3月8日(火)のつぶやき(読んだ本、『花の旅・夜の旅』 再読)

@rinakko 09:15
【花の旅・夜の旅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)/皆川 博子】を読んだ本に追加

 再読。趣を異にする2作品、どちらもとても好きだ。まず表題作では、新人賞以来ぱっとしなかった鏡直弘がアナグラムのペンネームで書いた旅雑誌掲載の花物語と彼の日記、連載を引き継いだ針ヶ尾奈美子の小説…と、事件の真相を記す作中作と小説家のノートが絡み合ってなだれ込む展開に眩暈する。
 そして「聖女の島」は、初読時における驚嘆は忘れがたく…。だが、また今回もあらためて『トミノの地獄』から繋がっている恐怖が足元をひたひたと浸している読み心地に、戦慄しつつ酔い痴れた。過去の姉妹の相克。封じ込めらた美しい少女たち。血の悦び。
 
 

@rinakko 09:29
【ドビュッシーとの散歩/青柳 いづみこ】を読んだ本に追加
ドビュッシーとの散歩 (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )