バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ヒトES細胞を大量培養 薬剤処理で効率100倍に

2007年06月05日 | 細胞と再生医療
 さまざまな細胞に成長できるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を培養する際に簡単な薬剤処理をすると効率が飛躍的に向上するとの研究結果を、理化学研究所神戸研究所の笹井芳樹(ささい・よしき)グループディレクターらが米科学誌ネイチャーバイオテクノロジー(電子版)に28日、発表した。共同通信社【2007年5月28日】
A ROCK inhibitor permits survival of dissociated human embryonic stem cells
Nature Biotechnology .,Published online: 27 May 2007
http://www.nature.com/nbt/journal/vaop/ncurrent/abs/nbt1310.html

「フラボノイド:今も昔も」

2007年06月05日 | 植物&農業
 ─ 企業で約10年働いた後、理研に研究の場を移した榊原 圭子研究員。企業時代
 から今まで植物に広く含まれる色素成分「フラボノイド」の研究に携わってきた。
 榊原研究員は、今年2月に「植物フラボノイドの構造を決定する酵素を発見」を
 プレスリリース、そして今回、自身の研究を振り返った ─ 理研ニュースNo.312(2007)
 植物科学研究センター 代謝機能研究チーム
 榊原 圭子 研究員
 ●関連情報:
  植物のフラボノイドの構造を決定する酵素を発見
  - 植物の抗酸化成分を活用する健康機能増強に期待 -
  [2007年2月22日理研プレスリリース]

自閉症に関連する遺伝子異常を発見

2007年06月05日 | 医療 医薬 健康
- 自閉症の病因解明や早期診断に向けた新知見 -  三歳までに発病する精神疾患のひとつである「自閉症」は、“対人関係”や“言語等によるコミュニケーション” 、“活動や興味の範囲が狭くなり、常に同じ行動を繰り返す”といった障害を持ちます。 理研プレスリリース(2007)

植物のフラボノイドの構造を決定する酵素を発見

2007年06月05日 | 生薬・植物成分と薬効 漢方
- 植物の抗酸化成分を活用する健康機能増強に期待 -

 大豆に含まれるイソフラボンやそばのルチンなど植物が生産する抗酸化物質「フラボノイド」が、抗がん作用、高血圧の改善、コレステロール値の低下、抗アレルギー作用、抗菌作用など健康改善・維持に効果があると注目されています。体内で発生した活性酸素を除去する作用があるこのフラボノイドは、ポリフェノールの一種で、その期待は高まる一方となっています。 理研プレスリリースVol312(2007)

自閉症に関連する遺伝子異常を発見

2007年06月05日 | 細胞と再生医療
病因解明や早期診断の手掛かりに
1988年公開の映画、『レインマン』でダスティン・ホフマンが好演したことで知られる「自閉症」。人口1000人当たり1人以上の割合で発症する珍しくない疾患だが、いまだにその発症メカニズムや治療法は分かっていない。今回、自閉症の発症に遺伝子「CADPS2(キャドプスツー)」が関連していることを発見した。CADPS2遺伝子の欠損したマウスを作製し解析したところ、神経回路形成や記憶・学習機能を調節するタンパク質「脳由来神経栄養因子(BDNF)」の分泌が著しく減少していることが分かり、しかもそのマウスの行動は、自閉症に見られるような特徴を持っていた。 理研ニュース No.312 (2007)


樹状細胞から見えてきた免疫の仕組み

2007年06月05日 | 細胞と再生医療
改正恒康 KAISHO Tsuneyasu 免疫・アレルギー科学総合研究センター

外から病原体が体内に侵入してくると、生物は免疫機構を発動して病原体を排除する。改正恒康(かいしょうつねやす)チームリーダーが率いる生体防御研究チームでは、樹状細胞という細胞に注目し、免疫機構の解明を目指している。 理研ニュースNo.312

成人病血管病変発症における老廃物蓄積とスカベンジャー経路の細胞生物学的解明

2007年06月05日 | 細胞と再生医療
研究推進分野名   成人病-遺伝素因と環境因子の解明
A Role for Scavenger Receptor Pathway in the Pathogenesis of Vascular Disorders
 
プロジェクト・リーダー: 児玉龍彦・東京大学・先端科学技術研究センター・教授

動脈硬化性病変は、脳血管障害や虚血性心疾患の原因として成人病の死因の上位であるとともに高齢者の生活の質を決定する要因ともなっている。血管壁における異物、老廃物の蓄積は内皮細胞を活性化し、それを感知した単球が血管壁に侵入したマクロファージへ分化しスカベンジャー受容体ファミリー遺伝子を発現してこれら老廃物を取り込み泡沫細胞になり血管病変を形成していく。成人病の血管障害の新規治療法の開発のため、アテローム性病変の進展につながる生体成分の変性の分子機構と、内皮細胞、平滑筋細胞など血管壁の細胞と単球/マクロファージの病変形成における遺伝子発現、代謝活性、細胞私物学的変化を解明し、成人病血管病変の新規治療薬を開発する。
平成13年度日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業研究成果報告書概要
http://www.jsps.go.jp/j-rftf/saishu/h13/s24_j.html

HIV-1抗体の免疫酵素的検出法

2007年06月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平4-26200 出願日 : 1992年1月16日
公開番号 : 特許公開平5-188057 公開日 : 1993年7月27日
出願人 : コウルストン インターナショナル コーポレーション 発明者 : イー ゼン 外2名

発明の名称 : HIV-1抗体の免疫酵素的検出法

【構成】 被験ウィルスに対する抗体の免疫酵素的検出法、当該免疫酵素的検出法を行うための診断キット、当該免疫酵素的検出法で使用する新規細胞株およびその調製法、ならびに当該免疫酵素試験片およびキット。
【効果】 本発明の免疫酵素的検出法により、血液および血液成分のウィルスの簡便迅速、高感度、かつ正確な検出が可能となる。

ヒトウロキナーゼ

2007年06月05日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願平4-2252 出願日 : 1983年4月14日
公開番号 : 特許公開平5-30970 公開日 : 1993年2月9日
出願人 : ジエネンテツク・インコーポレイテツド 発明者 : ヘルベルト・ルイス・ヒンケル 外2名

発明の名称 : ヒトウロキナーゼ

目的】 天然型とは異なる形態をも含む種々の形態の組換えヒトウロキナーゼを高純度で提供する。
【構成】 デトロイト562細胞の全mRNAを用いてヒトウロキナーゼ構造遺伝子をクローニングし、これを利用して高分子型、低分子型、高分子型前駆体、およびそれぞれの単一鎖体並びに二本鎖体など種々の形態のヒトウロキナーゼタンパク質を実質的に不純物を含まない純度で生産すると共に、それらの一次構造を明らかにした。

ORSV遺伝子のcDNA

2007年06月05日 | からだと遺伝子
出願番号 : 特許出願平3-276075 出願日 : 1991年7月26日
公開番号 : 特許公開平5-30975 公開日 : 1993年2月9日
出願人 : 日本石油株式会社 発明者 : 磯村 佳功 外4名

発明の名称 : ORSV遺伝子のcDNA

【目的】 オドントグロッサム リングスポット ウイルスの遺伝子に対応するDNAを取得する。
【構成】 オドントグロッサム リングスポット ウイルスの遺伝子に対応するDNAを単離したウイルスRNAを鋳型にして合成すると共にクローニングを行ない、その配列を決定した。次に各遺伝子を解析し、そこにコードされている蛋白質を発現させた。