五年半前に古い建物好きの仲間で酒田を訪れた際に予定外のこの建物を見つけた時は一同感嘆の声を上げたものである。
でも、近づいてみるといかにも古ぼけて、しかも使用されている様子は伺えず、まさしく開かずの洋館であった。だから、そのすぐ傍でうろちょろしている10名足らずの一団を見かけた通行人にとっては、さぞかし不審な一団か奇人変人の一団に思えたのかもしれない。この洋館が“おくられる”のは時間の問題と思われていたからである。
洋館だけでない。隣接の老舗料亭風の和風建造物も閉鎖されていたように思えた。この和と洋の二つの建物は一体のものであったに違いない。
それから五年半の後、映画『おくりびと』がアカデミー賞を獲得したことにより、酒田の有志たちがこの洋と和の建物を同時に保存して、新しい観光の目玉にしようと動き出し始めた。日本人はもちろん、多くの外国の人びとも『おくりびと』を見るだろうから、外国人観光客にも喜ばれるだろうと期待している。
※写真のうち、「下右」は関連HPより。その他の3枚は五年半前に撮影
でも、近づいてみるといかにも古ぼけて、しかも使用されている様子は伺えず、まさしく開かずの洋館であった。だから、そのすぐ傍でうろちょろしている10名足らずの一団を見かけた通行人にとっては、さぞかし不審な一団か奇人変人の一団に思えたのかもしれない。この洋館が“おくられる”のは時間の問題と思われていたからである。
洋館だけでない。隣接の老舗料亭風の和風建造物も閉鎖されていたように思えた。この和と洋の二つの建物は一体のものであったに違いない。
それから五年半の後、映画『おくりびと』がアカデミー賞を獲得したことにより、酒田の有志たちがこの洋と和の建物を同時に保存して、新しい観光の目玉にしようと動き出し始めた。日本人はもちろん、多くの外国の人びとも『おくりびと』を見るだろうから、外国人観光客にも喜ばれるだろうと期待している。
※写真のうち、「下右」は関連HPより。その他の3枚は五年半前に撮影