の藍染めの色「紺」で制作しました。
世界には色々な口琴があり、毎年「世界口琴フェスティバル」が
口琴の盛んな地にて開催されています。
そこで、その国独特の口琴表現がされたTシャツが売られており、
直川さんは口琴グッズは何でもコレクションしていて、Tシャツも数多く所有しています。
そんな中、「是非『日本の口琴』というテーマで制作したい。」とのご意向で、
こちらのデザインになりました。
このデザインの源は、氷川神社で発掘された平安時代の鉄口琴です。
それ自体は錆びていて音を出す事はできないのですが、江戸時代には大流行し、
幕府から禁止令がでたほど人々を魅了する音色。
しかももっと遡り平安時代にもあったという口琴。どんなだったんでしょうねえ。
そんな思いをはせて作りました。
口琴の音は鳥や熊の鳴き声、風や水の音を表現したり、
恋愛のことを奏でたりしているそうです。
そういった音色の部分と日本に存在するアイヌのムックリや鉄口琴の「びやぼん」、
鍛冶屋さんの制作風景、ムックリの演奏風景を織り込みました。
絵柄は実在の人物をモデルにしています。たくさんの資料を送って下さったり、
鍛冶屋さんに写真を撮りに直川さんが行って下さったりして、
直川さんがとても協力してくださいました。ありがとうございます。
詳しくはこちら
そして、バックの首元にはこちらの文字と、発掘口琴の写真が入っています。
文字は口琴の音色をイメージしデザインしました。
ライブに行けそうな方は是非記念にどうぞ!
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