昨日26日(金)で4週を消化した『愛の迷宮』は少し嫌な予感がしてきました。
ストーリーがまことにマンネリではありますが、それは別に心配ではないのです。
純粋にお芸術として提示され評価される純文学小説などなら別でしょうが、本来娯楽のフィクションに、オリジナル真っさらさらの、ド斬新なストーリーなんて必要ないし、誰も求めてないと思う。
昔観た映画、読んだ漫画、新聞や週刊誌の三面記事、ワイドショーバラエティの再現V、職場の給湯室や親戚の集まりで聞いた誰某さんの噂話など、“どこかで見た事聞いたことのある”話だから、居もしない架空の人物の、ありもしないすったもんだに一緒に喜怒哀楽できるのです。
メニューは年中みんなが大好きなオムライス、カレーライス、牛丼でいいのです。
ただ食材選び、調理と味付け、器や盛り付けがその都度工夫を凝らしてあれば「また牛丼かよ」と文句言われることはないと思う。賞味期限寸前の細切れ肉を使うのか、ブランド黒毛和牛か、はたまたブランドを偽装したヤツか。牛丼の格好だけしていればいいエイヤッのやっつけ仕事か、料理本首っ引きでグラム単位まで測って恐る恐る作るのか。
要は「いろんな所で何度も牛丼を食べたけど、ここで食べさせてくれる牛丼がやっぱりいちばん美味しいね」と言ってもらえるための努力研鑽を惜しまないかどうか。それに尽きます。
このドラマの心配の種は他にあるのですが、それはまた後日。