山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

何かと似ているぞ、利尻富士

2006-08-31 23:07:12 | 風景
 東京国分寺のO氏から送られてきた利尻富士の写真を眺めたら、何かと似ていると感じた。
 山形県にも出羽富士と呼ばれる鳥海山があるが、それほど鋭利な形はしていない。
 ともかく麓部分がどっしりとして、上の方が細くとんがっている。
 似ているというのは山ではない。建物である。
 皆さんもごく最近、このブログの写真でお目にかかっていないか。(答えは最下段)

★ワンポイント山形語[可能を示す表現] (下段が標準語)
 走るい  歩ぐい  読むい  書ぐい  するい
 走られる 歩ける  読める  書ける  することができる(できる)

☆回答  8月28日の写真の時計店
     (利尻富士の写真はO氏の原写真をトリミングしました)
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やせ「弁慶」と老「牛若丸」

2006-08-29 23:51:58 | Weblog
 京の五条の橋ならぬ我が家と隣地の境の塀の上でいがみ合う2人ならぬ2匹の猫のうち、手前がわが息子にして「要介護老人」、もう1匹がこのあたりの界隈を暴れまくっている「やせ弁慶」君。かなりの細身だが、なかなかの豪傑。人家にも入り込もうとするのを追い払おうとすると、飛び掛ろうとするほどの獰猛ぶり。この2匹、外見はかなり似ている。遠縁なのかもしれないし、親族間の抗争かもしれない。
 でも、我が家の「馬鹿助」は「国防意識」がすこぶる高く、外敵とのしばらくの睨み合いの後、やがて、この塀の上や近くで老体ながらひらりひらりと身をかわして傷を最小限にしながら、弁慶の侵入を懸命に食い止めようとするのである。
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白黒世界に残る山形の建物(3) 時計塔のある蔵店

2006-08-28 22:03:13 | 建物
 もし山形に昔あった建物でぜひ復原してもらいたい建物を一つだけ挙げよと言われれば、「時計塔のある土蔵造りの店舗」の復原を挙げたい。かつて蜂屋時計店といわれた建物は私にとってそれほど印象深い建物であった。
 基調が和風の土蔵造りながら、時計店らしさを印象づけさせるために背の高い時計塔を構えた店であったので、街往く人たちには否応なしに目に入り、まさしく商店街のシンボルであった。
 明治43年に建造され、昭和40年以降に現代ビルに改築された。ただしあまりに時計塔が高いので、真向かいから時計塔を含む店舗全体を撮影することはほぼ不可能のようであった。だからこのような斜めからの写真しか残されていない。
 もし復原されたなら必ずや再度ランドマークになるであろう。
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公共交通と車椅子と

2006-08-26 22:58:24 | 街づくり

 ↑「バイオディーゼル」の文字に注目! 飲食店での廃油利用の燃料という

 今日、中心商店街で「エコリンピック」というイベントがあった。
 内容は盛り沢山で、バイオジーゼル燃料のバス利用による一日パーク&ライド実験、産直市、リサイクル製品即売、ユニバーサルデザイン普及、スイカ割り、エコ堆肥利用の花壇植替え、落書き消し、街路ゴミ拾いによる路上禁煙・迷惑駐車追放キャンペーン、環境にやさしい商品の展示と販売等々である。
 そのうち「一日パーク&ライド」のバスに乗車した。時間帯が悪かったせいもあるが、乗車したのは私たった一人。主催者のPR努力不足と言えば簡単だが、むしろ市民の環境に対する配慮不足。この日の幹線道路は「地球温暖化なんぞどこ吹く風」とばかりのマイカーラッシュ。
 中心商店街の広場ではユニバーサルデザイン普及活動に参加の車椅子の人たちが子どもたちのスイカ割りを楽しんでいたが、五体満足青壮年層のクルマ利用が大幅に減らなければ、車椅子の街路通行など楽になるはずがない。街路デザイン自体が「五体満族」の「車用族」本意に造られているからである。
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門衛所・・・これも国の重要文化財

2006-08-25 23:15:51 | 建物
「山形市内の洋風建造物で国指定の重要文化財はなんぼあるんだべが(幾つあるんだろうか)?」
「ええと、文翔館、旧済生館本館、旧山形師範学校だから、三件でないんだべが(三件でないんでしょうか)?」「 はいずは間づがいだなあ(それは間違いですよ)。正解はえづづだず~(五つですよ)。」
「んだら、あどふたっつ(あと2つ)は何ど何なんだず~?」
「おしぇでけっか(教えてあげようか)? 文翔館は旧県庁舎ばっかりでなくって、旧県議会議事堂も重文だべす(であるのだし)、旧師範学校の敷地内の入口のすぐ脇にこの写真の建物があり、ちちゃこいげんと(小さいけれど)門衛所も立派な国の重文なのっだなあ(なんですよ)。」
 ※ 「五つ」をキーボードで「かな入力」のつもりで叩いたら、アルファベットで「ezz」と画面に現れた。やはり山形弁と英語は近い!? これわかる?
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白黒世界に残る山形の建物(2) 旧両羽銀行

2006-08-24 21:17:16 | 建物
 石部金吉氏はお堅い。この建物もいかにも堅固だ。銀行マンの城は堅固でなくては。それだけでなく、見るからに威風堂々。こんなどっしりとして堂々たる建物は現在は勿論、かつての山形においても見た記憶がない。おそらく私よりもだいぶ世代が上の人でも記憶がないであろう。
 現在の山形銀行はかつて両羽銀行と称し、昭和40年に現在名に改称しているが、もう41年も以前になる。かつて秋田県の一部(羽後)も経営版図としており、山形県(羽前)の内陸部とを合わせて「両羽」を称していたのであろう。
 創業は1896年で、第81国立銀行の業務を引き継いでいる。
 写真の建物は石造りのルネサンス風というよりは古代ギリシアの神殿を思わせる様式で、外観も内部もまるでヨーロッパのようであり、詳しい建造年代は筆者にはわからないが、大正末期の写真にも出てくるから、既に大正時代には建造されていたことがわかる。
 解体されて現在の風格に欠けた7階建てのビルになったのは「山形銀行」と改称されてからしばらく後のことであったような気がする。
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飲酒しても二酸化炭素は減らない

2006-08-23 17:57:22 | 街づくり
 山形市役所では環境行政の一環として、とりわけ地球温暖化抑制策のため市職員に対し「ノーマイカーデー」の取得を勧めている。 むろんこれは行政職員が市民に率先して地球温暖化抑制のために私的にもクルマ利用を控えるべきという趣旨である。
 試行期間は6月1日から9月30日までの4ヵ月間で、ひと月に最低一日はマイカー通勤を控えるよう要請されており、本庁舎勤務のマイカー通勤者649人の7月までの前半期の「実績」がこのほど公表された。(朝日新聞山形版)
1回~3回の実行者は36.8%、4回~6回は6.9%、7回以上は9.4%で、計53.1%。一方、不参加者(非実行者)は46.9%である。
 実行者の中には「飲み会」や「ビアパーティー」が予定されている日をノーマイカーデーに充てている職員が多いとも聞く。出勤時と帰宅時には家族の運転によるマイカーでの送迎だとすれば、従来と二酸化炭素の排出は変わりがないことになる。非実行者も「飲み会」には参加しているはずだが、代行車の利用による帰宅なのかもしれない。代行車の利用は1台分多い二酸化炭素の排出になり、趣旨に逆行する。
 非実行者の言い分には、「子どもの送迎には車は不可欠」(たぶん女性職員)とか「公共交通機関が少ない」が目立つようだが、地球温暖化は数年で破局的状況を迎えるとまで言われているのをどう考えられるのか。(今年の夏も集中豪雨が多い)
 地球温暖化の問題を差し置いても、649人の市役所本庁舎マイカー勤務職員のために市庁舎周辺には649台分の駐車スペースがあることを意味し、1台あたり15㎡必要(進入通路部分を含む)とすると、9735㎡の土地が浪費されていることになる。50坪の住宅が約59戸分の広さになる。それだけ周辺市街地がクルマに蚕食されて都市景観が荒廃していることを意味している。
 ※ 写真は山形市役所本庁舎。
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白黒世界に残る建物(1) 楽器レコード店

2006-08-22 10:25:12 | 建物
 山形市の中心街の中の中心部に今は南欧風の楽器店があり明るく華やいだ外観になっているが、建替え以前も瀟洒で重厚な印象深いビルであった。
 創建当初は婦人専門の小物類や化粧品の店らしかったが、我々世代以降は「楽器とレコードを売る店」としての記憶しかない。いつも最新流行の音楽を求める若者たちで賑わっていた。
 ともかく山形の現代文化の大きな発信源であったことは間違いない。
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米国一快適な都市での惨劇・・・ジョンベネ事件

2006-08-21 21:23:51 | Weblog
 山形市の姉妹都市でもあり、Qちゃんこと高橋尚子さんら女子マラソン選手の強化地としても有名な米国コロラド州ボルダーは住環境が良好で米国でももっとも快適な都市として内外に高い人気を集めている。
 自然環境は写真の通りであるばかりでなく、市街地にも樹木があふれ、高いビルはほとんど見当たらず、市街地、特に中心商店街でのクルマ通行は抑制されて歩行者優先の街路が多い。当然バスなどの公共交通機関も充実しており、高齢者の移動の便宜も図られている。ブッシュ現政権が連邦政府としては地球温暖化抑制の京都議定書を退けているのに対し、ボルダーは市単独で批准するなど環境行政において先進的な取り組みを行っている。とりわけ、市街地の拡大には厳しい抑制が図られ、西部に広がるロッキー山系の自然はよく護られている。
 こんな優れて快適で平和な都市で10年前に6歳の女の子ジョンベネちゃんが自宅の地下で遺体となって殺害され、迷宮入りしていたが、このほどタイで犯人と目される米国人が逮捕されて、ボルダー市民は10年前の衝撃的な記憶が呼び覚まされた。この男が真犯人かどうか疑問視される向きも強いが、とにかく今後の審理が注目されるところである。

 ※ 写真はWikipediaのHPより
   昨年11月21日にもボルダー関連の記事を登載しました。
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石部金吉氏の「すすき野」通り

2006-08-19 22:42:06 | 郷土史
「すすき野」といえば、ラーメン店などの飲食店、それから遊興施設が集中している札幌の歓楽街があまりにも有名であるが、山形にも「すすき野」と名づけてよい街路空間があることはほとんど知られていない。
 札幌の「すすき野」は明治初期に開拓使黒田清隆とともに札幌の開発に力を注いだ薄井龍之に因んで名づけられた地名である。薄井の「薄」という字は「すすき」と読むことができるからである。
 その薄井龍之は札幌を後にしてから山形県の権参事として赴任し、県令の三島通庸とともに旧三の丸内にあった県庁舎(もとの山形藩庁)を現在地に新築移転するために八ケ郷堰の両岸の万日河原一帯を新県庁を中心とした一大官公庁街にするために大掛かりな土木工事を手がけている。
 それゆえに現在の文翔館前のT字路も「すすき野」と名づけられても不思議がなかった。ただし、今でも市役所や裁判所職員、金融機関職員など石部金吉氏のようなお堅い人種の往来が多い。ただし、アフターファイブになると必ずしもそうではないのかもしれないのだが。

※ 写真は文翔館(旧県庁舎)のバルコニーから眺めた市役所前通り
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