3月6日

 @rinakko
 【巫子―自選少女ホラー集 (学研ホラーノベルズ―恐怖少女コレクション)/皆川 博子】
  
 再読。“世の中の誰も彼もが、二人とは別のところにいると思った。脂族(あぶらぞく)と、かわいた者と、世の中には二種類あって、脂族のほうが圧倒的に人数が多い。彼らは、だらだらと溶けあって、不潔なことを不潔とも思わないでいる。脂族はみな燃えつきて黒くちぢかんでしまえ、と、十二歳の麻子は思った。”(「冥い鏡の中で」)

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