今年もいよいよ今日で終わり。あと数時間を残すのみ。
さて、掲載の数多くの写真はすべて同じようなものばかりだが、登場人物の大半はどうもそれぞれの企業や機関の“お偉いさん”のお歴々ばかりのようで、うやうやしく「来年も宜しく!」と頭を垂れているようにも見えるが、それにしては大仰に見える。
日本では昔から「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」」というコトワザがあり、日常的に低姿勢でいる人ほど真の意味での偉い人ということだが、むろん写真のほとんどは多くのマスコミのカメラの前での撮影である。
それにしても07年はほぼ連日“お偉いさん”たちの“稲穂姿勢”がTVニュースで放映された。06年末にも記事にしたが、07年の放映数ははるかに上回るのではないか。
日本の街並みからはすっかり“日本らしさ”が失われ、外国人観光客を失望させているが、エリートのお歴々のいかにも日本的な!?ポーズはますます顕著になっている。 広い世界の中でもエリートたちの“稲穂ポーズ”がこれほど賑やかなのは日本だけのことではないか。“美しい日本”や“日本の美風”はここだけに残されていると申すべきか。
これらの写真の中で“男女共同参画”を意識してか?“紅一点”の姿が目に付く。紅は紅でもかなり色褪せた紅だが、このお方はネット上でアイドル並みになっているという。
こんな中で“謝罪力”という新語も生まれ、これが企業の危機管理で重視されるようになっているらしい。しかし“稲穂姿勢”自体が平成19年を象徴する漢字「偽」を最もよくあらわすものかもしれない。
さて、来年08年はどのような年になるのだろうか。
↑ 大晦日の山形 前日まではしばらく無雪でした