山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

懐かしき山形の建物 (3) 市立病院の旧病棟

2006-05-28 07:32:09 | 建物
 左下の建物は既に何回か登場した国の重要文化財の旧市立病院済生館本館三層楼であり、現在は山形城跡内に移築され郷土館となっているが、かつての市立病院には右側のような病棟もあった。
 これは伝染病棟として昭和9年に建てられ、当時としては超モダンな建造物であった。丁度この頃には「アールデコ調」と呼ばれる装飾性が希薄で直線や曲線の簡素な意匠の外観の建造物の建築が全国的に相次いだ。代表的なものが東京都庭園美術館(旧朝香宮邸、昭和8年建造、5月24日の記事と写真参照)であり、山形市でも前後して第七小学校(10月23日の写真)や同第六小学校(後日写真と記事を投稿予定)なども明らかにアールデコ調で建てられている。
 この伝染病棟内には患者を横たえた台車(名称を忘れた!)の上下への移動のためゆるやかなスロープが3階までめぐらされていたので、公道(栄町通り)から見える窓の並びも階段状になっていた。



コメント (4)
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