山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

この姿勢、「来年も宜しく!」のつもり?

2007-12-31 18:27:27 | Weblog

今年もいよいよ今日で終わり。あと数時間を残すのみ。
 さて、掲載の数多くの写真はすべて同じようなものばかりだが、登場人物の大半はどうもそれぞれの企業や機関の“お偉いさん”のお歴々ばかりのようで、うやうやしく「来年も宜しく!」と頭を垂れているようにも見えるが、それにしては大仰に見える。
 日本では昔から「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」」というコトワザがあり、日常的に低姿勢でいる人ほど真の意味での偉い人ということだが、むろん写真のほとんどは多くのマスコミのカメラの前での撮影である。
 それにしても07年はほぼ連日“お偉いさん”たちの“稲穂姿勢”がTVニュースで放映された。06年末にも記事にしたが、07年の放映数ははるかに上回るのではないか。
 日本の街並みからはすっかり“日本らしさ”が失われ、外国人観光客を失望させているが、エリートのお歴々のいかにも日本的な!?ポーズはますます顕著になっている。 広い世界の中でもエリートたちの“稲穂ポーズ”がこれほど賑やかなのは日本だけのことではないか。“美しい日本”や“日本の美風”はここだけに残されていると申すべきか。
 これらの写真の中で“男女共同参画”を意識してか?“紅一点”の姿が目に付く。紅は紅でもかなり色褪せた紅だが、このお方はネット上でアイドル並みになっているという。
 こんな中で“謝罪力”という新語も生まれ、これが企業の危機管理で重視されるようになっているらしい。しかし“稲穂姿勢”自体が平成19年を象徴する漢字「偽」を最もよくあらわすものかもしれない。
 さて、来年08年はどのような年になるのだろうか。

 ↑ 大晦日の山形 前日まではしばらく無雪でした
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2007年の全日本アガスケ大賞は誰に?

2007-12-30 20:55:42 | Weblog
「アガスケ」とは山形弁で「目立ちたがり屋」のことであり、2年前の「全日本アガスケ大賞」にはホリエモン氏、昨年度は野球の新庄剛志選手を選出したが、今年度は誰を選出すべきか、悩んでいる。
 ただ単に「わがまま」とか「問題行動が多い」とかだけでは「アガスケ」と呼ぶにはふさわしくないので、上に掲げた写真の人物たちは「アガスケ」ではないのかもしれないが、皆さんがたはいかがお思いであろうか。

※ 05年の記事はすべて削除しております
 ※ 写真は12月31日に一人追加のうえ入れ替えしました
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カカ天下に沸く芭蕉宿泊の小さな町

2007-12-29 14:24:04 | Weblog
 カカア天下といえば上州の国群馬県。でも、世界のサッカー界はカカ天下となった。
 そのカカ天下で山形県内の小さな町が沸きかえったまま年を越しそうだ。
 その町とは最上川の本流が流れていない「最上町」。奥の細道で芭蕉が奥の細道の中で宿泊した封人の家(旧有路家)と温泉、距離スキーで有名であるが、また世界で初めて徒歩で北極海と南極大陸の横断に成功した大場満郎氏の出身地でもある。
 つまり、日本史上最も著名な文化人が立ち寄り、また世界的冒険家が出生した町であるが、現在は世界的スポーツマンが少年時代に親善試合を行った町として沸き返っている。町長の名前と顔を知らない町民は居ても、カカの名前(本名はリカルド・イグゼソン・ドス・サントス・レイチ)と顔を知らない町民は居ないようだ。
 12月16日のFIFAワールドカップ・サッカーの決勝戦でACミラン(イタリア)が優勝し、カカが主力選手としてその優勝に大きく貢献した。
 その彼は14年前の1993年に彼が11歳の時に「もがみ国際交流協会」がブラジルの少年サッカーチームを招聘して最上町の少年チームとの交流試合を行われたが、その中の非凡な少年が彼だったとのことである。
 まさに世界もカカ天下だが、最上町もカカ天下なのである。
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日本一のタイムスリップの街、今井

2007-12-28 22:05:15 | 街づくり
 いよいよ関西旅行も最終を飾るのが奈良県橿原市今井。
 橿原(かしはら)といえば神話上で日本建国の地であるが、古代の景観はともかく、中世・近世の都市景観が今なお色濃く残る「今井」がある所である。
 むろん国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、9つの国の重要文化財と3つの県指定文化財の建物がある。しかし、多くの団体観光客が押し寄せる“有名観光地”とはなっておらず、土産物店や飲食店が賑やかに建ち並んでいるわけではないので、古い街並みをゆっくりと堪能しながら歩くことができた。

↑「上左」まちなみ交流センター 「上右」昔の今井の街並みの模型
  「下左」高木家(重要文化財)  「下右」閑静な街路 ここでも住民の生活がある
   上と下の写真はともに12月8日に撮影 クリックで写真拡大

 ↑「上左」電線地中化がまだなされていない街路 「上右」今西家(重要文化財)
  「中左」電線地中化なされている街路     「中右」郵便局も伝統的外観
  「下左」銀行支店も伝統的外観   「下右」やはり駐車場化が街並みを蝕む
※ここでも住民の駐車場確保のため古い街並みが破壊の一途にある現状を目の当たりにした。「街並み保存」と「クルマ社会」との共存はきわめて困難な課題と言える。
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京都で洋館めぐり

2007-12-27 22:35:16 | 建物

↑「左」円山公園のそばにある長楽館(煙草財閥の迎賓館 明治42年竣工)現在は高級喫茶・洋食、結婚披露宴などに使用されている 「右」山形の聖ペテロ教会 明治末年竣工

 山形市内の聖ペテロ教会の建造の際、設計指導にあたったガーデナーが直接設計した長楽館という洋館が京都にあることは知っていたが、今回の京都旅行では特に訪れる計画はなかった。ところが京都に来てから手にした観光案内を開いたらこの「長楽館」の文字が目に入った。
 ところが、場所は何と昨日訪れた八坂神社の裏手の円山公園の一角にあることを知って、奈良方面行きの出発時間を遅らせてでも再度八坂神社方面に向かうことを決意した。
 
↑「上左」鴨川にかかる三条大橋のそばに並ぶ町屋 「上右」鴨川左岸の古いビル
 「下左」「下右」鴨川右岸のレトロなビル  「下右」祇園のそばのレトロビル
 
 長楽館を除くこれらの古いビルはたまたま見かけたものばかりであり、京都にはまだまだ戦前からのレトロなビルや洋館が多いことが印象づけられた。京都は決して神社仏閣や和風の町屋だけの都市ではなく、洋館の街であるとも言える。
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京都で愛らしい偽装と遭遇

2007-12-26 23:53:23 | Weblog

 今年も残すこと数日。この一年は“偽装”の文字のオンパレードであったが、3年ぶりに京都を訪れてまことに愛すべき“偽装”の女性たちに遭遇した。
 こんな偽装ならいくらでも歓迎したい。艶やかな舞妓姿の女性2人の写真が2枚並んだが、どちらがプロの舞妓さんで、どちらが“偽装”の舞妓さんなのか? もう既に答えは出ているのだが、ともかく“舞妓”体験サービスとかがあるそうだ。
[写真説明] 「左」背景の五重塔は京都八坂の塔(清水寺の麓)
      「右」背景の建物も京都? →旧山形県庁文翔館
  あとは在り来たりの京都の写真 ↓

「上左」清水寺近くの有名な産寧坂 古風な家並みが観光客に喜ばれている。
    平日なのに混雑 でも3分の1はアジア諸国からの観光客と思われた
「上右」東南アジアの観光客から着物姿の若い女性たちが一緒に被写体になってくれと頼まれていた これも和やかな国際交流(清水寺)
「下左」これは説明不要 紅葉もかなり色褪せていた
「下右」東北人の一人として朝廷に対する陸奥の反逆児アテルイの碑を見つけて感激

「上左」泉湧寺の庭園 NHK正月番組(百人一首)の録画中 1月5日全国放映らしい
「上右」真言宗智積院の庭園 「下左」浄土宗大本山知恩院三門 「下右」祇園の街並み

※以上、12月7日撮影 この日は東山方面をレンタサイクルで回遊した

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播州龍野・・・赤とんぼの丘より

2007-12-25 22:59:30 | Weblog

↑「上・左右」童謡『赤とんぼ』を作詞した三木露風の銅像と童謡碑
  「下」龍野公園の南の白鷺山の展望台から瀬戸内海方面を眺望 手前は揖保川     丘の上を旋回する赤とんぼになった気分

 ↑「上左」哲学者三木清の哲学碑に至る「哲学の小径」
  「上右」国民宿舎「赤とんぼ荘」に群がる違法駐車の車列 左手に駐車禁止の標識
ああ、これでは童謡『赤とんぼ』や「哲学の小径」の情緒も吹き飛んでしまう!
“静かで寂かな”はずの播磨の小京都の丘陵地で“クルマ社会”の現実を見た
  「下左」和風の外観の検察庁 左が裁判所 街に下りたらやはり小京都のイメージ
  「下右」武家屋敷のような塀の内側は駐車場
    山の中はむき出しのクルマ社会だが、街なかではクルマも遠慮がちで奥床しい
    山形人なら車の出入りの利便優先で、こんな古風な塀はぶち壊すであろう
      いずれの写真も撮影は12月6日
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ホトケ様もクロスマス商戦に参画

2007-12-24 22:18:39 | イベント

↑ 「上左」と「下」 七日町の商店街の年末を彩るイルミネーション
   「上右」仏壇屋でもCHRISTMASとSILENT NIGHTの文字が浮かび上がっていた

  関西旅行記は今日はお休み
 何? クロスマス? クリスマスではないの? そう、確かにクロスマス
 ここでちょいガク(学)のあるところを披瀝させていただく。
 サンタ・マリアに始まって、サンタ・モニカ、サンタ・アンナ、サンタ・バーバラ、サンタ・ルチア・・・とキリスト教関連の人物の名前がサンタという尊称を被せられて並んでいるが、いずれも女性ばかりだ。
 しかし、サンタクロースだけは白い長いヒゲを垂らした歴としたお爺さんであって、決してお婆さんではない。
 セント・ニコラスという四世紀頃の飢餓に苦しむ人たちを救った司教が彼のモデルであり、オランダでも古くから「シンタクラース」と呼ばれて崇敬されていたのがアメリカに伝えられ、「サンタクロース」となったという。
 それはともかく、日本ではキリスト教徒が少ないこともあり、日本のクリスマスではキリストの影がきわめて薄い。それゆえ日本ではクリスマス(キリストのミサ)ではなく、「クロスマス」つまりサンタクロースのミサ(祝祭)と呼び換えても良さそうだ。
 ともかく今晩の街なかは華やかなイルミネーションがあふれていた。

↑ 個人住宅の門前でも華やかなイルミネーションが人々の目を楽しませていた
もう数年になるが電気代はさほどでないという これも社会的貢献のひとつか

 





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静かで閑かな街、播州龍野

2007-12-23 23:35:52 | Weblog

 童謡「赤とんぼ」の里であり、播州の小京都と呼ばれる龍野市を訪れたのは12月6日。しかも世界遺産姫路城のある大都市姫路市のすぐ西隣だからかなりの観光客で賑わっているのかなと思っていたが、JR姫新線「本竜野」で降りた旅行者は私一人。有名な素麺に「揖保の糸」の名を与えた揖保川を渡れば歴史的街並みや町屋が多く残る旧市街なのだが、やはり観光客らしいのは私一人。
 街を歩く市民の姿もまことに少ない。車の通行も少ないが、歩行者も他の車も少ないだけにかえって高速走行になるのでのんびり歩けない。
 それでも短時間ながら龍野市民以上に龍野の街を歩き回り、龍野の良さを満喫できた。
◎写真説明 12月6日撮影 クリックで写真拡大
「上左」揖保川 南西方向 「上右」揖保川 東北方向 左手が旧城下町
「中段」左右とも 旧城下町部分の町屋が並ぶ街並み 建替・修築も伝統的外観で
「下左」城壁に囲われた公営プール(学校用?) これなら変質者侵入防止になる?
「下右」市立保育園も城壁の中 外観も和風 このあたりでやっと観光客の老夫婦に遭遇した(龍野城殿館と歴史文化資料館でも訪問者は私一人だけ)
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昭和52年・・福田○夫  なんだこりゃあ

2007-12-22 23:55:30 | Weblog

 関西旅行の記事復活!
 赤とんぼの里として有名な兵庫県竜野市のある資料館に入館したら、いきなり目の中に福田総理大臣の名前が飛び込んできた。
 確かに「福田○夫」と記されている。だが、ようく目をこらしてみると「昭和52年9月」とある。「○夫」の○は「康」「赳」であった。つまり現在の福田康夫首相の父の赳夫氏である。そして昭和52年といえば今から丁度30年前。そしてそれから30年後の首相が康夫氏ということになる。
以下、写真説明(12月6日撮影)  クリックにより写真拡大
「左上」当資料館の前身の醤油醸造会社に対する褒章状
「右上」龍野醤油資料館 昭和7年の建造 「右中」同資料館の正面上部
「下左」資料館別館(閉鎖中) 「下中」醤油醸造蔵 龍野の象徴 「下右」資料館内部
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