バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

よりよいバイオ燃料を目指して Nature

2007年06月21日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
Nature vol.447 (7147),Letter p.982 (21 Jun 2007)

ガソリンの価格の上昇に伴って、バイオ燃料は最近大きなニュースとなっている。運送に使われる液体バイオ燃料として最もよく知られているのは、バイオマス由来エタノールだろうが、エタノールは揮発性が高く、水を吸収し、エネルギー密度が低いため、こうした用途には限界がある。今回、ウィスコンシン大学マディソン校の研究チームが、フルクトースを変換して、より優れた液体バイオ燃料と考えられる2,5ジメチルフラン(DMF)にする2段階触媒プロセスを開発した。DMFは、エタノールよりエネルギー密度が40%高いという長所をもち、エタノールより沸点が高く、水に溶解しない。フルクトースは、バイオマスからから直接、あるいはグルコースから作られる。DMF生産が商業的に可能になるまでには、まだいくぶんの努力が必要だが、この新しい触媒的合成法は有望と思われる。
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?i=57236
化学:バイオマス由来糖質からの液体燃料用ジメチルフランの生成
Production of dimethylfuran for liquid fuels from biomass-derived carbohydrates p982

◇Engineers develop higher-energy liquid-transportation fuel from sugar
 Plants absorb carbon dioxide from the air and combine it with water molecules and sunshine to make carbohydrate or sugar. Variations on this process provide fuel for all of life on Earth.
Reporting in the June 21 issue of the journal Nature, University of Wisconsin-Madison chemical and biological engineering Professor James Dumesic and his research team describe a two-stage process for turning biomass-derived sugar into 2,5-dimethylfuran (DMF), a liquid transportation fuel with 40 percent greater energy density than ethanol.
http://www.physorg.com/news101566361.html

抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症剤

2007年06月21日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平8-246836 出願日 : 1996年8月30日
公開番号 : 特許公開平9-151131 公開日 : 1997年6月10日
出願人 : 株式会社林原生物化学研究所 発明者 : 中野 真之 外3名

発明の名称 : 抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症剤

【課題】 毒性が弱く、かつメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して強い抗菌作用を示す化合物を含有する抗MRSA感染症剤の提供を課題とする。
【解決手段】 本発明のベンゼンプロパノイックアシッド 4-(2-カルボキシエテニル)-2-(3-メチル-2-ブテニル)フェニルエステル又はその塩を有効成分として含有する抗MRSA感染症剤により解決する。

註)有効成分が、プロポリス由来のベンゼンプロパノイックアシッド 4-(2-カルボキシエテニル)-2-(3-メチル-2-ブテニル)フェニルエステル又はその塩である請求項1、2又は3記載の抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症剤。


抗生物質が効かない細菌に、蜂蜜で対抗

2007年06月21日 | 医療 医薬 健康
抗生物質が効かない細菌による感染症は深刻で、手足の一部を失うケースもある。米国ウィスコンシン大学医学部ではそういう患者の治療に蜂蜜を使い、実際の効果をあげているという。ドイツでは、20以上の病院が参加し、医療用蜂蜜の効果についての調査が行なわれている。WiredNews 2007-06-21

線溶活性蛋白質およびその製造法

2007年06月21日 | 創薬 生化学 薬理学

【発明者】中西 晃一郎ほか
【出願人】日本ケミカルリサーチ株式会社
【公告番号】特公平8-13271 【公告日】平成8年(1996)2月14日
【特許登録】 第2119017号

次の式 で表わされるアミノ酸配列を有するポリペプチドからなり、


かつ下記の特性:
a)分子量31,000(SDS-PAGE)
b)等電点8.5~8.9c)線溶活性d)合成基質(Suc-Ala-Ala-Pro-Phe-MCA)に対する水解活性を有する蛋白質。 明細書(全文)PDF


新規なバイオチップ及びその作製方法

2007年06月21日 | 医療 医薬 健康

特許番号 特許第3453604号
公開番号 特開2002-131327 公開日 平成14年5月9日(2002)
発明者 民谷 栄一 村上 裕二 チョイ ヨン-ソン
出願人 北陸先端科学技術大学院大学長

<従来技術、競合技術の概要> DNAチップやプロテインチップを作製する方法として、幾つかの技術が現在用いられている。フォトリソグラフィを利用した固相合成法は、幾何級数的種類の生体高分子オリゴマーの全種類を高密度に合成、配列できる技術である。しかし、固相合成方法であるため長い鎖長のポリマーを得ることができず、蛋白質のような高次構造を有する材料の固定化方法には適用できない。また、多種類のフォトマスクを利用する工程数の多い方法であるため、低コスト化には向いていない。また、スタンプ法は、あらかじめ用意した多種類の材料をチップ上に並べていく技術である。任意の材料に適用できるが、個々の材料の固定は、物理・化学吸着か、簡単な条件で反応が進行する固定化法に限定される。J-Stage 特許コード P05A008112

メダカゲノムの解読:日本生まれの実験動物から脊椎動物進化の道筋が見えてきた

2007年06月21日 | 生命科学 生物誌
情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所と国立大学法人 東京大学等は共同プロジェクトでニホンメダカ(Oryzias latipes, 以下メダカ)のゲノム解読に成功しました。この共同プロジェクトは文部科学省 科学研究費 特定領域研究「ゲノム」の支援をえて実施されました。この成果は、6月7日発行の英国科学誌Nature(ネイチャー)誌に掲載予定で、先行して6月7日午前2時(日本時間)にオンライン版で公開されます。
本研究では約7億の塩基配列を決定し、その中に20,141個の遺伝子を見つけました。メダカゲノムはヒトゲノムの4分の1の大きさですが、ヒト遺伝子組成と非常によく似ています。ヒトの遺伝病に関連するメダカの遺伝子も数多く見つかました。現在メダカでは発生・成長に異常を示す突然変異体が多数単離されています。この中にはヒトの疾患モデルとなるものが含む多く含まれています。今回のゲノム解読により、メダカを用いた基礎生命科学が飛躍的に発展するものと期待されます。
国立遺伝学研究所 http://www.nig.ac.jp/hot/2007/kohara0706/pur.html

富士経済、バイオテクノロジー関連市場の実態調査結果を発表

2007年06月21日 | NEWSクリッピング
バイオテクノロジー関連市場の調査を実施
メタンガス化プラントは2010年(予測)に180億円(2006年の3.5倍)
 総合マーケティングビジネスの(株)富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 代表取締役 阿部英雄03-3664-5811)は、このほど、医療・医薬品、環境分野などで応用用途分野が拡大するバイオテクノロジー関連市場の調査を実施した。その結果を報告書「2007 Bio Technology関連市場実態総調査」にまとめた。日経ネット2007-06-21

正規直交化配列を用いた遺伝子検出方法

2007年06月21日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2004-339089 出願日 : 2004年11月24日
公開番号 : 特許公開2006-141342 公開日 : 2006年6月8日
出願人 : オリンパス株式会社 発明者 : 長岡 智紀

発明の名称 : 核酸の解析法

【課題】正規直交化配列を用いた遺伝子検出方法を提供すること。
【解決手段】簡便に標的核酸分子を人為的な正規直交化配列に符号化(変換)し、この遺伝子に対応する識別符号を表す人為的な正規直交化配列を検出する際に、標的核酸分子を担体に固定することによる簡便かつ定量性のよいシステムができ上がることを見いだした。標的核酸に相補的な配列の領域と正規直交化配列とを有するプローブ核酸を使用して核酸配列を検出する方法であって、前記標的核酸を担体に結合させる工程と、試料中に含まれる前記標的核酸に、前記プローブ核酸をハイブリダイズさせる工程と、前記標的核酸にハイブリダイズしたプローブ核酸の正規直交化配列を検出することによって前記標的核酸を検出する工程とを含む方法を提供する。

タンパク質のリガンド結合部位の特定方法およびタンパク質-リガンド複合体の立体構造構築方法

2007年06月21日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2006-13792 出願日 : 2006年1月23日
公開番号 : 特許公開2006-209764 公開日 : 2006年8月10日
出願人 : 株式会社インシリコサイエンス 発明者 : 梅山 秀明 外1名

発明の名称 : タンパク質のリガンド結合部位の特定方法およびタンパク質-リガンド複合体の立体構造構築方法

【課題】本発明は、タンパク質-リガンド複合体の結合部位を特定する方法等の提供を目的としてなされたものである。
【解決手段】(i)タンパク質の立体構造の周囲に低分子化合物を配置し、(ii)それらの周囲にさらに水分子を配置し、水溶媒中での経験的分子エネルギー計算を行って、タンパク質と低分子化合物との原子座標を得、(iii)得られた原子座標について、タンパク質の周囲および内部の、低分子化合物の挙動解析を行い、リガンドの結合部位を判定することを特徴とするタンパク質のリガンド結合部位の特定方法が提供される。

肺高血圧症発症関連遺伝子を用いた肺高血圧症の診断および治療

2007年06月21日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2005-47344 出願日 : 2005年2月23日
公開番号 : 特許公開2006-230241 公開日 : 2006年9月7日
出願人 : 株式会社膠原病研究所 発明者 : 塩澤 和子 外2名

発明の名称 : 肺高血圧症発症関連遺伝子を用いた肺高血圧症の診断および治療

【課題】 本発明は、肺高血圧症発症関連遺伝子、またはその翻訳産物であるタンパク質における変異の変異の有無を検出することにより、肺高血圧症の発症またはその発症可能性を簡便に判定する方法などを提供する。
【解決手段】 本発明においては、肺高血圧症発症関連遺伝子またはその翻訳産物であるタンパク質の変異が肺高血圧症の発症に関係していることを明らかにし、この変異の有無を検出することによって、肺高血圧症の発症またはその発症可能性を簡便に判定する方法などを確立した。