山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

吹雪、晴れ間、青空へと急変の山寺宝珠山の雪景色

2013-02-17 10:45:37 | 風景

 先日、山寺立石寺の境内を包む宝珠山の雪景色を楽しんだ。
 写真にあるようなアングルで宝珠山の景観を観賞できるスポットは山寺の地内でもそう多くはない。
 ともかく、短時間の間に、吹雪の中に霞んだかと思えば、間もなく晴れ間が見え始め、そして一面に青空が広がって、樹林と巨岩にかぶさった雪に陽光が射して、宝石のように煌めいたかと思えば、再び吹雪の中に霞んでしまうという目まぐるしさであった。
 この日は冬期間休業している施設ながら、特別に立ち入る機会が与えられたためにこのような雪景色を楽しむことができたのだが、たぶん4月以降は春から秋にかけての宝珠山の季節ごとの色彩の変化を楽しむことができるであろう。
 このスポットがどこであるかについては、写真を順にご覧いただくにつれてお分かりいただけるであろう。
  吹雪が止んで、晴れ間が顔を出し始める。

  一面に青空が広がる。

  宝珠山の景観が眺望できる二階廊下の窓。左手障子戸の内側は大広間。昔は結婚式や地区の祝賀会なども行われたという。

  旧山寺ホテルを出ると、橋のそばの公園で子どもたちが作ったキティちゃんが出迎えてくれた。
コメント (2)
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団十郎さん、勘三郎さん、こちらが先輩です。

2013-02-08 18:37:49 | 建物

 これほど更新を怠ったことはかつてないが、ようやく再稼働となった。
 再稼働とは申せ、原発でないから安心なされ。

 でも、上の写真の建物、山形のどこかでよく目にするが、似たような建物がかつて東京にもあったようだ。
 そう、東京にあったのは東京の「和の文化」のシンボルとも言える歌舞伎座である。
 それでは上の写真の建物も歌舞伎のための施設なのか?
 むろん少しだけようく見れば普通の店舗であることがわかる。
 でも、これまた「和の文化」としての和菓子の店である。
 だが、和菓子の他にも洋菓子も販売しているだけでなく、二月だからバレンタイン・チョコも売り出すという。
 さて、この和菓子店は見るからに歌舞伎座のイメージで外観がデザインされている。
 しかも近年解体された東京の歌舞伎座とよく似ている。
 だから、山形のこの和菓子店は解体前の歌舞伎座を模してデザインされたのではないかと多くの人たちは思いたくなるであろう。
 だが、山形の建物は昭和9年の建造であるのに対し、東京の建物は昭和25年の建造である。
 それゆえ、当然、建物としては山形の方が先輩ということになる。
 それでは山形の和菓子店が建造された当時の歌舞伎座はどんな外観であつたかと言えば、この下のさらに下の写真のとおりである。
 やはりすぐ下の昭和25年建造の歌舞伎座の方が山形の菓子店とより似ていると言えそうである。
 現在新たな歌舞伎座が完成を間近にしている。
 そのこけら落としをほぼ目前にして歌舞伎界の超人気俳優が相次いでこの世を去った。
 団十郎さん、勘三郎さん、天界から山形のこの和菓子店を眺めて、在りし日の旧歌舞伎座を偲んでほしい。


コメント
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