イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

何度も言うよ

2007-10-16 21:22:06 | コスメ・ファッション

もう、どう考えても自分て若くはないんだなあと自覚する材料のひとつに「朝、出かける服装を嗜好でも流行でもTPOでもなく、気候で選ぶ」があります。

今朝は後先考えず中綿入り襟に毛つきのショートコートを着てしまった。冷え込み3℃台。地下鉄で浮き上がってたって構うもんか…と思ったら、膝下丈ファーでうっすら汗ばんでる剛の者(ギャル)もしっかりいました。

ただしあちらは生足にブーツ。季節半歩先取りのオシャレ心でしょうね。見た目近似でも、思想は180°違う。

まー月河が剛のギャルの年代の頃は、ナマアシなんちゅうふざけた風習はありませんでしたが、こと衣生活の防寒・耐暑面に関しては、職場、街行く人の大雑把な流れに合わせて服装を選んで間違いなく、「アレ、一枚重ね着が足りなかったかな?」程度のズレは気合いで追いつけていました。

いまや、暑さはともかく、寒かったら取り返しがつかない。出先で脱いで忘れて来るリスクを冒しても、手袋、ストール、マフラーの類は必携。

愛の迷宮』は今日が第11話。人物の情念表現のモチーフがもっぱら“子を孕(はら)む”“孕ませる”“産む”に集中しているので、あぁ昼ドラってやっぱり結局は“主婦専用”ソフトなんだなぁ…と改めて痛感させられる作品になっています。

昨年の11月頃だったと思うのですが、当時軽く話題になっていた石原真理子改め真理絵改め真理子さんのドラマ復帰ということで、全然興味なかった武田鉄矢さん主演の『どケチ弁護士・山田播磨』という2時間ドラマをちょっとだけ見たことがあります。

ドラマ自体は、武田さん及び武田さんと付き合いの長いスタッフが“製作のエクササイズ”がてら作ったようなシロモノで、特筆すべき点は見事に何もありませんでしたが、ここの公式サイトでのインタビューで、武田さんが「最近のドラマは見てほしい客を限定し過ぎて、たまたま見てしまった人を巻き込む力がなくなっていると思う」と言っておられ、金八世代でも101回目『Say yes』世代でもない月河も、これにはなるほどと頷かざるを得ませんでした。

実写TVドラマ連続もので、外れの少なさを期待するなら昼ドラと特撮にしか希望はないと悟り、ここ数年これらの枠のピンポイント録画視聴しかほとんどしていませんが、「たまたま見て巻き込まれる」というスリリングなTV体験を、それこそたまにでいいですからしてみたいものです。

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アホちゃいまんねん

2007-10-16 00:12:04 | テレビ番組

3週めに入った『愛の迷宮』はいまのところ、お話に無理をきたさない速度でサクサク捗っていますが、どうしても、息子世代まで時代が進んでOP6人が顔を揃えるまでは前フリ”のような気がしてしまうのが難点と言えば難点ですかね。

東海テレビ製作の昼ドラは3ヶ月60余話と、ちょっとした大河クラスのヴォリュームがあるので、“親子三代”なんてお話もたまさかあるものの、親世代に濃い俳優さんを投入して「つかみはオッケー」(古)となったところで小奇麗な子世代に重心が移ると、『新・風のロンド』(06年)や『真実一路』(03年)など、たいがい失速気味になるのがつねでした。

むしろ、主人公たちの幼少年期を達者で愛らしい子役さん、あるいはフレッシュな若手のリレーで4週ぐらいじっくり描いて期待を膨らませてから、アンカー=有名女優さんの大人ヒロインにつなげた『新・愛の嵐』(02年)、『愛のソレア』(04年)などのほうが成功していたように思います。

特に『愛のソレア』で逆境また逆境のヒロイン少女期から、遊郭の女郎を経て呉服屋若旦那のお妾さんになるまでの結構な長年月を演じた前田綾花さんは“大人になったら荻野目慶子さん”という前提だけでも相当なプレッシャーだったろうに、初々しく幸薄げなたたずまいと、ときおり垣間見せる激烈なパーソナリティの絶妙ブレンドで物語の地固めを立派に果たしてくれました。

もちろん、この手法は吉凶紙一重で、ひとりの人物の異なる年代を複数の俳優女優さんで描くわけですから、はまらなければリスクも大きい。

ヒロイン少女期担当の森下涼子さんがはまりすぎて、大人期以降は絵ヅラも芝居も木に竹を接いだようになってしまった『砂の城』(97年)の例もあります。

今作『愛ラビ(←“迷宮”を“Labyrinth”と読んでみました。オッシャレー?)』も、今週終盤からは子世代キャラが子役さんでまず動き出しそう。良いほうに転がってくれるといいのですが。

それにしても、ちょっと意味が違いますが、全11話程度でまとめるゴールデンタイムのドラマも、いま“異世代問題”が最大の製作上のテーマになってますよね。

 親の中年世代と、息子・娘の青春世代、両方のキャラを立てて、両世代の視聴者を取り込みたいあまり、織田裕二さんが若い嫁=上野樹里さんと結婚してみたら、嫁の母親=大竹しのぶさんが元カノだったとか、娘=新垣結衣さんと父=舘ひろしさんのカラダと精神が入れ替わっちゃったとか「家族でチャンネル合わせてもらうためにそこまでするか」のオンパレード。

今クールも、明石家さんまさんが元カノそっくりの元カノの娘=長澤まさみさんとラブという無理矢理な、一歩間違えばさんま師匠への公開接待みたいなドラマが放送されています。

フィクションですから、多少無茶でも、荒唐無稽でも、おもしろければいいんですけどね。背景には、ケータイやネット・ゲームで忙しい若者たち、現役リーマン・現役子育て世代と、広告代理店のいちばんお客コンシャスな年代が、“TV、特にドラマを見なくなっている”という、切羽詰まった事情が透けて見えるよう。

この先どこへ行くのか、さらなる打開策はあるのか、ちょっと心配ではあります。

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ラッキーガール

2007-10-14 17:00:06 | コスメ・ファッション

やっぱりライブでは“客席が温ったまる”ってことは大きいなあ。『爆笑オンエアバトル1012日放送(2410~、それにしても最近は10分早まったり繰り下がったりが頻繁)、オンエア5組中、漫才3組、コント2組ときれいに棲み分けられましたが、計量順がネタ見せ順とすると、実はオンは序盤3組と終盤2組で、見せ順中盤の48番目はきれいにオフエアなんですね。

特に、3番目磁石429kbがまあまあだったあとの4番目瞬間メタル193kbでの落差が大きく、5番目よろこんで佐藤145kb6番目マッサジル149kbで輪をかけてしまったため、、7番目スパローズ289kb8番目ザクマシンガン337kbと“回復に手間取った”感。

そこから9番目ニッケルバック477kbで一気に重石が取れ、最終番ストリーク501kbは「ええい全部持ってけ」のノリだったのではないでしょうか。

この日の最高・513kbを叩き出した三拍子は、いつもストーリー起承転結の盛り上がりより、散りばめた小ネタの密度とリズムで持っていくタイプの漫才なのですが、今回は本当に百発百中だった。

「オレが先生と生徒やるからおまえ見てて」「ヒマだよ」でずっぽりレールにはまって、終盤の「オレがまだしゃべってんだから」→気功のくだりで若干安になった以外、はずすところがなかった。「ミョ、ミョ」を、(2回でも4回でもなく)3回使ったのもクリーンヒットだったし、「KB(=久保ばっかり)」もまず高倉から振って、2度目で久保が拾って高倉が突っぱねる、ミョ、ミョ、絶妙のコンビネーション(…………………)。

好調の原因は、いつもは半端ない久保の今日に限っての汗の少なさ、つまり身体的コンディションにあったのでは。

彼らの高得点につなげたトップバッター5GAPは、キモ系女装のカップルコントなんだけど、なんかキモ担当のボケ、ぶちゃいくなわりに愛嬌があるんだな。これで三文の得。

動きや顔芸の挟み方、ヒゲのツッコミの「なんでオレこんなヤツと付き合ってるんだよ」なんかはペナルティを髣髴とさせるふしもあるけど、あんまり“確信犯的キモさ”を押し出してない分笑いの質がストレートで心地よい。「てじなーにゃ」は看板にできそうですが、この人たちの面白さはむしろその後、ツッコミに顔芸なぞらせて「それにしてもおにぎり」と置き去りにして「戻せよ!」と言わせる流れのほうにあると思う。

三拍子の直後での429kbはご本人たちは不満だろう磁石は、強いて言えばワンストーリーの展開と、小ネタの敷き詰め方が三拍子に似すぎていたかも。

「しかもなんで調布まで?」「似てんだろアイツら付き合ってんだよ」でボケ永沢が「チュッチュチュッチュ」と顔芸に走る辺り、急上昇しかかったんだけど、終盤「長澤まさみちゃんだよ」でなぜか下降、オチも通り一遍だった。やっぱり玉数稼ぐためには、多少真ん中がグダっても、終盤で上げて終わりよければにしないとね。

同じ“別れ話ネタ”でかぶったニッケルバック477kbと健闘。こちらは5GAPに比べると、メガネのボケも、ロンブー淳風ヘアスタイル“巻き込まれ常識人担当”のツッコミも、あんまり愛嬌好感度なヴィジュアルではなく、“三文安”なのですが、携帯使われて、最初は“まぁいっか”だった一般人の迷惑ボルテージを「ナベちゃんに失礼だろ」や何やでだんだん上げていき、キレかかったときに「それに、愛の言葉がよく似合う」でおだてて乗せて「ナイスアドリブ」とガッツポーズシンクロさせるまでに至るストーリー描出はなかなか緻密だったしテンポも良かった。

「鈍器」の使い方がやや水を浴びせる感じになったのが惜しいかな。前回オンエアの社内不倫ネタに比べて若干毒気は薄まりましたが、アンジャッシュの初期を思わせる方向性で、依然、次ネタへの期待感は維持しています。

ラストバッターゆえの大サービスでover500となったストリークも、満更、過大評価とは言えませんが、ボケの“なんでも野球”に、ツッコミが「いい加減野球から離れろ」と言いながら、結局巻き込まれて同調する…という“大づかみなノリツッコミ”がこの人たちの流れで、言ってしまえば“それだけ”。

「かっとばせーやーのー」とハモるところが今回のピークになり、あとは惰性。この流れに飽きられたら、普通に終わりだと思いますが、この人たち、すべてを“お約束”“お決まり”にしながら「ベタだねえコイツ!」ってたぐいの笑いを、しぶとく取っていきそうでもあるんだ。

関西、プロ野球ファンに限らず、“ベタ”って根強い人気ありますからねぇ。

ただねぇ、今回、全組すっ飛ばして、神田愛花アナのニッケルバックのネタ前紹介「♪ツイてるね~、ノッてるね~」がいちばん直球で爆笑だったりするんだなあ。

中山美穂さんの、86年秋の資生堂化粧品キャンペーンソング。神田アナ当時満6歳。歌ってたのか。「アイカちゃんかわいいねぇ」「ナカヤマミポリンより美人だねぇ」とか親戚中のアイドルか。怖さ知らずのシロウトの怖さ。プロ芸人の面子まるつぶれ。まずいよ愛花。誰か止めろよ。

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なんてったって

2007-10-12 22:58:49 | スポーツ

ボクシング亀田三兄弟の話題がスポーツ紙やTVをにぎわすたびに、重いような、しらけたような“働く前から疲労感”みたいな脚気(かっけ)のような嫌ぁな気分になります。

理由はよく知らないから。それだけ(爆)。

単なる兄弟じゃなく“三”兄弟だということを初めて知ったのが昨年の、TV局に抗議の電話が殺到したという、3人のうち誰かの試合のあと。

そのときは「だんご三兄弟みたいだなあ」と思ったのですが、「ま、“三人娘”とか“三羽烏”とか“御三家”とか3って数が日本人好きだし“兄弟”も好きだしね」となんとなく脳内解説つけて片付けていた。

しかし、それにさらにお父んがついて実質“四人衆”らしい。

「確かに“親子“ファミリー”も日本人好きだしね」「“不良“ヤンキー”にも根強い人気があるし」「“貧乏からの成り上がり物語”なんつったらみんな大好物だよね」「格闘技もロングブームだし、ボクシングってのがここんとこニッチだったかも」と、次々説明してはみたものの、なんだか、ここまで来ると“なぜこんなに人気・話題なのか”の自己脳内解説というより“「まあウケてるんだから黙認でいいじゃないか」という納得に行き着くための、なしくずしの譲歩”に近い。                                                         

こういう“旬の人”とか“偶像キャラ”って、そもそもの発祥から見守ってないと、第1週を見逃した連続帯ドラと一緒で“入って”行けなくなるもんです。

ご本人たちも、そろそろ“人気者として取り扱われること”に疲れて、もしくは飽きてきてるんじゃないかなあ。しかも、取り扱い方が、いまや“ワーワーキャーキャー、ミーミーハーハー”じゃなく、叩きか半笑いかどっちかでしょう。

プッハーと気分よく入っていた風呂が冷めて来てるけど、誰も追い焚きしてくれない、上がればますます寒いから湯船から出るわけにもいかない、いつ出るかいつ出るかと遠巻きにこっちを見てる視線も刺さるし、みたいな状況じゃないのかな。

それとも、やっぱり「アイドルはやめられない」のかしらん。

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曙産婦人科…アケボノ?

2007-10-11 23:53:20 | テレビ番組

2週目に入った『愛の迷宮』は序盤可もなく不可もなしです。

愛のない結婚、後継ぎを産めのプレッシャー、兄嫁と通じる夫、使用人の男との間に初めて知った恋、不倫の妊娠…とどこかで見たような聞いたような展開が続いていますが、世間知らずのお嬢さまのまま冷血な夫・光男(保阪尚希さんの“おだやかな狂気”もなかなか)に嫁いだ文香役・宮本真希さんの、何かっつったら「どうしたらいいの私、どうしていいのかわからない」というじれったいくらいの天然っぷり、存分に健康的な肢体の、昭和の良家子女らしさに救われます。

もの足りないのは脇を固める親世代組に今作もうひとつケレン味が薄いこと。

事あるごとに亡き長男と光男を比較して否定し、長男のお気に入りだった航太(咲輝さん)の能力を根拠なく高評価して、そのたびに光男の恨みを買う父・光吉役は横内正さん、『水戸黄門』『暴れん坊将軍』時代から衰えない美声はさすがですが、03年のこの枠『真実一路』での高岡早紀さんの父役時代に比べると、いまいち押しが弱いし、長男への偏愛とか、何ゆえ次男の光男にばかりはそんなに厳しくするのか?というひずみの部分もあまり表出してきません。

それにしても横内さん、4年の間隔を置いて“当時夫婦、いま元・夫婦”の2人の父親役を演じることになるとは思わなかったのではないでしょうか。気がつけばご自身も、何だ、その…そういう事になっておられる。

嫁・文香に「早く跡継ぎを」と急かす姑・マキ役の新藤恵美さんも、子作りプレッシャー以外はわりに文香に寛大で、かえって長男の嫁で未亡人となった可奈子(高橋かおりさん)に早く屋敷を出て行け、長男の忘れ形見となった孫娘は置いて行けと迫るなどきつく当たっていますが、その可奈子がカエルのツラになんとやらなこともあって、いまのところさしたる強烈キャラではない。

旧家で名家ではあるが経営している会社が倒産寸前で苦境にある文香実家の父・秀夫役堀内正美さんは、ドラマで拝見するのが非常に久しぶりなので楽しみだったのですが、「子供の事を心配するのが親の仕事だ」とか、拍子抜けするくらい毒にも薬にもならない親バカパパ。

5話で早くも(?)心筋梗塞の発作で倒れ、光男との離婚を決意しかけていた文香に翻意させるなど、どうもコレ、堀内さん持ち前の“病弱薄命キャラ”を買われただけの起用くさい。

皆さん、“こうこういうふうに演じてください”と言われればそれなりにできる方々だけに、いまのところは主役たちを引き立てるために濃さを抑えているのかもしれませんが。

そんな中、文香母・幸子役の上原恵子さんが、昭和戦前派の保守的な女性の“静かに時代から取り残されていく”感じをよく表現していて好感が持てます。

『危険な関係』の矢内家家政婦タキさん役で高橋かおりさんとは共演されていますが、今作は公式の設定では“元華族出身の女性”。ちょっと庶民的過ぎない?と第一印象では思ったのですが、戦中戦後・混乱期の華族、特に女性は“華”族という字ヅラとはうらはらに激動の辛酸を舐めた一族がほとんど(この辺り小田部雄次著『華族 -近代日本貴族の虚像と実像-』中公新書 に詳しい)だし“良家育ちゆえに、世の中の起伏に免疫耐性がなくデンとしていられないので、いつもどこかチャカチャカ、ソワソワ”で、逆に一見“貧乏性”に見える人ってリアルに居るものです。

それにしても、文香の嫁ぎ先鮎川家は旧・戦前の庁舎か博物館風、実家の江上家は木造総瓦葺きの老舗料亭旅館風と、無駄に外観ショットだけ広壮。

んで、内陣の居間や台所、座敷は(スタジオセットのため)こぢんまりしているという、実に昼ドラ遠近法なしつらえ。

『麗わしき鬼』の眉川家食堂(昭和47年)にも、『金色の翼』の空と海のホテル1階ホール廊下(現代)にもあった円形の天使レリーフが、鮎川家の玄関前階段の柱にも掛かっているという仰天タイムパラドックス(?)も、慣れれば愛すべきものです。

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