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この城跡は本当にすがすがしい。
こうして水辺近くにも美しい花の群落が彩を添えている。
この背後は農園のようだが、この「二の堀」つまり城跡二の丸堀と土塁の郭内(内側)のほとんどは住宅やら店舗などで市街地化している。
だから、かつての武家屋敷や代官所などは見られない。
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それでもこのような山形県民の共通の郷愁を呼び起こしてくれるような農家風の屋敷も見られる。[ここは二の堀の南端]
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この城跡のある集落を離れて一面の田園地帯を十数分歩いたが、まだ集落内を歩いているうちに道を間違えたために無人駅でのJR列車の出発にわずか1分30秒ほど遅れたため、さらにそこから徒歩で数十分先の次の駅を目指して歩き通した。
川を渡ると、そこは「麩」の産地として有名な地区だが、それよりも沿道の塀の上に動物などをかたどった陶器類が並べられ、まるであたかも路傍の美術館のような光景が目に入った。
でも、かつての街道のゆえにクルマの通行量もかなり多く、しかもかなりのスピードでの走行なので、登下校の小中学生などはこれらの動物陶器などに気を取られて危険ではないかとすら不安に思う。ここだけはクルマは最徐行というわけにはいかないものか。
しかもこの街道はかつて松尾芭蕉らも通った「歴史の道」でもある。なんとか歴史の道らしい落ち着いた環境(やはりクルマ走行の抑制など)にできないものかと思ってしまう。
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一里塚の松が見えてきたらいよいよJR駅も近い。
新幹線発着駅の駅前としてこの小都市はかつて田園風景が広がるこの辺一帯を現代都市らしく整備し直したつもりのようだが、ただ単にだだっ広い空間が広がり、クルマが疾走するだけで、歩行者の姿が少なく、都市らしい賑わいが感じられない。
さて、最後に今回訪れた小都市とはどこかと申せば、東根市と長瀞城跡がある同市内の長瀞地区である。